みをこがす、御方
今回は、愛人視点です。少し、不快になられるかもしれません。
※さようなら、旦那様シリーズ、特にもういない、彼女を読んだ後に後にお薦めします。
※ほれたのは、御嬢様を投稿しましたそちらもよろしくお願いします
※あいしてる、貴方を投稿しましたそちらもよろしくお願いします
※あいしあう、二人を投稿しましたそちらもよろしくお願いします
私が、あの御方に会ったのは、ある夜会の時。
とても、美しく、人目を惹くほどの美貌に、私は心を奪われた。
長く、腰まであるプラチナのような銀の髪を束ねて、宝石のような美しい紫の瞳。
そして、まるで彫刻のように整った美しい顔と、低く甘い声…
一目で、私は恋に落ちた。
彼は、他の今までの男達と違って、其処にいるだけで私や他の女達の目を奪っていった。
私には、夫がいたけれど、政略結婚だった。
夫は凡庸な男で私には似合わない、男だった。
爵位は私の家よりはあったけれど、それ以外がつまらなかった。
真面目で、堅物…そして、仕事にかまけてばかりの男で、甘い愛の囁き一つ出来ない男だ。
夜の時だって、余り共にしない。
そんな、男だった。だから、愛なんて芽生えないし、夫だって私に興味を持たない。
冷め切った関係だった。
そんな、毎日に飽きてきた私は、その御方と運命的に出会った。
だけど、彼には婚約者がいた。
顔立ちは悪くはないけれど、それ以外が私より遥かに劣っていた。
私は、金の髪だけれど、その婚約者は、薄紅色の中途半端な色彩をした髪
私は、周りから宝石のようだと言われた緑の目だけれど、その子は至って普通の青
体型だって、私の方が素晴らしいけれど、その子はほかの令嬢達よりも少し細いだけで、対して周りと変わらない。
女神のようだと言われた私よりも、その子は普通の女だった。
なのに、あの御方の婚約者なのが、酷く腹が立った。
あんな、何処にでもいる女よりも、彼には私の方が相応しいのに!夫となんて結婚していなければ、あの御方は私のものになった筈……!
そんな気持ちを込めて、私は、あの御方に群がる身の程知らずの令嬢達のところに行った。
その子は、相変わらず大したことのないドレスを身に付けていたけれど、私の方が美しくドレスを着飾り、そして遥かにあの御方に相応しいと思った。
先程まで、その子と踊っていたあの御方が、私を見て私と踊るために手を取って下さった!
その時、私はとても喜んだと同時にその子が少し悲しげに顔を歪め、周りの令嬢達からは悔しそうな顔を見た時、私の自尊心が満たされていった。
そして、ダンスを踊るとき、エスコートをしてくれ、楽しい一時を過ごした。
ダンスもとても上手で、その子と踊っていたときよりも周りが私達を見ていたのは気付いていた。その事にも、私の心が満たされていく事が分かる。
「御上手なのね、ダンス…」
彼に話を掛ければ、彼は少し美しい顔を緩めてこういった。
「ありがとうございます、貴方もとても美しく踊る」
「あら、ありがとう」
初対面に対するお世辞なのは知っていたけれど、そんな事が気にもならないくらい、この御方に言われたことがとても嬉しかった。
踊りの最中に、ふと彼が別のところに視線が向いていた。少し、厳しい視線だった。
「ねぇ、どうかなさったの?」
そう、聞いてみると、彼は首を振り、先程の極上の笑みを私に向け、
「いいえ?何でもありません」
と、言った。私も、対して気にしなかったので彼との時間を楽しんだ。
帰るときは、やはり、その子を連れてエスコートしていく姿に、悲しさと振り向いて私を見てくれないかと思い、そして、その子対しては、胸の中から荒れ狂う炎のような感情と、苛立ちを覚えながら、夫に連れられて帰った。
馬車の中では、私はあの御方の事ばかりを考えていた。
