夢見た少女はご臨終
恋愛小説にしたいけど、一度も恋愛モノ書いたことないので無理かもしれない。
結構長くなりそうですがよければお付き合いくださいませ。
『魔法がつかえたらいいのに』なんて、誰もが一度は思うことだろう。
私だって空を飛んでみたい、すっごいご馳走を出してみたい・・・そんなことを思ったりもした。
・・・だが現実はそんなに甘くない。そんな妄想は子供時代のうちに強制終了させられてしまう。
そして突き付けられてしまった。現実は魔法なんて存在しない。そして酷く理不尽で厳しいものだ、と。
とまぁそんな感じで、どこにでもありそうな人生を送っていた私は、ある日学校から帰る途中に暴走トラックに轢き逃げされてしまった。なんでもその後すぐコンビニに突っ込み逮捕された犯人の男性(45歳)は飲酒運転だったうえにブレーキとアクセルを踏み間違えたとか。
大慌てで救急車で病院に運ばれ、治療のさなかに朦朧とする意識の中で聞こえてきたそんな話に、
「・・・ははっ、なんだそれ・・・・・そんな漫画みたいなこと、本当にあるんだ・・・」
私は若干感動しつつ呟き意識を手放した。
享年17歳。あまりにも突然で、早すぎる死だった。