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No.73:雨

ズバァァーーンッ!!!




《2球目は空振り!!》




ザーッ!!ザーッ!!




西口(この雨の中よくコントロール出来るもんだな。大したもんだ。)





ビュッッ!!!





ズバァァーーンッ!!!





《これは高めに大きく外れてボール!!少し雨の影響で滑ったか!》


ザーッ!!ザーッ!!



ズバァァーーンッ!!!




『ボール!!ツー!!!』



《これは外に抜けた!カウント2ボール2ストライク!!》



西口(でもやっぱこんだけ降ってるとキツいもんがあるか…。くっそ、尚更さっきの回の無得点がいてえ…。)





森(この雨で変化球は投げにくい。ストレートだけ意識してればいい。)




西口(決めろ。)





カクッッッ!!



森(なっ!?)



ズバァァーーンッ!!!






《スライダーで空振り三振!!しっかりストライクゾーンから膝元へ曲げてきた!!14個目!!》



ザーッ!!ザーッ!!




『1番、サード、江本(えもと)くん。』





『ターイム!!ターイム!!』




江本『?』

村田『は?』




《これは………どうやら中断のようです。主審の澤田がフィールドの選手達をそれぞれのベンチに下げます。》


ザーッ!!ザーッ!!


ザーッ!!ザーッ!!


《しかしかなり降っていますね。先程の回あたりから少し強くなってきた感じではありましたが、この回からさらに強くなってきました。これは中断もやむを得ずといったところ。》



西口『村田。身体冷やすなよ。』

村田『わかってるよ。』


西口『ほら。タオル。これ使え。』

村田『おう。』




江本『いやー。中断か。この雨でちょっと打撃有利になったところで行きたかったんだけどな。』

佐藤『でも、ま、気分転換といったところだな。プラスに考えていこーぜ。』

小野『だね。』

森『みーんな村田のボールにバットクルンクルンしちゃって。勝嵜(かつざき)さん、今日のウチ、今んとこ何個三振した?』


勝嵜('マネージャー)『うーんと、6回ワンナウトまでで、全16個のアウトのうち、14個三振だね。ランナーは小野くんのフォアボールとデッドボール、雄史のセンター前だけ。三振以外のアウトも佐々木のダブルプレー。』


水谷『僕のヒットもランナーの小野先輩を警戒して甘くなった真ん中のストレート打っただけですからね。村田、マジ強いッス。』


佐々木『強キャラだね。』



佐藤『でももうじき終盤だし、良い流れ来てる。必ずチャンスは来る。絶対にそこをものにすれば………』


水谷『邦南に勝てますね!』

青山『オウウオオオウ!!』


江本『絶対向こう困ってるよな。元ちゃんに6回1得点は。』

小野『めーっちゃピンチ多いけどね。』

佐藤『なんにせよ、攻めていくしかないね。もっともっと。』

志田『だね。』


遠藤監督『終盤勝負。邦南に勝つためには終盤勝負しかないからな。』

萩森『ですね!』

遠藤監督『ベンチのやつらもいつ出番来るかわからんからな。小林(こばやし)なり、各務(かがみ)なりもバット振って準備しとけよ。いつでも行けるようにな。』

小林『はい!』

各務『エオ!!』



………

ザーッ!!ザーッ!!



西口(ウチにとって、嫌な流れだったし、ここで中断が入るのも悪くねえか。気持ち整理出来るし。)



慶野(相手ピッチャーのギミックにハメられたっつっても、このスコアは3回戦では寂しいな…。)


邦南|100 000

名関|000 00




ザーッ!!ザーッ!!





佳奈『雨強っ!!足元びちょびちょで気持ち悪いよ~。』

千夏『こんな強い雨になる予報だったっけ!?』

佳奈『いや~そんな深く天気予報見てこなかったんで…。雨が午後に降りそうってのは知ってたんですけど…。』


千夏『替えの下着とか持ってきた?』

佳奈『それが部活用のTシャツしかないんですよね~。』

千夏『私もよ。早く止まないかな~。』



ザーッ!!ザーッ!!




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