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異界渡りの英雄  作者: 暁凛太郎
閑章 追慕:椚優李~色褪せぬ想い~編
145/214

章末 閑章時点での登場人物紹介

連続投稿二日目です。

前話をご覧になっていない方はご注意ください。

雨霧(あまぎり)阿頼耶(あらや)

 黒髪黒眼。低くも高くもない平均的な身長に普通な体付き。お世辞にも格好良いとは言えない平凡な顔立ちをしている。人混みに紛れてしまえば見付けるのは困難で、特徴の無さが特徴とも言える少年。

 六歳の頃、夜月神明流の道場で優李と出会い、手合わせをして彼女をボコボコにした。しかし一一歳の時にある事件をきっかけに道場を辞めて、『どうしようもない理不尽を前にただ泣くことしかできない誰かを救う』という誓いをもとに人々を救済する道を進み出した。

 道場を辞めた同時期に刑事警察の日野拓馬と、一年前の一二歳の時にホワイトハッカーのパトリシア・ミラーと知り合い、以降は救済のために手を貸してもらっており、腐れ縁に近い間柄となっている。

 パトリシア自身が知っているのは、彼と関わってからのことまでだが、それ以前――つまり一一歳の頃から多くの人を救ってきたらしい。ただ、日野の言葉から彼は過去に何度か救済に失敗しており、その教訓から敵に対して容赦しないことにしている模様。






(くぬぎ)優李(ゆうり)

 赤くて細いリボンでポニーテールにした長い濡羽色(ぬればいろ)の髪と、勝気な印象を与える吊り目が特徴的な少女。幼い頃から物覚えが良く運動神経も良かったので優秀ではあったが、親友の姫川紗菜の気を引こうといじめる男子たちと何度も喧嘩をしていたので優等生ではなかった。

 自制心を養うことを目的として道場を見て回った結果、夜月神明流に行き着き、そこで阿頼耶と出会う。彼と過ごすうちに無意識ながら好意を寄せるようになったが、自らが被害に遭ったストーカーと痴漢の問題を解決してもらったことがきっかけで自覚するようになる。

 事件解決後は何があっても彼の味方であろうと決め、いつか彼に頼ってもらえるように、委員長になることで集団をまとめるほどのリーダー性を養おうと努力することになる。

 可愛い物が好きで、自室には大量のぬいぐるみが置かれている。






陰下(かげした)史明(ふみあき)

 ボサボサの髪に眼鏡をかけた、白衣姿の陰気な男性。理科教員で優李のクラスの副担任。優李をストーキングして痴漢行為に及んでいた犯人。エリート思考の持ち主で、自分以外の他人はすべからく馬鹿だと思っている節がある。自身が勤めている学校ばかりか他校の女子生徒にも手を出しており、被害者の数はかなりいる。

 ポルノ写真で脅していたにも拘わらず指示に従うことなく車で登校したり、自分が目を付けていたのにどこの馬の骨とも知れない阿頼耶と仲良くしていたのが気に入らず、文化祭の最中に優李を誘拐した。誘拐自体には成功したが、手を出そうとした寸前で阿頼耶に乱入されて阻止される。

 最終的に優李の上段回し蹴りによって倒され、逮捕された。






パトリシア・ミラー

 アッシュブロンドの髪が特徴的な二〇代前半の外国人女性。警察庁警備局公安特殊サイバー犯罪対策課の公安警察で、『サンドリヨン』のハンドルネームで活動しているホワイトハッカー。

 一年前、日本に渡って就職に難儀していた時に阿頼耶と知り合い、とある事件を経て公安警察になった。

 彼女もまた優李と同様に阿頼耶に救われたが、優李とは違って恩義には感じているが恋愛感情は抱いていない。

 救われて以降は度々阿頼耶から協力を要請されている。






日野(ひの)拓馬(たくま)

 短髪に髭を生やした、くたびれたスーツを着ている大柄な男性。警視庁刑事部捜査第一課の刑事警察で、ぽっちゃりとしているが馬力がありそうな体付きをしており、学生時代は柔道部でしたという感じの、どことなく熊を連想させる人物。阿頼耶からは『ヒグマ』と呼ばれている。

 阿頼耶とは二年前に起きた事件で知り合い、そこから何度も阿頼耶から面倒事を持ち込まれては解決するという、腐れ縁の仲となっている。地味に阿頼耶が持ち込む面倒事は検挙率に貢献しているので、断りにくい状況になっている。






姫川(ひめかわ)紗菜(さな)

 赤くて細いリボンでハーフアップにしたセミロングの髪と、柔和で人懐っこく愛くるしい笑顔が特徴的な少女。親友である優李に元気がないことを心配していた。

 文化祭ではミニスカのメイド服に猫耳カチューシャという姿でクラスの売り上げに貢献していた。






(くぬぎ)明李(あかり)

 優李の実母。黒髪をショートにした妙齢の女性。性格はおっとりとした優しい性格をしているので優李とは正反対な人物だが、見た目はかなり似ており、優李をして『私が成長したらお母さんみたいな姿になるんだろうな』と容易に想像が付くほど。






雨霧(あまぎり)泰貴(やすたか)

 阿頼耶の実父。本名はアドルファス。いつもニコニコ笑っている、威厳なんてものには縁遠い穏やかな男性。幼馴染みのミシェル・ローランの夫。地球では一般人として過ごしているが、異世界アストラルでは世界を救った救世主の一人である。

 息子である阿頼耶が他人のために奔走していることを黙認しており、元が救世主だからか『感情的じゃなく論理的に考えた上で勝算があるなら尊重する。無謀は許さないけど、無茶も無理もして良い。ただし、半端は駄目だ。やるなら最後まできっちりやりなさい』と常人ではできない判断を下している。






雨霧(あまぎり)美波(みなみ)

 阿頼耶の実母。本名はミシェル・ローラン。厳しい性格をしている女性。幼馴染みのアドルファスの妻。地球では一般人として過ごしているが、異世界アストラルでは世界を救った救世主の一人である。

 息子である阿頼耶が他人のために奔走していることを黙認しており、アドルファスの判断にも納得している。

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