入学
少し漫画の原作作ってみたいなと
思ったことのあるど素人です。
誤字脱字色々あると思いますし
読みにくいとは思いますが
呼んで下さると大変嬉しいです。
この世の自然現象。
それはもっとも強力で予知できぬ
恐ろしい出来事である。
この学園は自然現象を能力にすることができる
不思議な学園なのである。
時は中学3年の冬。
俺の名前は緒方 光河。
父が医者,母は弁護士の家庭に生まれた俺は
かなり裕福な家庭に生まれた。
自分でゆうのもなんだか顔は悪くない。
実際まぁまぁモテてる。
運動神経もいい。
サッカーをやってて
小学生の時には県選抜にも選ばれてた。
『おい光河!!お前どこの高校いくんだ?』
親友の佐久間 岩真が喋りかける。
『俺は現高に行こうと思ってる。』
『現象学園高校かぁ…わいもいこっかな。』
『がっちゃん…そんなことで高校決めていいのか?』
『あぁ!!やりたいことなんて特にねーし…
お前と高校生活楽しむわ』
がっちゃんは中学生のなかでも体格が良く
背も高い。そして柔道部主将にして成績優秀。
昔からの幼馴染だ。
『へぇー光ちゃんも現高か!!僕も行こうと思ってたんだよね♪』
こいつは中1で知りあった成宮 冷斗
同じ元サッカー部だ。
頭は普通だが顔立ちが良く女子に人気だ。
いつもいっしょにいて3人で仲がいい。
『そんじゃ高校でもよろしくな!!』
時は進み入学式。
(俺のクラスは…3組か…あいつらと同じクラスか良し!!)
先に教室についていた岩真と冷斗。
『おーい、こっちこっち♪』
冷斗が呼んでいる。
かわいい子いたか?など他愛のない事を話してると
先生らしき人が入ってきた。
『いきなりだか今から身体検査を受けてもらう。
それによってはこれからの学園生活が大きく変わるからしっかりな。じゃあ体育館に集合だ。』
『いきなり身体検査?何検査するんだろ?』
がっちゃんが言う。
(身体検査ごときで生活が大きく変わる?
どーゆうことだ…)
その時僕たちはまだ知らなかった。
これがとても重要なことだとは…
学年全員240人の人全員が
体育館に集まっている。
1人30秒程度で終わると告げられ
見たことのない装置に1人ずついれられ
赤い紙を渡されてる。
『終わった奴からもらった紙もって
そのまますぐに
大聖堂までいって正式登録したら終わりだ。
そしたらまた教室に集合だ』
『正式登録ってなんだろ?』
冷斗が不思議そうにしている。
『なーに、学生証でも作るんじゃねーの?』
がっちゃんが言う。
それて自分の番が回ってきた。
機械が喋る。
『基礎能力値Sランク』
(??)
そして赤い紙には丸が5個あった。
なんだこれ…
とりあえずすぐに大聖堂へ向かう。
ここで20ほどの個室に分けられていた。
『空いてるとこから入っていってねー』
女の先生が連呼する。
中へ入ると1人の老人がいた。
真ん中には赤いボックスみたいなのが
置かれていた。
『このボックスに手を立ててみてくれ。』
老人が言ったので言われる通りにする。
すると赤い箱が透明に透けて
中に光が放っている。
『ほぉー。珍しい、光の能力者か!!
ワシも初めて見たわい。
そしてスロットは5か
期待しておるぞ。』
意味がわからなかった。
老人は続ける。
『赤い紙に手をかざしてみろ。』
かざすと全身に電気が走った。
『っ!!』
『登録完了じゃ。教室に戻ってよいぞ。
ただし、まだ能力は使うなよ。
わかったら行け。』
そー言うと箱から指輪が出てきて
渡してきた。
『この指輪をつけてると
発動することがてきる。
学生証と同じ扱いだからずっと
つけておけ。学校の中では外すことは
出来ないがな。』
能力??使う??指輪??
