No.58:名関高校
side 名関
遠藤(名関高校監督)『お前ら。次の相手はあの邦南だぞ。』
江本『はい。めっちゃ楽しみですね。』
小野『江本は対強豪だとめっちゃ打つからな。』
江本『なんでかわかんないけどな。』
佐藤『アドレナリン出てるんじゃね。いつもより。』
佐々木『いつも出してくださいよ。』
江本『ははは!』
遠藤『んで、次の試合の先発は以前から言っていた通り、』
佐藤『頼んだよ。元ちゃん。』
小林『チェケラ!チェケラ!』
遠藤『森。分かってるな?』
森『分かってますよ。組み合わせ発表後、すぐこの3回戦に向けて調整してきましたから。』
遠藤『対強豪用の奥の手、森だもんな。』
森『ハハハ。』
水谷『頼みましたよ。森先輩。』
佐藤『ま、元ちゃんは秋に豊田学園を1失点完投した実績あるし。ハマってくれればそのまま抑え込める。』
篠田『元ちゃん炎上したら俺の出番なく終わるから、まじそこは頼む。』
森『大丈夫だって。結構自信あるよ。』
遠藤『先発は森で、あとはいつも通りのスタメンで行くつもりだ。邦南のピッチャーはおそらく大場だと思うが、2回戦で大場、デッドボール受けた後、ベンチ下がったって言っただろ。あれの事もあるんだが、』
『俺達を舐めて、大場は先発しないかもな。』
水谷『ってことは、』
江本『村田だね。たぶん。小宮は右肘痛めて今大会左投げだし。』
佐藤『原田?だっけ?背番号10のやつは可能性ないの?』
小野『いや無いだろ。さすがに。』
小林『わかんないよ~。ウチみたいに奥の手かもよ?』
小野『普通の高校は奥の手なんて無いから。』
江本『元ちゃんはレアキャラだもんね。』
小野『そうそう。』
佐藤『んで、元ちゃん的には少し左バッター苦手じゃん。邦南の打者なんだけど、順に言ってくぞ。』
『左、右、左、左、右、右、左、両、左。』
篠田『あちゃー。左バッター多いね邦南。』
佐藤『そ。俺達が舐めてかかったら元も子もないよ。相手は調子に乗って舐めてくるかもしれない。その隙を全力で突くんだからな。』
江本『そのための元ちゃんでもあるもんね。』
森『そのための、ってなんだよ。俺だってほんとはエースナンバーが良かったんだよ。』
***
side 邦南
ズバァァーーンッ!!
西口『よし村田。今日はそろそろ上がるぞ。』
村田『はぁー?まだ全然投げてねえじゃん。』
西口『お前は昨日7回とはいえ完投したんだ。球数も100球近く投げたしこの辺にしろ。計算が狂う。』
村田『ちぇー。明日はもっと投げるからな。』
西口『調子は落とさせないけどな。俺がしっかり管理する。』
村田『けっ。』
西口『ま、昨日みたいなピッチングが明々後日も出来れば文句言わねえよ。』
村田『余裕余裕。名関に二瓶みたいなバッター居ないじゃん。』
西口『3番水谷は中学の時軟式の西山クラブで全国出てるぞ。4番の佐藤も高校通算15本とか言ってたっけな。』
村田『いやー、二瓶より打てるバッターもそんないないと思うぜ。ぶっちゃけ練習試合も雑魚ばっかだったし。』
西口『んじゃ打たれたらヘッドロックの刑な。』
村田『やだ。拒否。ふざけんな。』
西口『抑えればやらねーよ。』
村田『ふんだ。そういって抑えてもやるのが西口だもん。』
西口『よくわかってんじゃん。』
村田『だろ。』




