♥ 学校 2 / 教室 2
鼓綴里惠美
「 ──じゃあ、ゆりりんのLINEIDを教えて 」
白鷺憂里
「 は…い?
どうして私のLINEIDを鼓綴里さんに教えなければいけませんの? 」
鼓綴里惠美
「 おぞのんと私のグループLINEにゆりりんを入れようと思って 」
白鷺憂里
「 そ…其はつまり…私も勇園先輩とLINEをする事が出来るようになりますの? 」
鼓綴里惠美
「 そりゃそうよ。
いや? 」
白鷺憂里
「 お願いしますわ!
直ぐに教えますわ 」
おぞのんとLINEが出来るようになるのが余程嬉しいのかな?
ゆりりんはスマホを取り出すと、私にLINEIDを教えてくれた。
ゆりりんのLINEIDをGETした私は、直ぐにゆりりんのLINEIDを登録して、おぞのんと私だけのグループLINEにゆりりんを招待してあげた。
勿論、条件付きでね!
ゆりりんには今から私の事をえ〜みんって呼ぶように条件を出したの!
「 此の条件を呑まないならグループLINEには招待しないよ〜! 」って脅迫してみた。
私の貴重な時間を割いて、ゆりりんのお願いを聞いてあげるんだから、此ぐらいの意地悪はしときたいよね〜〜!
ゆりりんは何故か顔を赤らめてOKしてくれた。
何でモジモジしてるのか気になるけど、私はおぞのんへ簡単な文章を打ってからLINEを送信してみた。
私の打った文章は、おぞのんとゆりりんのスマホへ無事に送信されたみたい。
ゆりりんのスマホが私のメッセージを受信したみたいだからね。
白鷺憂里
「 え〜みんさんの文章が届きましたわ! 」
鼓綴里惠美
「 え〜みんでいいよ。
敬称は要らないから 」
白鷺憂里
「 わ、分かりましたわ(////)
え〜みんさ………いえ、え〜みん 」
鼓綴里惠美
「 宜しい! 」
暫くするとおぞのんからの返信のメッセージが届いた。
ゆりりんはおぞのんから届いたメッセージが余程嬉しいのか興奮してる。
喜び過ぎだよ〜〜。
暫くの間、おぞのんとゆりりんと私はLINEでやり取りをする事になった。
他愛のない話題を何度か繰り返していると、床が光っている事に気付いた。
ゆりりんも私も何で教室の床が光ってるのか分からない。
眩しくて、其の場から動けない!!
白鷺憂里
「 ──なっ…何が起きてますの?? 」
鼓綴里惠美
「 私が知るか!!
──身体が動かない!?
何で??
──金縛り?? 」
白鷺憂里
「 金縛りってなんですの?? 」
足の裏が床にくっついてるみたいに動かない!!
上履きを脱いじゃえは、動けるかも!
鼓綴里惠美
「 ゆりりん、上履きを脱ごう!
脱いだら全速力で教室を出るんだよ!! 」
白鷺憂里
「 で──出来ませんわ!!
誰かに足首を掴まれてますの!! 」
鼓綴里惠美
「 ──えっ!?
誰かって────ひぃっ!!
白い──、手ぇ?! 」
眩しく光っている床から無数の白い手が伸びて来て、ゆりりんと私の身体を容赦なく掴んで来る。
鼓綴里惠美
「 ──やだ!!
気持ち悪いっ!! 」
身動きの取れないゆりりんと私は無数の白い手に引っ張られるように床の中へ沈んで行く。
白い手の力は強くて、とてもじゃないけど振りほどけない。
金縛りの所為だ!!
きっとそうだ────。