意味がわからないまま教室へ戻った。
がっちゃんと冷斗はまだのようだ。
先生が前にたっていた。
誰も何も話さないようにと言っている。
そしてクラス全員が集まった。
全員指輪をつけている。
そして先生が話し始めた。
『この学園は特殊でな
1人に1つだけ自然能力が得られることになっている。
能力はスロットの数によって
威力が異なる。
上から学年の5人にしか与えられない
Sランク.スロット5。
非常に危険な能力値のある持ち主だ。
威力は最大級に強い。
次にAランク.スロット4
これは学年に25人にいる。
Sランクよりは劣るがそれでも
非常に強力な力がある。
次にBランク.スロット3
これは学年に50人いる
少し優れた能力の持ち主だ。
次がCランク.スロット2
これは学年に100人いる
ごくごく普通の能力者だ。
そしてDランク.スロット1
かなり弱い能力の持ち主たちだ。
まぁ、一般的にはこう振り分けられている。
人によって使う能力が異なるため
あまり見せ合うのはよろしくない。
この先戦闘とかもあるから
能力がバレるとヤられることもある。
簡単に説明したが、まぁこんなとこだ。』
『質問いいですか?』
女の子が言った。
『ん?なんだ?』
『どーゆう風に使うのですか?』
『自分の能力を大聖堂で
確認しただろ?その自然現象を
脳内で想像するんだ。
そしてどこから発動するかを
イメージして創造する。
すると発動できる。
使い方などはこの先練習すればいい。』
なるほど…
俺はじゃあかなり強い能力があるのか…
一体なにで決められたのだろう…
『とりあえず、友達作りと交流を兼ねて
明日から宿泊学習だ。しっかり準備しといてくれ。
ちなみに学園外で能力を発動し、
それが一般の方に害を与えたと判断した所で
退学処分とするので外では使わないように。
俺からは以上だ。では今日は終わりだ。
みんなまた明日な。』
先生がそう言うと教室を出て行った。
がっちゃんと冷斗が近づいてくる。
『光河の能力はなんだったの?』
冷斗が言う。
光?だったよ。と素直に答えると
スロットまで聞いてきた。
俺は少し考えて…
『Bランクだったよ。』
嘘をついた。
『わいはAランクやったで!!』
『僕もAランクだったよ。』
2人が言う。
俺もAランクって
言っとけばよかった。
勝手にBランクぐらいかなと
予想してたがよく考えたらこの2人も
なかなか凄いやつじゃないか。
とゆうか…一体何で能力.スロットを
決めているのだろう…。
家に帰ると兄貴がいた。
緒方修全。現高の生徒で
年は2つ上だ。
『能力はもらったか?
変わった学校だろ?
強いスロット持った奴が絶対的に有利なとこだが
まだそこまで使いこなせないはずだ。
それと地下の大広間で試してこい。
使い方ぐらい覚えとけ。』
兄貴はそう言うと
大広間のカギを投げてきて
部屋に戻っていった。
俺も使ってみたかったし。
行ってみるか…
何気に初めて入る部屋だった。
おぉ…広いなぁ。
まずはイメージ…左手。
5つの指先から出すイメージ。
それて放つ。
バチッバチッ!!
おぉ…すげぇ…
そーいや先生が能力の使い方は自由って
言ってたな…光…どう使うべきなのか。
考えていると兄貴が入ってくる。
『どうだ?びっくりしただろ?
俺に見せてみろ。』
俺は指先から電気を放つ。
『能力は電気か…まぁ
珍しくはないな。使い方は
人それぞれだから
自分で決めろ。ここで練習すればいい。』
そーゆうと兄貴が
手のひらから五色の光を放つ。
俺の能力も光なんだが少し特殊でな。
五色の属性を持った光なんだ。
完全に俺の上位互換じゃねーかよ。
『でもやはり1つの能力を
極めてるやつは本当強くてな…
俺じゃもう無理なんだよ。
お前には期待してるぞ!!光。』
そう言い残すと足早にこの場を去った。
兄貴は電気って誤解してたな…
光ってどう使えばいいんだよ…!
熱さ…スピード…!
スピードか…全身にイメージ…
ゴゴゴッ。
おぉ…すげぇ。軽く走ってみるか。
…
速い!!
これだ!!これで行こう!!
