章末 第2章終了時の登場人物紹介
連続投稿、最終日です。
雨霧阿頼耶
五千年前にアストラルを救った救世主である解放者の母と大英雄の父の間に生まれた少年。黒髪黒眼で身長は170㎝ほどの中肉中背という、平凡な見た目をしている。十七歳の誕生日に【勇者召喚の儀式】に巻き込まれてアストラルに渡ることになった。救世主の息子であるため、解放されたステータスやレベルは現在の勇者たちよりも高い。一度目的を定めたらそれを達成するまで立ち止まらない、猪突猛進的な性格をしている。かつて姫川紗菜の借金問題を解決して救ったことがある。他にも椚優李、岡崎修司の二名も救ったことがあるようだが、詳細は不明。
ダンジョン遠征に参加した際、クラスメイトの裏切りに合い、黒龍と死闘を演じることになる。どうにか倒したものの、人間族から半人半龍に種族が変わってしまった。現在はダンジョンから脱出し、合流したセツナと共にフェアファクス皇国の辺境都市カルダヌスへと向かっている。
セツナ・アルレット・エル・フェアファクス
フェアファクス皇国の第三皇女。黄金色の髪に奥深く澄んだ青い瞳をした、157㎝の身長の少女で、【最年少の魔導士】という称号を得るほど魔術に関して天賦の才を持っている。また、銃術の腕もかなりのものであり、皇女という立場でありながら手練れの魔術銃士である変わり種。雨霧阿頼耶のことを「先輩」と呼び慕い、好意を寄せている模様。魔術学園で実施された実地研修で悪魔と遭遇して呪いを掛けられるも、雨霧阿頼耶の奮闘により呪いから解放される。しかし呪われた経緯については未だ謎が多い。魔術学園で魔術言語を習っていたため、天族が使う言語であるエノク語を読むことができる。
ダンジョンから脱出した阿頼耶と合流を果たし、フェアファクス皇国の辺境都市カルダヌスへと向かっている。
北条康太
雨霧阿頼耶と同じ高校に通う少年。整った顔付きに、運動神経も抜群で学力も高く、人を惹き付けるカリスマ性を有しており、男女ともに人気がある。常にイケメンのキラキラオーラを出していて、何もしなくても女子が言い寄ってくるモテ体質。正義感が強く、「人が何か間違いを犯すのは、きっと何か理由があるからだ。話し合えばきっと分かり合える」という考え方を持つ。椚優李と姫川紗菜とは幼馴染みであり、幼稚園時代からの付き合いがある。アストラルに召喚された四十人の勇者の一人で、その中でも上のランクの【円卓の勇者】のリーダーである【光の勇者】の称号を持っている。クラスメイトのみんなを、アストラルの人々を救うため、魔王を倒すことを決意する。
椚優李
雨霧阿頼耶と同じ高校に通う少女で、彼の所属するクラスの学級委員長を務めている。長い黒髪を細く赤いリボンで束ねたポニーテールと、勝気な印象を与える吊り目が特徴的で、剣道部に所属している。姫川紗菜と双璧を成す二大アイドル的な存在で、目を引くほど美人だが、勝気な性格のせいで告白してくる男子は少ない。昔、雨霧阿頼耶と一緒の道場に通っていたため、立場的には彼の妹弟子となる。北条康太、姫川紗菜、雨霧阿頼耶の三人とは幼馴染みであり、姫川紗菜とは親友という間柄である。かつて雨霧阿頼耶に救われたことがあるようだが、詳細は不明。雨霧阿頼耶に好意を寄せている様子。そのため、他の男子に告白されても全て断っている。アストラルに召喚された四十人の勇者の一人で、その中でも上のランクの【円卓の勇者】の一人である【湖の勇者】の称号を持っている。
ダンジョン遠征で黒龍と遭遇するも命辛々生還する。しかし雨霧阿頼耶を失ってしまい、想いを告げられなかったことを後悔する。
姫川紗菜
雨霧阿頼耶と同じ高校に通う少女で、文芸部に所属している。髪の長さはセミロングで、椚優李とお揃いの細く赤いリボンでハーフアップにしているのが特徴。柔和で人懐っこい性格をしており、愛くるしい顔でいつもニコニコ笑っている。椚優李と双璧を成す二大アイドル的な存在で、毎日のように告白されるほど人気が高い。椚優李の紹介で雨霧阿頼耶と出会い、本の趣味が合ったことから今でも交流がある。北条康太、椚優李、雨霧阿頼耶の三人とは幼馴染みであり、椚優李とは親友という間柄である。父親が抱えていた借金問題を雨霧阿頼耶によって解決・救われたことがある。雨霧阿頼耶に好意を寄せている様子。そのため、他の男子に告白されても全て断っている。アストラルに召喚された四十人の勇者の一人で、その中でも上のランクの【円卓の勇者】の一人である【聖杯の勇者】の称号を持っている。実はBL好きの腐女子。
