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No.78:甘えを捨てろ。自信を強く持て。

《7回表、1対1で迎えた邦南高校の攻撃はワンナウト満塁!打席にはエースで4番の大場翔真!!》




慶野(お前なら打てる。)




《大場は去年夏の甲子園準々決勝で試合を決めるサヨナラホームランを放つなど、勝負強い、打って欲しい時に打ってくれる、そんなバッターです!》




森(ベストを尽くすだけ。)

佐藤(練習してきた成果出そう。そうすればきっとうまくいく。)




《先程のイニング、ようやく同点に追い付いた名関としては流れを渡さないためにも絶対に抑えたいこの場面!!》





《さあ初球、森元気、セットポジションから足を上げる!》




ビュッッ!!!





大場(インコース!!)





カーン!!!






【109km/h】




《初球はインコース高めへのストレート!当ててしまったら同点の場面なだけに、バッテリーとしては非常に攻めにくいコースですが、恐れずにガンガン攻めていきます!》




大場(かなり厳しいコース突いてきた。遅い球とはいえ、沈まずに伸びてくる。)





《2球目!!!》





カクッッ!




ズバンッ!!





《2球目は外角へのスローカーブ!大場は見送ってボール!!カウントはワンエンドワン!!》



大場(このドロップ気味のスローカーブは意識しなくても体が反応できたときに打てればいい。)


佐藤(元ちゃん。ここ決めるよ。)

森(オーケー。)




《3球目!!!》




《投げる!!!》






ビュッッ!!!




大場(外角、打つか!?)







(いや、遠い!!)





ズバンッ!!!





【110km/h】





大場(………。)




『ストライク!!カウント1ボール2ストライク!!』



《これは外角ギリギリ一杯の素晴らしいボールだ!!大場は手が出ず!!!見事なこのクロスファイヤー!!》



大場(プレートの1番左側から対角線のコーナー一杯のストライクゾーンを突いてくるこのストレート。この角度で来て、遅いのも合わさるから右バッターは引っ張るしか無くなる。術中にハマりやすいわけだ。)





《カウントはツーワン!カウント有利に持ち込んだのは名関バッテリー!!》




大場(追い込まれたとかは別に関係ない。三振するボールじゃないし。次からは怪しかったらカットするだけ。幸いカット系の小さく曲がる球は森には無い。)




カクッッ!!




ズバンッ!!!



『ボール!!カウント2ボール2ストライク!!』


《ワンバウンドするスローカーブを冷静に見送ってカウントは2ストライク2ボールの平行カウント。名関バッテリーとしては次で決めたいところ。》




大場(スリーボールにすると相手としてはフォアボールで押し出しのリスクと背中合わせになる。ここで決めてくる。)




(この遅いスローカーブを連投するのはさすがに怖いだろ。ストレートに絞る。)




佐藤(スローカーブを続けるのはリスキーか。遅い変化球は狙っていなくても投げすぎると慣れて体が勝手に対応出来ちゃう。そしてここでスローカーブ投げれないのは大場も読めているだろう。)




(これしかない。)





森(わかった。)





佐藤(コースはインコース。)





《さあ5球目、投げる!!!》




ビュッッ!!!!



大場(インコーナー!!やっぱストレートか!!)




スッッ………!




佐藤(ナイスボール!!最高のコースだ!!)






大場(インコースにチェンジアップ!?)





佐藤(体勢が崩れた!)




(もらった!!!)






カーン!!!





森(………。さすが、手強い…。)



大場(ふぅ…。あっぶね…。)




《インコースへのチェンジアップに体勢崩されるもなんとかバットに当ててファール!!》



佐藤(さすがのセンスだな…。あそこまで体勢崩したのに当てた…。)




大場(お前らはお前らで絶対に打ち取らなければいけないが、俺達は俺達で絶対に点取らなければいけない。)




(生半可な気持ちで打席(ここ)には立ってない。)




《カウントは2-2の平行カウントから変わらず。次が6球目。》





佐藤(アレをカットされたら仕方ない。でも元ちゃんにはまだ絶対的な勝負球がある。)

森(投げるボールは決まってるよね。)



大場(正直左手首は万全じゃない。でもグラウンドに立ってる以上、やるしかない。エースで4番の俺がチームを引っ張る。)




《ふぅーっと息を吐き、セットポジションにつきます。森元気。》





森(よし。やってやる。)



《足を上げて、第6球を、》






“投げる!!!!!”





ビュッッ!!!




佐藤(元ちゃんの最大の武器で抑える!!)




《アウトコースへのクロスファイヤーだ!!》







(甘えを捨てろ。自信を強く持て。)








“俺がチームを甲子園に連れていく!!”











カキィィーーーンッッ!!!!!!









《外角のクロスファイヤーを強く弾き返した!!!》






ボンッッ!!





《打球はレフトの前!!二塁ランナーは三塁ベースを蹴るか!?!?》





佐藤『レフト!!!4つ!!!』




萩森(3点目は許さない!!!)





《レフト萩森(はぎもり)、渾身のバックホーム!!!》





島谷『ストップ!!!』





《二塁ランナーは三塁ベースを蹴ったところで止まった!!》






佐藤(綺麗に弾き返された…。)

森(あの打たれ方されたら仕方ない…。)




大場『よっしゃぁっ!!!』





《大場の勝ち越しタイムリーが飛び出した!!追い込まれながら外角ギリギリ一杯の見事なクロスファイヤーをお手本のような完璧なバッティング!!レフト前タイムリーで2対1!!!取られたあと直ぐに勝ち越しに成功したのは邦南高校!!!》



《やはりここで打ちました大場!!!》





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