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異界渡りの英雄  作者: 暁凛太郎
第5章 東方魔境の悪鬼編
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第134話 日常の裏側で

 



  ◇◆◇




 同日。すっかり陽は暮れ、夜の帳が降りた時間帯。


 OとCとくっ付けたような形をしているカルダヌスの、Cの形をしている倉庫区の埠頭にはキュアノス東方大陸からやって来た交易船がいくつも係留しており、埠頭から反対の方を見れば巨大な倉庫が立ち並んでいる。港の巨大倉庫をイメージしてもらえば分かりやすいだろう。


 その倉庫区は昼間だと船から荷物を下ろしたり、逆に輸出のために詰め込んだり、あるいはキュアノス東方大陸からやって来た人をチェックしたりで大変賑わっているのだが、夜間では打って変わって閑静だ。


 船の行き来が全くないわけではないが、昼間と比べると圧倒的に少ない。それもあって、倉庫区を歩いているのは不審人物がいないか見回っている巡回の警備兵くらいなものだ。



「……はぁ……はぁ……」



 そのはずなのだが、倉庫と倉庫の間にあるわずかな隙間に身を滑らせ、息を潜めている者がいた。


 地味な色合いのローブに身を包んでいるその者は、目深に被ったフードから覗く顔立ちから女性であることが分かる。しかしローブ自体がゆったりとしたデザインであるため、パッと見て性別を判断するのは難しい。


 呼吸を荒くしつつも浅く息を吐くことでどうにか気配を殺しているローブの女性は疲労困憊の状態だった。それもそのはず。何しろローブの女性はある組織から逃げ出し、キュアノス東方大陸からこのカルダヌスまで来たのだから。


 組織からの追っ手を振り切り、船に忍び込んで、船倉で息を潜め、到着したら今度は国境警備の兵士に見付からないように動いた。ただでさえ神経はすり減り、体力は消耗する。長旅による疲労に加え、組織から逃げ出してからほとんど飲まず食わずのため、ローブの女性は体力的にも限界に近付いていた。


 強烈な疲労と睡魔と飢餓感がローブの女性を襲うが、ここで倒れるわけにはいかない。うかうかしていたら見付かってしまう。すぐにこの場を離れなければ。


 気を張り、意識を保つ。


 警備兵が離れたことを確認し、ローブの女性は身を屈めて倉庫伝いに移動する。


 城壁まではすぐに辿り着いたが、かなりの高さがある。しかも上には兵士が数人ほど埠頭に目を光らせている。ロッククライミングのようによじ登っても、その途中で気付かれてしまうのがオチだ。かといって、馬鹿正直に城門にも行けない。



(ど、どうしよう……)



 背の高い城壁を見上げるローブの女性は不安そうに両手を前で組んでもじもじしていたが、あまり躊躇している時間はないと思い直したようだ。大きく開いた右袖から鏃の付いた深みのある青い鎖を出す。ただの鎖ではないらしく、まるで触手のように重力に逆らって動いていた。


 彼女が使っているのは『海魔烏賊の触鎖(クラーケン・チェイン)』と呼ばれる、等級にすれば上から三つ目の秘宝級に相当する魔法鉄鎖だ。Aランクの魔物であるクラーケンからドロップするレアアイテムで、【水属性】と【思念操作】の効果を持っている。


 自分で念じた通りに動かすことができるので、こうやって重力に逆らった動きができるわけである。


 鏃の先端を城壁の上部へと向ける。息を殺し、気配を絶ち、タイミングを窺う。警備兵たちが別の方向を向いた瞬間、ローブの女性は鎖を射出した。鏃を城壁に打ち込んでは音で気付かれてしまうので、城壁の上にある突起部分に絡めることで固定し、自身の体を引っ張り上げる。


 マグロの一本釣りのように宙に投げ出され、城壁を超えたタイミングで突起部分に巻き付けていた鎖を解き、慣性に従ってローブの女性は地面に着地した。


 皇都から離れた辺境にあるとはいえ、カルダヌスはフェアファクス皇国内でも有数の交易都市だ。


 人の出入りが激しいため、これほど簡単に不審者の侵入を許すほどザルな警備体制を敷いてはいないのだが、疲労困憊の状態であってもそれを可能にしてしまえるほど、ローブの女性の実力は高かった。


 誰にも気取られることなくあっさりと城壁を飛び越えたローブの女性は『海魔烏賊の触鎖(クラーケン・チェイン)』を右袖の奥に収めてその場を離れる。怪しい行動を取って兵士に職務質問されないようにする必要があるが、中に入ればこちらのものだ。



(協力してくれそうな人を……探さないと、みんなのために)