あの御方には、私のような女が相応しい。あんな、何の変哲もない女なんかよりも、ずっと良い。
あんな子、あの御方には、勿体ない。あのような方には、私にこそ相応しいのに…
やきもきした気持ちを抱えながら、私は溜息を吐いた。
そして、私はあの人のいる夜会に足を運んだ。
あの御方と私はよく踊っていたし、顔見知りにもなれた。
偶に、勘違いをした令嬢達によって踊れない日があることに腹立たしく思いながらも、私はそれを胸に押し込めた。
あの御方と、その子が結婚したことを聞いたとき、私の心は、悲しみに満ちた。
何故、あんな子と婚姻を結んだのか
私の方が、貴方に相応しいのに、何故、私とあの御方を結ばせてくれなかったのか
美しい彼には私しか、似合うはずないのに
そんな事を思いながら、私は良いことを思いついた。
それなら、今日の夜会にあの御方と夜の関係を結ぶように言えばいい。
そして、どれだけ私の方が良いのか、この体で、心で示せばいい。
見たところ、あの夫婦は上手くいってない様子だもの。
貴族なら、愛の人が一人や二人いても、珍しくないもの。
ある日の夜会に、あの御方と踊っている最中に、耳元で囁いた。
ー…素敵なお方、私と…夜の関係になりませんか?…ー
少しだけ、今日は何故か機嫌が悪かった彼は、驚いた顔した。だけど、その後に、誰もが見とれ手しまうような、綺麗な美しい顔を笑み変えた。
ー…喜んで、美しい人…貴方と夜だけでもいられるなら光栄だ…ー
私は、その言葉にとても嬉しくなった。彼が、私のものになったような気分になり、私は心から喜んだ。
そして、夫に今夜は帰らないことを伝えるとそうかと一言だけ言って、そのまま馬車に帰っていった。
夫の相変わらずの反応に、私は、特に何も思わず、あの御方に連れられた場所に着き、そして、ベッドの上で甘い夜を過ごした。
口付けも、手も、それ以外もまるで、自分が溶けるのではないかと思うくらいの気持ち良さを感じながら、私は彼の腕に包まれて朝まで眠りについた。
今思えば、あれが私にとって、とても至福の時だった。
そして、私はそれから彼との関係が続いていったけれど、その子は彼から離れる様子がなく、それにまたもや腹が立ち、今日着ていた白いドレスにほんの嫌がらせ程度に赤いワインを誰にも気付かれないように掛けた。
自分の心が、少し晴れた気になり、その場から去っていった。
だけど、彼とそんな関係を続けるうちにどこか違和感を覚えた。
例えば、私と共にいるのに誰かを探している仕草をしていて、
踊っているときには、まるで誰かに見せつけるようで、
夜を共にするなんて、私を見ていない気がした。私を誰かの代わりに抱いてる気がした。
だけど、私は自分の為にその事に気付かないふりをした。だって、あんな子に私が、負けるはずないもの。
ある日、彼が私じゃない令嬢と踊っていた。
その令嬢も、大したことないクセにあの御方と踊ることに腹が立ちながら、私は目に付いた。
あの御方の妻が、顔を伏せて壁の華になっていた。
そして、そんな彼女をあの御方は踊りながら相手に気付かれずに見ていた。
その様子に、胸の中が再び焼け付くほどに苛立ち、私は妻の方に行った。
勿論、私は今踊っている令嬢にも忌々しく思っていたけれど、それよりもあの御方の妻の方に、行った。
「貴女、あの人の奥様?」
近付いて、余裕の態度であの女に立った。
「はい。そうですが…」
まるで、私を始めて見るような態度に彼女を鼻で嗤った。そして、改めて見れば、私なんかよりやっぱり見劣りしている。だから、こういった
「私、貴女の旦那様と仲良くして貰っているの…いつも、夜には訪れてくれるわ…私の方が良いからかしらね?」
その絶望した顔に、私は満足した。