俺は深夜まで没頭して練習した。
次の日の朝。
がっちゃんが家まで迎えに来て
冷斗と3人で学校に向かった。
学校着くとバスに乗りどこかへ向かう。
大きな館みたいなとこだった。
『おーい着いたぞ!!』
先生がそうゆうと
クラスの3人ごとに部屋に分けられた。
小野田亮太。笠原一。
今回のルームメイトだ。
軽く挨拶を済ますと
クラスごとに違う部屋に分けられた。
1.赤穂 瑞希
2.麻生 龍之介
3.石山 篤史
4.宇梶 静香
5.宇野 大河
6.榎本 絹恵
7.緒方 光河
8.小野田 亮太
9.笠原 一
10.神田 智希
11.岸 美樹
12.岸本 豪太
13.黒田 咲
14.黒崎 櫻子
15.黒澤 茜
16.小松 奈津子
17.佐久間 岩真
18.塩田 玲華
19.塩谷 聖弥
20.鈴木 拓也
21.曽我部 小太郎
22.竹中 雫
23.千草 明日香
24.戸賀 蓮也
25.中屋 匠
26.成宮 冷斗
27.新田 元気
28.西岡 千春
29.西田 真帆
30.西本 誠士
31.寝屋 直樹
32.野口 礼
33.野間口 葵
34.野間口 蕾
35.橋本 恵子
36.鬼灯 豪炎
37.水無月 美奈
38.本村 大樹
39.矢崎 雪華
40.エミリー・ワトソン
同じく中学の奴は…
がっちゃんと冷斗と大樹ぐらいかぁ…
全員の軽い自己紹介が終わった後
先生が話し始めた。
『担任の鈴本だ。よろしくな。
とりあえず今からクラス対抗の
戦争を行ってもらう。』
全員『!!!!』
『クラスのみんなは仲間だ。
これは成績にも入ってくるから真剣にやれよ!!
ルール説明だ。
この学年は1組から6組まである。
トーナメント方式で
このようになっている。』
そうゆうと先生が
トーナメント表の紙を大きく広げた。
1組と4組1回戦不戦勝かよ…
なるほどな。
『優勝すれば賞金も出る。
頑張ってくれ!!
クラス代表の15人で行われる。
広さは直径10キロの円形だ。
そしてクラスの中で
1人、王を決めるんだ。
そいつの胸にある生命メーカーが
戦闘不能になれば負け。
逆に相手の王を倒して
戦闘不能にすれば勝ち。
簡単なルールだ。
そして戦闘員も戦闘不能になれば
即刻退場。ルール説明はこんなところかな?
まずはクラスで話し合ってくれ。』
王かぁ…
『わいがやるよ!』
がっちゃんが言った。
すんなりと決まった。
出場選手を決めるために
みんなでランクを言い合うことになった。
Aランクが5人
佐久間、千草、成宮、鬼灯、エミリーの5人
この5人は出場が決まった。
『このクラスはSランクいないのかぁ…
ちょっと厳しいかな。』
先生が全部知ってるわけじゃないんだ。
俺は安心した。
そしてBランクの
宇野、神田、塩田、曽我部、戸賀、中屋、
西本、本村、野間口姉妹。
そしてBランクだと嘘をついた俺の
15人が決まった。
リーダーはがっちゃん
さすがだ。どんどん指揮していく…
配置が決まる。
俺は左側の前衛。
ここで兄貴との昨日の言葉が
頭に浮かぶ。
『迂闊に人に能力みせるんじゃないぞ。』
とりあえず様子見にしとこうか。
そして俺たちはトランシーバーを
渡されてバスで
かなり広い荒地に移動して
すぐに2組との試合が始まる。
『それでは試合開始です。』
アナウンスが流れた。
開始すぐに中央最前線の冷斗から無線が入る。
『すぐ終わらすね♪』
そうゆうと5分ぐらいで鐘がなった。
『成宮選手が王を討ちました。
この試合3組の勝利です。』
かなりあっけなかった。
何が起きたのか、何をしたのかは
遠くにいた俺は全くわからなかったが
少し寒気を感じたのは確かだ。
選手休憩所に戻り
学内でのカメラ中継があったのでハイライトを
見てみた。
冷斗が敵陣むかって氷の板を引き
猛スピードで滑っていきそのまま
相手を凍り付けていた。
もちろん1組も見ていた。
そして聞こえてくる。
『あいつから潰すしかねーな。
帰って対策練るぞ。』
1組の奴らだ。
隣のカメラを見ていると
5組と6組の試合が行われていた。
均衡したいい闘いをしているようだ。
試合はギリギリ6組が勝った。
特に目立った選手も居なかった。