 ローブの女性はフードを引っ張り、背中を丸めながら街中を歩いて行く。


 彼女は人間族(ヒューマン)ではない。


 それどころか、獣人族(シアンスロープ)でも妖精族(フェアリー)でも巨人族(ギガース)でも魔族(アスラ)でも天族(エリオス)でも龍族(ドラゴン)でも、ましてや神族(ディヴァイン)でもない。


 錬金術によって生み出された人工生命体、ホムンクルス。


 しかもただのホムンクルスではなく、人工的に勇者を生み出すことを目的とした『人工勇者(アーティフィシャル・ブレイバー)計画』の実験体で、その成功例だ。



(みんなのおかげで……わ、私は、逃げることができた)



 足を動かしながら、彼女は自分を逃がしてくれた同じ実験体の仲間たちのことを思い出す。彼女が組織から逃げ出すことができたのも、仲間たちが手引きしてくれたからに他ならない。


 見捨てたわけじゃない。


 彼女が逃げ出したのも、仲間を見捨てても自由になりたいと望んだからではなく、自分を含めた仲間たちを救い、『人工勇者(アーティフィシャル・ブレイバー)計画』を潰してもらうため、助けを求めてここまで来たのだ。



(無駄に、できない……わ、私たちの、目的に……その、協力してくれそうな人を、探さないと)



 心の中でさえ、おどおどびくびくしているのは自分が不法入国者だからという理由以上に、彼女生来のものだからという意味合いが強い。俯き加減で身を縮めて歩くローブの女性は、人目を嫌って自然と路地裏へと歩を進めていた。



「――っ」



 クラッと視界が揺れた。バランスを保てなくなり、ローブの女性は民家の壁に寄り掛かってズルズルと地面に座り込む。


 頭が重い。呼吸も荒くなっていて、目眩までする。


 十全に力を発揮できる状態じゃないことを自覚した。この状態から脱するには宿を探して食事を取り、休息をする必要がある。


 宿泊するなら安宿だ。高級宿では身分証の提示が必須で、そんなものを提示したらすぐに足が付く。しかし安宿は身分証の提示は省略されることが多いので、身分証を提示できない彼女からすれば安宿の方が好都合だ。


 だが今は無理だ。単純にローブの女性の気力が尽き掛けているのもそうだが、それとは別に魔物による被害が懸念されるアストラルでは陽が沈んだら門を閉じ、よっぽどの事情や事前に門番へ通達していない限り門を開けてもらえないのが常識だ。


 だからカルダヌス全体を囲む城壁の門を閉めているこの時間帯に宿泊を求めたら『門は閉まっているのにどうやって中に入ったんだ?』と不審に思われるのだ。


 ただの客一人を相手に店側がそこまで気にしないかもしれない。ローブの女性の考え過ぎかもしれないが、逃亡中の身の上である彼女からしたら用心するに越したことはない。



(や、宿は明日の朝に取るとして……そこからご飯を、食べて……そ、それで充分休んだら……えっと、今後のことを、考えないと)



 彼女は頭の中でやることを列挙していくが、それ以上深掘りできなかった。思った以上に思考力が落ちている。加えてコンディションも低下して、周囲への警戒もおろそかになっていた。


 だから気付くのが遅れた。


 いつの間にかすぐ傍に、自分に襲い掛かる存在がいたことに。



「――っ!?」



 ほとんど跳び込むような動きだった。


 反射的に真横へ跳ぶと、直後に近くにあった木箱が破壊された。攻撃の衝撃でローブの女性は体を煽られ、木箱の木片がぶつかり、二度三度と地面を転がる。どうにかして体勢を整え、ローブの女性は自分を襲ってきた相手を見据えた。


 そこにいたのは、酷く刃こぼれして錆び付いたなまくら刀を持ち、鎧武者のような格好をしたスケルトンだった。体格も大きく、全長はおそらく二メートル近くはある。分類はアンデッド系で、骸骨騎士(スケルトン・ナイト)の鎧武者バージョンと言って差し支えない。


 だがおかしい。


 本来ならばこのタイプの骸骨騎士(スケルトン・ナイト)はキュアノス東方大陸にしか生息しておらず、海を越えたこのクサントス中央大陸にあるカルダヌスで現れるはずがないのだ。



「そ、そんな……」



 眼前の骸骨騎士(スケルトン・ナイト)の姿を捉えたローブの女性はサッと顔を青くする。


 アレが何なのかを知っている。それは、キュアノス東方大陸にしかいないはずの鎧武者姿の骸骨騎士(スケルトン・ナイト)という意味ではない。


 アレは、彼女が逃げ出した組織の刺客が送り込んだ魔物だ。



(た、大陸一つ、渡って……来たんだよ? そ、それなのに……こんな所まで、追って来るなんて……!)