せいぜい、そこで私が彼といることを指をくわえて見ていなさいな。
そして、更にその女にこういった。
「貴女、愛されていないのね……可哀想に」
ワザと、哀れむ声で言ってあの令嬢と踊り終えたあの御方の所へ向かった。
あの御方は、私を見るとそれはそれは、
今まで一番、美しい笑顔で私を見てくれた。
その事に、心の中で歓喜した。そして、私はあの女に勝ったことを確信した。
周りは、私と彼が美男美女のお似合いの二人だと言ってくれていた。
やっぱり、彼に相応しいのは、この自分だと思った。
そう、思っていたのに……
そして、暫くした後、あの御方の妻が死んだ。どうやら、自殺をしたらしい。
その事に、私は邪魔者が消えて清々していた気分だった。
これで、私はあの御方と共にいれると確信さえしていたのに…
夜会に行けば、最初の頃は少人数に遠巻きにされていたけれど、それが夜会に行けばい行くほど増えていった。私に近付いていた男達も次々と離れていったけれど、本命でない男には興味すら無くなっていた。
だから、初めのうちは気にもしていなかった。だけど、ある噂を偶然耳にした。
それは、私が夜会の庭で休んでいる時に、二人の人物がいないものと思って話していたみたいだった。
「聞きましたか?あそこの奥様…亡くなったみたいですって」
「知ってますわ、何でも自殺とか…」
「可哀想ですわね、まだお若かったのでしょう?」
「確か、あの谷で亡くなったとか…」
どうやら、あの女は有名な谷で自殺をしたらしい。この時は私には関係ないものと思っていたけれど…
「でも、ある噂だと、何でも自殺に追い込んだのがその夫と愛人だとか…」
「つまり、奥様を追い出すために自殺させたと言うこと?……怖いわぁ…」
その、二人の言葉に耳を疑った。
「しかも、その夫…どうやら亡くなったその日にも愛人の家にいたらしいとか…」
「つまり、その奥様をワザと死なせて愛人を本妻にするようしたのかしら?…だとしたら、酷い話ねぇ…」
「本当に…亡くなった奥様も浮かばれないわ…」
何の話をしているのか、私には頭が追いついていかなかった。
何故、私とあの御方があの女を殺したことになっているの?
何故、そんな風に見られているの!?
理解が出来ない…。
唖然として、その庭で聞きながらその二人はこういった。
「だけど、その噂…いったい何処から出たのかしら?」
「あら、私はあのご婦人からお聞きしましたわ?」
「あの噂好きの…でも、彼女の噂って割と真実味があるから、嘘だって断定出来ないものね…」
「そうですわね…さ、そろそろ行きましょうか?夜会の終わりが近いわ」
「えぇ、参りましょう」
そう言って遠ざかる彼女達に、私は追いかけてこう言おうとした。
違うわ!私は知らないわ!!その子が勝手に自殺しただけよ!!私達は関与してないわ!!
私は、ただ純粋にあの方を愛しただけ、その方に愛されなかったその子が悪いのよ!!
だけど、それも叶わなかった。何故なら私の後ろには、
私が真に愛する、その御方がいたのだから…
「話があります、良いでしょうか?」
「えぇ、何かしら…」
取り乱しそうになった、一瞬の己を恥じて、彼が私にわざわざ会いに来てくれたことに感謝した。
彼の妻の喪があけていない為、本来なら夜会に顔を出すことすら出来ないのに私に会いに来てくれたことに安堵し、あの女を蔑んだ。
ほら、やっぱりあの女は愛されていなかった。だって、あの女は死んで本来なら来れないのにこうして彼は私に会いに来てくれたのだから…
その事に、優越感を感じた。だけど、次の言葉で私は、
「悪いですが、貴方との関係を終わりにしたい」
「…え?」
先ほどの噂より、理解できなかった。だって、意味が分からない…何故なの?
