♥ 城内 6 / 勇者召喚の間 4 / 戦慄 1
鼓綴里惠美
「 ──随分と話し込んじゃったね 」
ヴィネパラ皇女
「 ふふふ(////)
そうですわね 」
鼓綴里惠美
「 え〜と……此から私はどうしたらいいのかな? 」
ヴィネパラ皇女
「 エーミン様には謁見の間にてルッグルクリ国王とお話をしていただく事になります。
謁見の間へ御案内致します 」
鼓綴里惠美
「 有り難う、ヴィネちゃん♪ 」
私はヴィネパラ皇女の案内で、王様が居る謁見の間に向かう事になった。
長居しちゃった勇者召喚の間ともお別れか。
石畳の床には巨大な魔法陣が描かれている。
何て書かれてるのか読めない文字がびっしりと書かれていて複雑そうな魔法陣…。
きっと≪ ルッグルクリ王国 ≫の文字なんだろうな。
…………言葉が通じても文字が読めなかったら、買い物が出来ないんじゃないの?!
此ってヤバくない??
鼓綴里惠美
「 ──ヴィネちゃん、買い物する時なんだけどね、私≪ ルッグルクリ王国 ≫の字が読めな── 」
言いながら私が魔法陣から出ようとしたら、私より先に魔法陣から出ていたヴィネパラ皇女が何故か仰向けになって倒れていた。
ヴィネパラ皇女の背中から大量の血が流れ出ている。
何…………此??
何が起きたの??
私がほんの少し魔法陣に目を向けていた間に一体何が──??
良く良く見たら、紫色のローブを着ていた術者達も倒れている。
皆、血を流して倒れてる……。
どういう事なの??
何時の間に皆…………死んでないよね??
生きてる……よね??
鼓綴里惠美
「 ──な…何が起きたの??
誰がこんな酷い事を………… 」
?
「 ──勇者様!
魔法陣から出ないでください!!
魔族が──、魔物を引き連れた魔族に城内を占領されました!! 」
鼓綴里惠美
「 ──えぇっ?!
魔族??
魔物??
何でお城を占領なんて── 」
魔族
「 みぃ〜〜〜つけたぁ〜〜〜♪♪♪
通りで見付からない筈だよねぇ?
正か未だ召喚の間に居るなんて思わないもんねぇ〜〜〜 」
鼓綴里惠美
「 ──誰…なの??
アンタがヴィネちゃんや術者に酷い事したの?? 」
魔族
「 そうだよぉ〜〜〜♪♪♪
ねぇねぇ、勇者様、もう国王様と王妃様には会ったぁ? 」
鼓綴里惠美
「 …………会ってないけど……其が何なの?! 」
魔族
「 じゃあ、会わせてあげるよ〜〜〜♪♪♪ 」
姿は見えないのに声だけが聞こえてるなんて何か気持ち悪い。
一体誰なの??
声からして子供っぽいんだけど……。
そんな事を考えていた私の前に “ 何か ” が飛んで来た。
“ 何か ” が何なのか直ぐに分かった。
魔法陣の中に居る私の足下に転がって来たのは、誰かの首だった。
男の人と女の人の首だ。
どちらの首も両目をカッ──と見開いている。
若しかして……ううん、若しかしなくても……ルッグルクリ王国の王様と王妃様の首なの??
私……未だ謁見してない!!
旅に出る時に貰えるかも知れない資金を貰ってないっ!!
便利で有り難い手形も貰えるって話だったよね??
何で殺しちゃうのかな!!
此じゃ、貰えるものも貰えないじゃないの!!
私は王様と王妃様を殺した奴に文句を言ってやりなくなった!
此方の都合も考えないで、勝手な事してくれちゃって、ムカつく〜〜〜〜!!!!
鼓綴里惠美
「 ──一寸ぉ、姿を隠して声だけなんて狡してないで、姿を見せなさいよ!!
アンタが王様と王妃様を殺したの?! 」
私は魔法陣の中で、何処に居るのか分からなくて、姿の見えない相手に向かって、精一杯の声を出して叫んだ。