ダンジョン遠征で黒龍と遭遇するも命辛々生還する。しかし雨霧阿頼耶を失ってしまい、想いを告げられなかったことを後悔する。
岡崎修司
雨霧阿頼耶と同じ高校に通う少年で、サッカー部のキャプテンを務めている。短髪に間延びしたような喋り方をするため不良のような印象を与えるが、実際の心根は優しい。北条康太ほどではないが整った顔立ちをしており、北条康太が爽やか系イケメンなら、岡崎修司はスポーツ系イケメンである。雨霧阿頼耶とは高校入学時に知り合い、今では親友と呼び合う仲にまでなっている。かつて雨霧阿頼耶に救われたことがあるようだが、詳細は不明。アストラルに召喚された四十人の勇者の一人で、その中でも上のランクの【円卓の勇者】の一人である【悲恋の勇者】の称号を持っている。
ダンジョン遠征で黒龍から逃げる時に「行け」と叫んだ雨霧阿頼耶の意を汲んで椚優李と姫川紗菜を逃がす。
立川隼人
雨霧阿頼耶と同じ学校に通う、素行の悪い不良少年。「人間には勝ち組と負け組しかいない。負け組は勝ち組に搾取されるだけ」という弱肉強食的な思考回路の持ち主。工藤学、藤堂純、谷良哉の三人とよくつるんでいる。雨霧阿頼耶とは小中高と同じ学校に通うほどに奇妙で不可思議な因縁を持っている。十年近く雨霧阿頼耶を虐めており、アストラルに召喚されてからもそれは変わることはなかった。アストラルに召喚された四十人の勇者の一人で、その中でも上のランクの【円卓の勇者】の一人でもある。
ダンジョン遠征で黒龍から逃げる際、「みんなを逃がす」と豪語した雨霧阿頼耶に対して怒りを露わにしたが、直後に神刀【極夜】の柄で殴られて昏倒した。
工藤学
雨霧阿頼耶と同じ学校に通う、立川隼人の腰巾着。よく立川隼人、藤堂純、谷良哉と共に雨霧阿頼耶を虐めている。アストラルに召喚された四十人の勇者の一人で、その中でも上のランクの【円卓の勇者】の一人でもある。
ダンジョン遠征でジャイアントポイズンスパイダーの毒によって死にかけたが、雨霧阿頼耶が所持していた中位解毒薬によって救われる。
藤堂純
雨霧阿頼耶と同じ学校に通う、立川隼人の腰巾着。よく立川隼人、工藤学、谷良哉と共に雨霧阿頼耶を虐めている。アストラルに召喚された四十人の勇者の一人で、その中でも上のランクの【円卓の勇者】の一人でもある。
谷良哉
雨霧阿頼耶と同じ学校に通う、立川隼人の腰巾着。よく立川隼人、工藤学、藤堂純と共に雨霧阿頼耶を虐めている。椚優李に好意を寄せている模様。アストラルに召喚された四十人の勇者の一人で、その中でも上のランクの【円卓の勇者】の一人でもある。
佐々崎鏡花
雨霧阿頼耶と同じ高校に通う少女で、風紀委員を務めている。常に泰然自若としており、十七歳とは思えない“大人の女性”といった雰囲気がある。長い髪と吊り目が特徴的だが、椚優李と違って勝気なイメージはなく、クールビューティという言葉が似合う。椚優李とは仲が良いとは言えない。ただ、それも椚優李が一方的に嫌っているだけである。椚優李と姫川紗菜ほどではないが成績も運動神経も良い。アストラルに召喚された四十人の勇者の一人で、【勇者氷結】のスキルを獲得している。
ダンジョン遠征では黒龍に襲われるも、雨霧阿頼耶によってクラスメイトたち四十人をダンジョンから脱出させることに成功する。しかし雨霧阿頼耶が死亡したと知らせを受け、彼の幼馴染みである椚優李と姫川紗菜に負い目を感じることになる。
長瀬文乃
雨霧阿頼耶と同じ高校に通う少女で、図書委員を務め、姫川紗菜と同じ文芸部に所属している。眼鏡におさげ姿をした引っ込み思案な性格をしている。同じ文芸部に所属しているため、姫川紗菜がBL好きであることも知っている。アストラルに召喚された四十人の勇者の一人で、【勇者慧眼】のスキルを獲得している。
結城翔
雨霧阿頼耶と同じ高校に通う、内気な少年。髪をセミロングの長さまで伸ばしているのが特徴的。アストラルに召喚された四十人の勇者の一人で、その中でも上のランクの【円卓の勇者】の一人である【獅子連れの勇者】の称号を持っている。ダンジョン遠征時、雨霧阿頼耶に弱音を吐くも、彼に「怖くても良い」と肯定され、前を向く勇気をもらった。黒龍が現れた際は、雨霧阿頼耶の指示に従い、全員を先導してダンジョンから脱出した。
第二章はこれで完結です。
第三章は六月九日に投稿予定です。




