♥ 城内 1 / 何処か 1 / 目覚めたら 1
──*──*──*── 城内
鼓綴里惠美
「 …………んぅん…………う゛〜〜〜〜ん…… 」
頭がズキズキして……ガンガンして……痛い……。
其に……全身も痛……い…。
まるで全身が筋肉痛にでもなったみたい…。
然も……全身が重ダルいのは何でぇ……??
吐き気がしないだけマシだけど……最悪な気分……。
私は重たい瞼を上げた。
知らない場所……。
教室じゃない??
私は重ダルくて筋肉痛で痛い上半身を頑張って何とか起こした。
鼓綴里惠美
「 ………………此処は何処?? 」
やっぱり教室じゃない。
本当に何処なの??
…………何か…ザワザワして煩いんだけど……。
周りを確認しようとして、ゆっくりと首を左右に動かしてみた。
私の視界に入って来たのは、紫色の長いローブを着ている怪しい人達が立ってる姿。
フードで顔が隠れていて、本当で怪しいっ!!
怪しさが半端ない!!
足首迄長い全身ローブの変な集団が私を見てるから怖いっ!!
此処って外国なのかな??
部屋(?)の内装が日本式じゃないもんね??
鼓綴里惠美
「 ………………あの…… 」
?
「 ──勇者様っ!!
あぁっ……良かったですわ!!
召喚は成功しましたのね!
本当に良かったですわ……。
勇者様と交信が叶って…… 」
………………私を見るなり、突然涙を流して喜び始めた此の子は誰??
淡い桃色の髪と瞳をした美人さん。
自慢じゃないけど、私は英語が苦手。
簡単な単語も調べないと書けないし、読めもしない。
外国人と話なんて出来ないし、何を言ってるのかさえも分からない。
其なのに目の前で嬉し泣きしている此の綺麗なお姉さんが、何て言ってるのか言葉が分かる。
何で??
どうなってるの??
何処からどう見ても、お姉さんは日本人じゃないし。
其よりも “ 勇者様 ” って何??
私はただの女子高