「今日は、その事を伝えに来ました。それでは、この辺で失礼する」
「待って!!何故なの!?」
去ろうとする彼の背を抱き締めた。逃がせば、私の所に戻らない気がした。
「…貴方との関係は、一時のものです。だから、何れ終わらせなくてはならない…」
「ならっ…一時ではなく、ずっと一緒にいればいいじゃない!」
それこそ、邪魔な妻が死んだ今なら、私があの夫と別れて貴方の三年間待った後に、妻になれば、問題ないわ!
そう、言おうとした。だけど、彼は振り返った後、
「ですが、それは言い訳です…私は、今更遅いかもしれませんが、本当は、妻を愛していました」
その言葉が、分からなかった…何故、そんな事を言うの?
黙っていた、私に追い討ちを掛けるのかのように嘗て私に口付けたその、唇から言葉がこぼれた。
「愚かにも、私は自分の気持ちを理解せず、妻とすれ違い、結果、彼女を死なせてしまった、それが皮肉にも自分が妻を愛していたと知らしめました…それを知った今、貴方と関係を続ける事は…出来ません…」
彼の言葉を聞きたくないのに、私の耳は勝手に、彼の言葉を残酷に拾う。
「さようなら、今までありがとう」
そして、私の両手を外して、その場から去る彼に私は、たまらず叫んだ
「…どうして、どうしてっ!!あんな、あんな普通の女よりも、私の方が、貴方を愛しているわ!!私の方が、貴方の愛を答えてあげられる!あんな子、私よりもずっと見劣りしていて貴方に相応しくっ……」
「黙れ!!」
彼の怒鳴り声に、私はその通り黙った。振り返った彼の目は、私に対しての怒りと侮蔑に燃えていた。その事実に、私の心は絶望の色に染まった。
「これ以上、妻の事を悪し様に言うのは、やめてくれ…相応しくなかったのは、俺の方なんだ…」
そう言って、怒鳴ってすまなかったと謝り、姿を消した彼を見送り、私はその場に座り込み、手の甲から暖かい雫が降ってきた。
その雫は、止まることはなく私の手を濡らした。綺麗に整えられた爪は、芝とともに掴んだ土で汚れたけれど、対して気にすることはなかった。だって、それよりも…
それよりも、私があの御方に愛されてなかったことの方が何よりも、真実で、残酷だったから。
初めから、愛していたのは妻の方で、私ではなかった。
私よりも、私より劣る女を選んでいた。
つまり彼は私を抱きながら、その子を思っていた。
私は、所詮、遊び相手で、本命は私が見下し、馬鹿にした…女だった。
その事実にただ、受け入れなければいけないという気持ちと、受け入れたくないという気持ちがない交ぜになった…。
顔を上げて、見れば…あの御方はいなくなっていった。
私は、庭の中で、声を押し殺しながら泣き続けるしか、なかった。
身を焦がす、御方は…最初から、私など、見てはいなかったのだ。
その後は、あの一連の出来事を見られていたのか私は夜会に出れば、貴婦人達からは、一層遠巻きにされ、陰口を言われ、男性からは避けられた。
あの御方は他国から後妻をとると聞き、私は再び奈落から突き落とされた。これ以上ないくらい、心に深い傷が付いた。
夫とは離縁した。夫の実家から私が夫の家の疵になると言われ、そして、家からは、私が泥を塗ったと言われて、引き取りを拒否された。元々、私は家にとって必要のない、いらない女だったから。
そして、最後の慈悲と言わんばかりに私は、夫から、かなり遠くの修道院に入れられた。
お礼だけを言って去っていく私を呼び止める者はいなかった。
修道院に入ってから、数年、私は以前の自分がどれだけ傲慢で、自分勝手なそして、誰よりも最低な女だと理解した。
修道院に入ったばかりの頃は、自分の身の上を嘆くばかりで、誰にも心を開かず、勝手に壁を作った。
小言を言う、同僚にも酷い八つ当たりをしたり、気を使っていてくれたのに、私を見捨てなかった院長にも酷いことを言った。