この時の噂は冷斗でもちきりだった。
各クラスの噂では冷斗が
Sランクだとまわっていた。
『おぉ!!光河お疲れー』
がっちゃんだ。
『おれ立ってただけだよ笑』
『わいかてなんもしとらんよ笑』
そこに冷斗が来た。
『やばいよ…さっきから僕みんなに
睨まれる…』
『そりゃあんだけ目立ったことをしたんだから…』
『次も頼むぜ』
がっちゃんがそうゆうと
冷斗は当たり前かのような顔をして笑っている。
そこにアナウンス。
『皆さん。2回戦を始めます。
各選手は所定の位置についてください。』
『さてわいらもいくか!!』
俺たちは2回戦の会場へ向かった。
その途中。気の強そうな女が
冷斗を睨みつけていたが
冷斗は気がついてないようだ。
(あれ誰だろ?何組のやつかなぁ…
さっきの試合もでてなかったし…。)
俺は少し気にしたが
会場へ向かっていった。
そして2回戦が始まった。
さすがに向こうも冷斗を警戒しているのか
中央には人数をかけているようだ。
無線で冷斗から声が飛ぶ。
『こっち5人いるよ。両サイドから攻めて』
するとすぐにがっちゃんから指示が飛ぶ。
『鬼灯!!光河!!頼む!!』
『了解!!』
鬼灯がすぐに答える。
俺もやや遅れて答えた。
するとすぐにアナウンスが入る。
『鬼灯選手が薮内選手を討ちました。
残り15対14です。』
おいおいもう戦闘してんのかよ。
走ってるうちに
初めて相手とあった。
しかも向こうは2人。
『お前には消えてもらうぜ。』
そう言われると
あたり一面に霧がで始めた。
俺はその時思った。
(この霧なら能力バレずに使用できる)
そして俺は全身に光を放ち。
スピードを上げ左手に熱をもたせて
相手に突っ込んだ。
1人はすぐに倒した。
アナウンスが流れるが
もう1人いるので聞いている余裕はない。
辺りの様子がおかしい。
やけに周りが遅い。
もう1人が不意打ちしてくるも
スローに見える…。
違う!!これは俺が早すぎるんだ。
ただ相手は霧を使う。
殴っても全て霧だった…
どーする俺…こいつを倒すには…
全身から光放って霧ごと潰すか??
いや、そんなことしたら
カメラにバレてしまう。
集中しろ。相手の霧の中で
倒す方法……
…!!
そーだ雷を使おう。
俺はかなりの威力のある光を
空へ向けて打った。
『おいおい…どこ見てんだよ。』
敵はまだ理解していない様子。
『そのうちわかるぜ』
俺たちの闘っているところに雨が降り始めた。
それはとても黒い雲。
そう雷雲。
『特別にお前だけに教えてやるよ。
俺は光を司る者だ。少し痛いぜ?』
相手は逃げようとするが
光速の世界からは逃げることなんて
できるわけもなく
そのまま俺は相手に空から落ちる雷を
落とした。
気絶したか…
先を急ごう。
『緒方選手が勝田選手を討ちました。
残り15対12です。』
俺は先へ進んだ。
少し進むと無線が入る。
冷斗からだった。
『ごめん。こっちはもう限界…あとは
頼んだよお二人さん♪』
そう言い残すと冷斗からの無線が途絶える。
もう少しで敵陣の一番奥だ。
しばらくすると
アナウンスが入る。
『王の前園選手が成宮選手,神田選手,中屋選手を
討ちました。残り12対12です。』
おいおいまじかよ…
敵の王攻めてんのかよ…
これはやばい。
俺はすぐに引き返す。
鬼灯に無線を飛ばす。
『鬼灯!!すぐ戻ろう。』
すぐに鬼灯が話す。
『すまん。こっちは一対一で
やりあってる最中なんだ。
なかなか手強い。多分Aランクだ。
お前だけてもすぐに戻ってやってくれ。
俺はこいつを足止めするので
精一杯だ。』
くそっ!!
能力使うしかないか…
俺は全身に光を纏わせ
光速でがっちゃんのとこまで向かった。
するとすぐに着いた。
『がっちゃん。大丈夫か!!』
『あぁ…なんとか…』
がっちゃんは傷だらけだった。
『何があったんだ?』
『相手の王と鉢合わせてな…
多分わいらに勝ち目はない。
あいつはバケモンや…。』
俺がやるしかない…
Sランクと言うのがバレてでも
倒さなきゃ…
ここで手を抜くようなら
がっちゃんに張り倒されるだろう…
がっちゃんの一番嫌いな事だ。
よしやろう…俺がやってやる!!
