No.77:ガチンコ勝負
《ツーアウト二三塁で打席は5番佐々木!》
西口(さっき佐藤に打たれたのも真ん中に入ってきたストレート。)
ビュッッ!!!!
西口(これも高い!!!)
カキィィーーーンッッ!!!!
《高めのボール気味の直球を強引に捕らえた!!ボールは高々と上がったぞ!!》
平本(無理か…!?)
『オーライッ!!オーライッ!!』
パシッ!
西口(………よし。なんとか勝ち越しは防いだ。)
《しかしこれはセンター藤武の守備範囲!スリーアウトで6回裏の名関高校の攻撃は終了です。しかしこの回、名関高校は佐藤の同点タイムリーが飛び出し、1対1と試合を振り出しに戻しました。》
村田『くそっ!』
西口『突然ボール荒れだしたな。全然構えたところにも来なくなったし、どうした?バテたか?』
村田『そんなわけねぇだろ。』
小宮(実際雨で中断するまではほぼ完璧と言っていい内容だった。)
(でもゲーム再開後の村田くんは何かおかしい。)
村田(なんで思ったところにボール行かねえんだ。ワケわかんねえ。)
西口(リズムがおかしくなったんか?突然崩れた。)
カキィーンッ!!
《打ったがこれはショート水谷の正面!!》
《軽快にさばいてワンナウト!!》
藤武(徹底してインコースか…。最後も相当厳しいコースだった…。)
佐藤(向こうの村田と違って、元ちゃんはしっかりペース崩すことなくしっかり投げれてる。)
森『ワンナウトね。』
佐藤『よし!ナイピッチ!』
慶野(ここまでこのピッチャーにハメられるとはね…。)
(こうなったら左バッターが何とかするしかねえ。)
ビュッッ!!!
(遅い球に合わせるんじゃなく、自分のスイングで。)
カキィィーーーンッッ!!!
佐藤(やられた。)
《これはセンター前ヒット!!ワンナウトからキャプテン慶野がヒットで出塁です!》
『2番、セカンド、林くん。』
林(アカンのは中途半端なバッティングや。インコースを引っ張ること自体は間違いやない。)
ビュッッ!!!
(左方向に打たされてるんやない。)
(自分の意思で、突き破るんや!)
カキィィーーーンッッ!!!
《これは三遊間を強烈に破った!!邦南高校、7回の表、連打でワンナウト一二塁のチャンス!!打順は中軸に回ります!!》
佐藤(この遅いボールにも目が慣れてだいぶ捕らえられるようになってきた。先頭の藤武みたいに終始素晴らしいコースに投げれば問題は無いんだけど。)
『3番、ファースト、小宮くん。』
佐藤(ここで小宮は、ちょっとマズイかな。)
森『ふぅーっ…。踏ん張りどころかな…。』
遠藤(頼むぞ森。あとこのイニングだけでも…。)
ズバンッ!!!
『ボール!!ツー!!!』
《3番の小宮にもカウントを悪くしてしまった!》
佐藤(ボール自体も高くなってる……。疲れもあるのか………?)
小宮(雨の中断でこっちの村田くんのリズムが変わっちゃったけど、森くんもそう簡単じゃないよね。やっぱ。)
ズバンッ!!!
『ボール!!スリー!!』
【103km/h】
森(甘く入ったら俺のボールじゃやられちゃう。厳しいところ突かないと…。でも…。)
小宮(ノースリーだけど甘く来たらいただくよ。)
《さあ4球目!!》
ズバンッ!!!
森(………。ふぅ………。)
『ボール!!フォア!!』
《フォアボールでチャンス拡大!!森元気、連打と四球でワンナウト満塁のピンチ!!先程6回裏の名関高校と同じワンナウト満塁!!》
『4番、ライト、大場くん。』
佐藤『元ちゃんバテた?』
森『ううん。全然いけるよ。厳しくいこうとし過ぎちゃった。』
江本『さっとう、シフトどうする?』
佐藤『内野は全員前進守備でいこう。1点もやらないよ。』
志田『OK。』
水谷『了解です。』
佐藤『気合いいれてくよ。同点にした次のイニング。点やるわけにはいかない。』
江本『よし。』
森『内野のみんなには迷惑かけるけど、頼むよ。』
水谷『任せてください。』
佐々木『それが役目ですから。』
志田『元ちゃんも、しっかり頼むぞ。』
森『うん。』
佐藤『内外野前進守備。絶対に点をやらない。強い気持ち持っていこ。』
『おし!』
佐藤『勝つよ!!』
『『っしゃ!!!』』
大場(気合い入ってんな。)
(森。俺もここでお前に打ち取られるワケにはいかん。)
森(勝負だ。大場翔真。)
大場(やってやるよ。ガチンコ勝負。)
『プレイッ!!!』