だけど、彼女達は根気よく、私を見捨てないで寄り添ってくれた。
ある日、私は何故、彼女達のその事が分からなくて院長に言った。そしたら、
「例え、貴方がどれだけ罪深く赦されないことをしたとしても、必ず貴方がその罪を認めれば、神はお許しになります…今は、受け入れないかもしれませんが、いずれ、受け入れ、そして認めたとしても、私達は、貴方を見捨てません…それだけは、覚えていて下さいね」
院長は、顔は年をとり、皺だらけで来た当初は、醜いと思っていた。だけど、向かいに座り私の話を静かに聞いた後、私の手を優しく握った後の彼女の、言葉と優しく眼差しと微笑みは、とても、言葉に出来ないほど、慈愛に満ちあふれ、
私が、見てきたどの女性よりも、美しく見えた。
院長こそが、女神のように美しい人だと思った
その後は、私の今までを話した。院長は、黙って私の話を聞いてくれた。そして、頭を静かに撫でられ、静かに涙を流した。
私は、聞いて貰えた事に安堵し、部屋に戻った。部屋に戻れば、同僚の子が、私を抱き締めてくれた。
その事に、私は貴族だった時のことや修道院の方々に酷い八つ当たりをしたこと…何より、私のせいで亡くなった彼女のことを心から、後悔した。
あの日以来、私は心を入れ替えて必死に修道院の為に働いた。時に、失敗したときは、同僚の子が手を貸そうとしても、どうしようもないとき以外は、手を借りなかった。
そして、私は毎日、消灯時間の前に、修道院の小さな教会に夜は、祈りを捧げた。
私の祈りは、ただ一つ。祈りが終わる前に言葉に出す。
「神よ、どうか…どうか、あの人を優しき楽園に導いて下さい。」
あの人とは、私が亡くなった後も冒涜した彼女だった。私は、彼女に謝っていない。
謝ると言うことは、許しを請うこと。
彼女を傷付け、自殺に追いつめた私が、その彼女に謝るのは、余りにも厚かましく、恥知らずだ。
私が、認めた罪の数々は、決して許されない。私がそれを許すわけにはいかないのだ。だから、
神様、どうか…彼女を優しく暖かい、光のような楽園へ連れて行って下さい…私は辛く冷たい、闇そのものの地獄へ行きます。
そして、祈り場を後にした。
不意に、月明かりが私を照らした。
神とその妻である女神を模して、微笑むように造られていた二柱のステンドグラスが、光を浴びていた。その光は、私を照らした。
顔を上げれば、まるで彼等が私を優しく見つめて、まるで私の全てを知っていてなお、微笑んでいるかのような姿に、
私は暫く動けずに、その場でしゃがみ込み、祈った。
いつか、いつか…私は、彼女に謝ることを、許して下さいますか…?
貴方方の身元にいる彼女に、私は、酷いことをし続けた私が、彼女に謝る権利を、与えて下さいますか…?
祈りを、聞いたかのように、先程よりも強く光が私を優しく包み込んだ気がして、
私の目から、涙が一筋、流れた…。
神「君(愛人)は許した、だが旦那様、お前が言うな」
女神「とりあえず、すれ違いレベルじゃない」
今回は、お読みいただいた方々からは賛否両論あるかもしれませんが、愛人にも救いを…と思いました。
彼女も、本来は其処まで悪人じゃなくて、純粋に人を好きになったのが始めてなんです。そして、それが、暴走してしまったんですよね…根は、純粋なんですよ…我が儘で、ナルシストも自分を誇れる、部分がそれしかなかったというか…(;´Д`)
今回は、修道院の人達が彼女を受け入れ、根気よく道を指し示したからこそ、今までの自分を愚かだと認め、心を入れ替えて反省した結果が今なんです。
彼女のその後は、いつか、彼女に謝るために自力で故郷の彼女の墓に行き、花を添えて、今までの事を心から謝罪します。そして、余生は修道院で穏やかに暮らすと思われます。
それでは