『がっちゃん。敵の王の能力は
わかったのか?』
『砂だ。砂を使う。地形も利用されてる。
わいの岩も粉々にされたわ…。』
砂か…
『ありがと!!絶対倒してくるよ。』
『光河が本気になって
負けた事なんて一度もねぇもんな…
行って来い。俺も分まで頼む!!』
『あぁ!!約束だ。』
俺はがっちゃんの目の前で
ありったけの力で体に光を纏った。
『光河…お前…』
『がっちゃんごめん。あとで話す。』
そう言って前に進んだ。
がっちゃんと話してる間にもアナウンスは
流れていた…。
7対11…一気に不利になっている。
倒しているやつは前園って奴だ。
奴さえ倒したら
この戦いが終わる。
この頃には俺はもう
カメラの事なんて忘れていた。
俺は前園のとこに着くまでに出会った敵が
すぐに倒し、急いで向かった。
その間に7人倒した。
ついに前園のとこについた。
無線で直前に
右側後衛のエミリーが
やられたからすぐに場所がわかった。
『さっきから暴れまくってるのは君だろ?
来てくれると思ってたよ』
背は高く。
かなり細い。
こいつが前園か…
『お前こそ随分と暴れてるくせに
よく言うな…』
前園の無線がこっちまで聞こえてきた。
『すまん。かなり手こずったが
今終わった。すぐに向かう。』
すぐにアナウンスが入った。
『芥川選手が鬼灯選手を討ちました。
残り4対4です。』
アナウンスが入ると前園が指示する。
『俺はいい。他の敵を叩いてくれ。』
『了解。』
続けて前園が俺に言ってきた。
『さてと。お前が俺を倒すか
お前の王が先に倒れるか。
どっちが先だろーな。』
『お前だよ。』
俺は一目散に手のひらから
電気に近い光を放った。
『ちっ。電気かよ。
俺んとこにもいるはずなのに
何してんだよあいつは…』
がっちゃんなら電気には対応してくれるはずだ。
まだいける。
そして何よりこいつが俺の能力を
勘違いしている。
これを利用する手はないぞ。
しばらく電気に近い能力で
相手の能力を探ろう。
『いくぞ!!』
その一方。
がっちゃんは野間口姉妹と
合流していた。
そこに芥川が現れた。
がっちゃんは急いで無線を飛ばそうとするが
飛ばすのをやめる。
(光河がやってくれる。
わいはこいつを倒す!!
数的にも3対1…いける!!)
『王様みっけた♪』
『とりあえず…先手必勝!!
密閉空間』
がっちゃんは岩で芥川を囲む。
『この岩は特殊でな。
酸素量が徐々に減っていくんよ。
さぁ抜け出せるもんなら
抜け出してみぃや!!』
『おもんね。』
芥川はそう言うと岩が噴火したかのようにマグマが
出てくる。
(なるほど…マグマか。
鬼灯が負けるはずじゃわい。)
マグマを飛ばし
一瞬にして野間口姉妹を
倒してしまった。
『芥川選手が野間口 葵選手,野間口蕾選手を
討ちました。残り2対4です。』
『このままこいつヤってしまって
終わるのもいいけど
あっちの闘いみたかったなぁ…』
芥川は退屈そうに言う。
がっちゃんは地震を起こした。
芥川はみるみる下に落ちていく。
『上がってくるまでにはケリはついとるわ。
マグマと言えど地中深くからは
上がってこれまい。』
そう言うとがっちゃんは
隙間から大量の岩を落とし
さらに地震を起こして
地中深くに芥川を落としていく。
(くっ。周りが遠のいていく。
掴めない。)
『一生落ちていけ。この戦いが終わるまでな。』
『光河…わいは今から逃げ回る。
そのうちに頼んだ。』
こっちでもアナウンスが流れた。
(がっちゃんは無事だろうな…)
光河と前園は
激しい闘いを繰り広げていた。
『なかなかやるようだが。
この程度ならここまでのようだ。』
そう言うと前園は
砂嵐を起こし始めた。
砂が目に入りあたりが見えない。
『さてさて、このまま終わりだ。』
光河が殴られ続ける。
袋叩きにあっている。
目が見えず移動するにも出来ない。
『そろそろ終わりにするぞ。
砂の囲い(ストーム キューブ)!!』
すると光河の全身を
四角く砂が飲み込んだ。
『熱っ!!』
『俺は砂を操る。砂の温度も密度も
自由自在ってことよ。
燃え尽きろ。』
砂に青い火が着いた。
そろそろ1000℃を超えるか…
電気と言えど終わりだな。
どーすればいい…
一体どーすればここから抜け出せる。
電光石火(瞬間移動)!!
…ダメだ。
密度があるから抜け出せない…
いやまてよ?
砂ってことは
手を動かして指で触れる。
なるほど。
隙間があるのか。だったら…
全身にありったけの光を!!
光河は全身からありったけの光を放つ。
するとみるみる隙間が広がっていく。
(今だ!!電光石火!!)