 そしていちいち驚いている暇なんてない。


 鎧武者姿の骸骨騎士(スケルトン・ナイト)はなまくら刀を振り下ろす。ローブの女性は両袖から一本ずつ『海魔烏賊の触鎖(クラーケン・チェイン)』を出し、編み物のように何度も交差させて楯を作った。


 ギャギィイ!! と金属の衝突音が響く。


 致命傷には至らず、ダメージを食らったわけでもない。だが衝撃を殺し切ることはできず、ローブの女性は路地裏のさらに奥へと吹き飛ばされた。地面を擦るようにして制動をかけた彼女は編み込んで作った楯を解き、右の鎖を操って骸骨騎士(スケルトン・ナイト)の頭部を狙う。


 なまくら刀でいとも簡単に弾かれたが、その隙に左の鎖で骸骨騎士(スケルトン・ナイト)の足を絡め取り、思いきり引く。ふわりと骸骨騎士(スケルトン・ナイト)の巨体が宙を舞い、背中から地面に落ちた。


 弾かれた右の鎖を操作して、骸骨騎士(スケルトン・ナイト)の心臓の辺りを貫いた。先端に付いた鏃が魔石を破壊したことで、骸骨騎士(スケルトン・ナイト)は倒された。



「……はぁ……はぁ……おえっ」



 戦闘前よりも激しく呼吸を荒くする。


 呼吸の仕方をしくじったのか、ローブの女性は胃の中に何も入っていないのに吐きそうになった。視界が暗くなりかけ、意識は明滅している。すでに限界に達しそうなところに戦闘を強要された。本格的に肉体が悲鳴を上げている。


 それなのに、



「嘘、だよね……?」



 周囲に魔法陣が展開され、そこから鎧武者姿の骸骨騎士(スケルトン・ナイト)が呼び出される。しかも一体ではない。大通りに出る方に三体、ローブの女性を挟んだその反対側に二体の、合計五体だ。


 完全に逃げ道を塞ぐ布陣に、彼女は歯噛みする。



(こ、これくらいの相手……普段なら、瞬殺、なのにっ!)



 人工的に作り出されたとはいえ、彼女は勇者だ。それに見合うだけの力を持っている。だが如何せん、今の彼女はこれ以上にないほど弱っていた。


 鍛えた柔道家や空手家が熱で寝込んでいる時はその実力を充分に発揮できないのと同じ。どれだけステータス値が高くとも、弱体化していては勝てるものも勝てない。



(せ、せめて……その……『海魔烏賊の触鎖(クラーケン・チェイン)』が、万全に動かせたらっ!)



 最悪のコンディションで思考力も格段に低下してしまっているため、思念で動かす『海魔烏賊の触鎖(クラーケン・チェイン)』にも影響が出て上手く動かせない。


 離脱しなければ。幸い、上はガラ空きだ。


 ローブの女性は二本の鎖を両サイドの民家の壁にそれぞれ打ち込み、逆バンジーのようにして跳躍する。屋根の高さまで跳んだ彼女だったが、そこで屋根の上から自分に狙いを定めている弓を持ったスケルトンが潜んでいたことに気付いた。



(ス、骸骨弓兵(スケルトン・アーチャー)!?)



 強さとしては骸骨騎士(スケルトン・ナイト)と同等だが、弓による遠距離攻撃が可能なアンデッドだ。


 下にいる骸骨騎士(スケルトン・ナイト)と同様に鎧武者のような格好をしていることから、この骸骨弓兵(スケルトン・アーチャー)もまた、組織の刺客が呼び出した魔物ということになる。



「うあっ!」



 射られた矢が彼女の左太股を貫き、体勢を崩して地面へと舞い戻る羽目になる。


 そのまま地面にぶつかる、なんて素直な結果にはならなかった。骸骨騎士(スケルトン・ナイト)が、ローブの女性が自分の目の前の位置まで落ちてきたところでなまくら刀を振ったのだ。


 上から下へ。


 まるで地面に叩き付けるようになまくら刀を振るわれ、ローブの女性は路地裏の地面に激突した。



「が、あ……!」



 背骨が折れたかと思った。高い耐久値のおかげで真っ二つにされることはなかったが、それくらいの衝撃だった。


 無様に地面に這いつくばる彼女は起き上がろうとするが、四肢に力が入らない。



(ま、魔法陣が展開された、ってことは……刺客は、死霊魔術師(ネクロマンサー)か召喚師。……なら、術者を倒せば)



 理屈の上ではその通りである。


 状況から考えて彼女を襲っているアンデッドたちは死霊魔術師(ネクロマンサー)か召喚師が呼び出したものだ。闇属性魔術で呼び出した場合は絶えずアンデッドに魔力を供給せねばならず、召喚魔術の場合は召喚の際に魔力を消費するだけなので召喚獣は残るが、召喚師に送還させれば良い。となれば、術者本人をどうにかしてしまえばアンデッドたちは消える。この窮地を脱することができる。


