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No.70:雨中の接戦、6回表

ザーッ!!ザーッ!!



佳奈『ふぅっ。良い試合だなぁ。』

千夏『結構苦戦してるね。』

佳奈『はい…。でも、うちのクラスの直は良い感じに抑えてるし、あとは打線が打ってくれるのを待つだけですよ!』

千夏『アンタ~。この前と村田くんを見る目変わってない?』

佳奈『え?いえいえ、全然そんなこと無いですよ?』

千夏『ふぅ~ん。なんだ残念だな~。』

佳奈『単純にクラスメートだから注目してるだけですよ。』

千夏『なんだそうなの?狙うようになったのかと思ったじゃん。』

佳奈『全然そんなんじゃないですって…。変な勘違いしないでください…。』



ザーッ!!ザーッ!!





『6回の表、邦南高校の攻撃は、3番、ファースト、小宮くん。』





《1点リードの邦南高校、6回の表の攻撃です。打席には3番小宮哲都。雨降りしきる中、ゲームは後半戦に突入します。》




小宮(逆方向意識して………、)




ビュッッ!!!





(低く強く!!素直に弾き返す!!!)





カキィィーーーンッッ!!!



《これは綺麗に三遊間を破った!!小宮の初球打ち!!外角のストレートに逆らわないバッティング!!いきなりノーアウトのランナー!!》





佐藤(左バッターに打たれるのはしょうがない。切り替えよう。っつっても次も左だけど。)






『4番、ライト、大場くん。』






森(一塁に出してもホームにさえ返さなきゃいいんだ。)






ビュッッ!!!




カキィィーーーンッッ!!!




《これも初球打ち!!!》






大場(よし。)





《大場も続いてノーアウトランナー、一二塁。センター前へのお手本のようなクリーンヒット。》



佐藤(くぅ。コンパクトに二人とも振ってきた。)

森(大丈夫。まだ点取られてない。)




『5番、サード、氷室くん。』




森(右バッターをこっから打ち取っていければ問題ない。)






氷室(大きいのは狙わず。コンパクトに。)



ビュッッ!!!


カクッッッ!


ズバンッ!!!




【69km/h】





『ストライク!!ワン!!』




氷室(スローカーブでインコースを突いてきた。)



小宮(今のは厳しすぎるコース。見逃しで全然いいよ。佑介。)




ズバンッ!!!




『ボール!!』




《今度は少し高くなってボール!!》




氷室(徹底してインコース。逆方向は厳しいかも。でも、コンパクトにレフトに運ぶだけなら…。)




ビュッッ!!!





森(あっ!!)



佐藤(マズイ!!)





ガツーッ!!






【105km/h】





氷室(よし。これで良い。)




『デッドボール!!!』






《これは当ててしまった!!インコースを積極的に攻めていきましたがしかし!!これはバッテリーにとってはかなり痛いデッドボールか!!》



小宮(あれだけインコース突いていって今まで当てなかっただけでも凄いよ。インコースは打者にとって効果的だけど、ピッチャーにとってリスクが高いボールでもある。)




《3番小宮、4番大場の連続ヒット、5番氷室はデッドボールでノーアウトフルベース!!邦南高校は追加点の大チャンス!!対する名関高校はここまでの試合展開的にも絶対に点をあげたくないこの場面!!》




『6番、キャッチャー、西口くん。』




西口(村田(アイツ)の為にもそろそろ点取ってやんねえとな。)



ザーッ!!ザーッ!!ザーッ!!




森(雨でコントロールがしにくくなってきてる。大きな山場…。でも、)




(絶対に逃げない。)





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