『なに?バカな…』
『なに驚いてるんだ。いくぞ!!』
雷光一閃!!
『バカが。止めてやろう。』
……!!
『うおっっっっっ!!
バカな。何故だ。電気なら止められるはず。
なのに何故だ。』
『お前の敗因は3つ。
まずは俺の能力を間違って解釈して
しまったこと。
そして俺の友を
傷つけたこと。
そして何より
お前が俺より弱かったってことだ。』
『ぅおぉぉぉおお!!!!』
『緒方選手が敵の王を討ちました。
よってこの試合。
3組の勝利です。』
3組の休憩所に戻ると
やはりクラスのみんなの
注目の的になっていた。
『お前本当にBランクか?
俺にはそうみえねぇぞ?』
鬼灯が言う。
本当のことを言おう…。
『実は俺はSランクだったんだ…。
でもみんなに知られると
除け者にされると思って…。』
『んなわけないやろ?
お前は俺の一生の親友や!!
もし貶すような奴がいるなら
わいが張り倒したる!!』
がっちゃんが怒っている。
『まぁでもおかげで助かったわ。
ありがとな!!しかし光河がSランクだったとは…
わいも気づかんかったで笑』
みんなも穏やかに笑っていた。
『次も頼むぜ!!』
『頼りにしてるわよ!!』
次もやるしかないか…!!
話していると4組と6組の
ハイライトがテレビに映っていた。
『なんだよこれ…。』
1対15…
4組で暴れてる3人がいた。
梶田 粉塵
坂東 槍 (ばんどう そう)
平 忍 (たいら しのぶ)
間違えない。Sランクだ。
『4組に3人もいるのかよ…』
3人とも能力を使っているのが
カメラに映っていた。
梶田 粉塵。
爆発系の能力。周囲の空気を
利用して爆破している。
『こんなの回避できるのかよ…』
坂東 槍。
弓を使っている。
しかも追跡型の矢を放っている。
理屈はまだわからない。
平 忍。
4組の王だ。
女の子だが影を操るらしい。
踏まれているだけで
動けなくなるようだ。
これは作戦を練っていくしかないな…。
『梶田は俺に任せてくれないか?』
鬼灯が言う。
『俺は炎を操る。
爆発も炎の一種だ。勝算はある。』
『なら僕もいくよ。』
冷斗が乗り出した。
『ならあいつはお前らに任せるで!!
わいのとこに坂東が攻めてきても
岩の壁を貼ったる。
光河は平を討ちにいってくれ。』
がっちゃんが布陣を決めた。
神田 戸賀 西本
緒方 成宮 鬼灯
塩田 宇野 本村
野間口葵 野間口蕾
曽我部
千草 エミリー
佐久間
『これでいく。先頭の神田、戸賀、西本は
敵と遭遇したら無線ですぐ伝えろ!!
Sランクの顔は覚えといてくれ!!
わかれば誰かも伝えてくれ!!
そこに前衛下の3人が向かう。
足止めぐらいはしてええがヤバいと思ったら
すぐに引いてこい。野間口姉妹の
どちらも回復系の能力や。
そこまで下がれば治癒できる。
戦況次第ではわいと一緒におる千草かエミリーを
その方向へ移動してもらうように言う。
2人のうちどちらかが前に出る時
曽我部はこっちへきてくれ。』
全員返事をした。
『よっしゃ!!絶対勝つぞ!!』
その一方。4組サイド。
『ハハン♪やっとSランクとやれますね♪』
『おい!!粉塵!!ぜってぇ気ぃ抜くなよ!!
奴は1人で1組を壊滅的に追い込んでる。
能力は電気のようだな…。
俺とは相性が悪そうだぜ。まったく。』
『2人ともカッカしなーいの♡
私たちが負けるわけないじゃん♪
勝てると思ってるならバカだよねー☆
だってうちには…
Bランクなんて雑魚1人もいないんだもん♪
キャハハ!!』
『それでは決勝戦を行います。
各選手は会場にお入りください。』
『それでは試合開始です。』
開始5分ぐらいで神田から無線が飛ぶ。
『こっちに3人きた。
Sランクはいないみたいだ。』
『了解!!塩田!!すぐに向かってくれ!!
それと冷斗も頼む。すぐに倒してくれ!!』
2人とも返事をした。
さらに5分ほどしたところで
アナウンスが流れる。
『神高選手が西本選手を討ちました。
残り14対15です。』
!!!
何やってんだよ西本は!!
がっちゃんから無線が入る。
『鬼灯!!いってくれ!!