 消耗している状態でなければ、だが。


 周囲に展開するアンデッドたちの攻撃を掻い潜り、今も姿を見せない術者を見付け出して倒す。普段の状態ならばまだしも、戦うどころか立つことすらままならない今の状態では実現不可能だ。


 何とか手のひらを骸骨騎士(スケルトン・ナイト)に向け、彼女は魔法陣を展開する。基幹式、属性式、魔力式、起動式、制御式、干渉式、改変式の七つの式を組み合わせ、術式を構築していく。だが構築が完成する前に骸骨騎士(スケルトン・ナイト)が彼女を蹴飛ばした。



「がっ!」



 避けることも防ぐこともできずに地面を転がり、せっかく組み立てていた魔法陣が構築の途中でフッと消え去った。思考が乱されたことで術式を維持できず、定義破綻により強制終了してしまったのだ。



「う、くっ……」



 何度も立ち上がろうとして、でも生まれたての小鹿のように手足が震えて立てない彼女に向かって骸骨騎士(スケルトン・ナイト)が歩み寄る。他の骸骨騎士(スケルトン・ナイト)四体も、彼女との距離を詰めてくる。


 どうにか顔を上げるとローブの女性は、すでに傍へ接近していた骸骨騎士(スケルトン・ナイト)がゆっくりとした動作でなまくら刀を振りかざすのを見た。


 ゾクリと背筋に怖気が走る。



(あ、これ……知っている)



 いつだったか。

 あれは……そう、勇者として活動していた時だ。

 何度も見たことがある。

 これは、『死』だ。



(い、いや、だ。……死に、たくない)



 体は動かず、意識は今にも失いそうで、碌な抵抗もできない。そんな絶体絶命で絶望的な状況の中、彼女は心の中で死を拒絶する。だがそれは、何も死への恐怖からのものではなかった。



(まだ、やることが、ある。……私たちの、目的を……達成する、ためにも……死ねない)



 自分が死んでしまっては、同じ境遇の仲間たちを救い出すことができなくなってしまう。目的を果たすためにも、自分はまだ死ねない。生き延びて、自分たちに手を貸してくれる誰かを探さなければいけない。

 そういう生への渇望から来る願いだった。


 だから、だろう。


 もはや自力ではどうにもならず、先は見えない闇となったその時、ローブの女性は縋るようにただ漠然と呟いた。



「……だ、れか」



 助けて、私たちを。


 声にならない救いを求める言葉は虚空へと消える。故に錆びた刃は彼女の命を刈り取るはずだった。


 だけど、次の瞬間。


 ドガドガドガドガドガドガッ!!!! と骨を粉砕する快音が六回鳴り響いた。



「……え?」



 見れば、自分を殺そうとしていた鎧武者姿の骸骨騎士(スケルトン・ナイト)が粉々になっていた。いいや、周囲に展開していた他の骸骨騎士(スケルトン・ナイト)も粉々になって、屋根の上にいた骸骨弓兵(スケルトン・アーチャー)までもが屋根から落下しており、全滅していた。



「妙な気配がしたから様子を見に来たけど……街中で魔物を召喚するなんて、一体どこの馬鹿がやったんだ?」



 聞こえてくるのは少年の声。


 鎧武者姿の骸骨騎士(スケルトン・ナイト)が大き過ぎたせいだ。全長二メートルはある巨体のせいで、骸骨騎士(スケルトン・ナイト)の背後に少年が接近していたことに今の今まで気付かなかった。


 ぼやけてグラつく視界の中で、彼女は自分を助けてくれた少年を見る。


 黒髪黒眼で黒いコートを纏う、夜に溶け込むような漆黒の少年だった。彼は腰に差した黒い刀は抜かず、右の手のひらを閉じたり開いたりしている。まるで殴った感触を確かめているような動作だ。



(つまり、その……この人は、まさか……素手で、骸骨騎士(スケルトン・ナイト)を倒したって、こと? しかも、破壊音は六回、だったから……その、全部……い、一撃、で?)



 そんなことができる人物は、果たしてどれくらいいるだろうか。驚くが、無理を強いた途端に目の前が真っ暗に染まっていき、彼女の意識は沈んでいく。



「キュアノス東方大陸にしかいない鎧武者タイプの骸骨騎士(スケルトン・ナイト)、ね。強さは『規定外の階層主(イレギュラー・ボス)』のエルダーリッチが召喚した骸骨騎士(スケルトン・ナイト)と五分五分といったところか」



 最後にローブの女性は、続く黒髪の少年の言葉を聞いて完全に意識を手放した。



「とりあえず、術師を確保するか」



 

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