こっちからエミリーを向かわす!!
曽我部は引いてくれ!!』
3人が返事をした。
すると緊迫した様子の冷斗から無線が入る。
『これなかなかヤバいよ…
こっちの相手全員Aランクだと思う。
なかなか強い。』
アナウンスが流れた。
『成宮選手が安達選手、武藤選手を
討ちました。残り14対13です。』
ヤバいって言ってる割には倒してるのか…
本当つえーよ冷斗は…
続けてアナウンスが流れた。
『神高選手が本村選手を討ちました。
残り13対13です。』
なに!?
するとがっちゃんから無線が入る。
『鬼灯!!どーしたんだ?』
『エミリーとは一緒にいるが敵がいない。
誰もいないみたいだ。』
なんだって!?
『多分後ろや!!引いてきてくれへんか?』
『了解!!』
なぜ敵と合わなかった…
鬼灯が間に合わなかったにしても
エミリーが出会わないのは
おかしい…。
右側で何か起きているのか…?
一方で4組側。
『ハハン♪私が行っても良かったんですけどね。』
『あいつが面白くないとかいって
出て行ったんだろうが!!
しかし緒方のやつ…ここまで攻めてくると
思ったんだがこねぇな…
作戦丸ぐずれじゃねぇかよおい…。』
『ハハン♪今は忍さんの連絡を
待つのですよ。』
『あいつ無線の使い方とかわかってんのかよ…』
戻って3組側。
冷斗から無線が飛ぶ。
『こっちに5人きた。
光ちゃん!!お願い。来て欲しい。』
『がっちゃん。いっていいか?』
『あぁ!!光河頼むで!!』
『了解!!』
俺はすぐに着いた。
『絶対零度!!』
2人を凍りずけにしているようだ。
すぐに俺も加勢する。
雷光一閃!!
凍りずけにされた2人をそのまま
倒した。
『緒方選手が望月選手、稲川選手を
討ちました。残り13対11です。
神高選手が野間口 蕾選手を
討ちました。残り12対11です。』
!?
何やってるんだあっちは!!
『鬼灯!!まだ戻らないのか!?』
『今、佐久間達と会った。
敵には会わなかったし、
野間口 蕾とは言葉を交わしたが…』
何が起きている!?
『とりあえずがっちゃんの側にいてくれ!!』
『了解。』
すぐに倒さないと…。
『冷斗離れててくれ!!
光の重圧!!』
俺はこの場の敵に向けて高熱の光を
放った。
4人をすぐに倒した。
『緒方選手が4選手を討ちました。
12対7です。』
『冷斗!!このまま神田と塩田を連れて
敵陣に突っ込んでくれ!!後ろの様子を
確認したらすぐに俺もいく!!』
『わかった。先にいってるよ。』
俺はすぐに戻った。
『がっちゃん!!大丈夫か?』
『おぉ!!光河か!!こっちはまだ無事だ。
敵もいないみたいだ。』
おかしい…野間口 蕾がやられたのは
かなり前…もう出会っててもおかしくないはず…
まぁでもこっちはAランクが4人…
大丈夫だろう。
『がっちゃん!!俺は冷斗の加勢をしてくる!!
何かあったらすぐ呼び戻してくれ!!近くにSランクが
隠れてるかもしれない。
気は抜かないで欲しい。』
『わかった。光河も気をつけてな。』
『みんな頼んだぜ。
いってくる!!』
俺は光速で冷斗のとこに向かった。
すぐに追いついた。
『向こうは大丈夫だった?』
『あぁ!!向こうは冷斗以外のAランク
4人もいてるんだ。心配ないだろ。』
『そーだね。いこうか。』
俺たちは進んだ。
光速での移動はかなり
体力を消耗するためこっからは
一緒に走っていった。
しばらくして
出会った。
敵は2人。
しかし梶田でも坂東でも平でもなかった。
『引っ込んでろ!!』
光速状態で2人もとぶん殴り
倒した。
『緒方選手が田所選手と升本選手を
討ちました。残り12対5です。』
よし!!だいぶ有利だ。
このままいける!!
しばらく進むと1人に出会った。
間違えない坂東だ。
『ようよう!!やっとおでましか?
待ちわびたぞ緒方 光河!!
バッチバチにヤり合おうぜ!!』
1人か。ならいける!!
すると後ろにいた神田と塩田が
の周囲が爆発した。
『ハハン♪こっちでしたか。
ちょうど戻ってよかったですよ♪』
梶田だ…
『梶田選手が神田選手、塩田選手を
討ちました。残り10対5です。』
チッ。2人か…冷斗もいるし。
実際2対2だ。なんとかヤれる!!
『おい!!粉塵!!どっちが緒方とヤる?』
『ハハン♪お譲りしますよ。
もう1人の子。僕のタイプの顔ですので♪』
『きまりだな!!』
そう言うと弓を俺に放ってきた。
見てた通りだ。
この矢は追跡型。
潰すしかない。
雷光一閃!!
矢を灰にした。
『ほう!!このスピードの矢を見切るか。
大したもんだぜ!!』
ここでアナウンスが入る。
『鬼灯選手が神高選手を討ちました。
残り10対4です。
熊谷選手が戸賀選手を討ちました。
残り9対4です。』
相手は残り4人…
ここに2人いる。
1人は戸賀討ったとゆうことは
ど真ん中辺りか。
平はどこにいるんだ…
隠れているのか?
とりあえず俺たちはこの2人を
倒すことだけに集中しよう。
『よそ見すんなよ!!おら!!』
とてつもない数の矢が
こっちに飛んでくる。
潰しきれない!!
俺は咄嗟に避けた。
すると矢は地面に突き刺さった。
追跡型じゃないだと…?
『おらおらどーした!!逃げてても
始まんねーぜ?』
だったら潰してやろう!!
ッ!!!!!
矢が硬い。
潰れない。
『お前の能力は知ってるぜ?
この矢は金でできてんだよ。
燃やすこともできねぇーぜ!!』
さすがに前の試合見られてるか。
俺は空に向けて高熱の光を放つ。
雷雲を作り坂東へ向けて
雷を落とす。
『無駄無駄!!』
坂東は巨大な弓を出し近くの地面に打つ。
雷はその弓のほうへと
落ちてしまった。
『その技はもう見せてもらったぜ!!
そしてもう対策済みだ!!』
くっ!!早く倒さねぇと冷斗が…
その頃冷斗VS梶田は…
一方的だった。
冷斗の氷を全て
爆破して壊していたのだ。
『これは勝ち目ないねぇ。
本当笑えないよ。Sランクは…』
『ハハン♪もう終わりでしょうか?
もっと楽しませてくださいよ。』
せめて光ちゃんが勝つまでは
こいつを引き付けないと…
『まだやれるよ。』
『ハハン♪ボロボロではないですか。
そんなので私に勝つつもりなんて
ないでしょうね。とはいっても
もうすぐ終わりですかね?
この試合も。』
『なに!?』
『ハハン♪私たちの王はどこにいると
思います??あなた方の王の所ですよ。
そして彼女は私より強い。
何人いようがあの能力にはかないませんよ。
あなた方の王は今頃
無線も飛ばせないでしょうね。』
『なんだと!?』
『ガンちゃん!!返事をして!!』
返ってこない…
くそっせめて光ちゃんだけにでも…
『光ちゃん!!ガンちゃんたちが危険だ。
今すぐ引き戻して!!』
『ハハン♪うるさいですね。
そろそろ終わりにしましょう。』
くそっ…
アナウンスが流れる
『梶田選手が成宮選手を討ちました。
残り8対4です。
熊谷選手が宇野選手、野間口葵選手を
討ちました。残り6対4です。』
冷斗の無線の意味がわからない…
どーしたんだ…。
『チッ。ホント粉塵の奴は
口がベラベラと。情けかけすぎなんだよ。
甘ぇなホントに!!』
『がっちゃん!!返事してくれ!!』
返事がない。
アナウンスが流れる。
『王の平選手が鬼灯選手を討ちました。
残り5対4です。』
!!!!
『忍の奴、1人ずつ倒して遊んでるな。
ったく!!早く終わらしちまえばいいのによ!!
まさか!!動けないのか!!
しまった。すぐに戻らないと…
『おいおいおい。行かせねぇぜ!!
お前の相手は俺だ!!』
『俺は戻る。ついてこれるとおもってんのか?』
俺は光を纏いすぐに戻った。
『なんてスピードだよ…ありゃ無理だわ。』
そこについた梶田。
『ハハン♪こっちは終わりましたよ。
あら、逃がしたようですね…。』
『あいつバケモンだわ。
俺らじゃ追いつかねぇ。
だが忍の前じゃ全てが無意味だけどな。
俺らはここでのんびりしとくか。』
つづく
最後まで呼んでいただきありがとうございます。
続きが気になる方が1人でも
いらっしゃった場合のみ
書かさせていただきます。