No.50:村田vs二瓶
ズバァァーーンッッ!!!
《空振り三振!!!これで2回の表から7者連続!!村田直政、序盤から快調に飛ばします!》
慶野『村田ナイボール!ワンナウトな!!』
『3番、サード、二瓶くん。』
《ここで打席に強打者二瓶を迎えます。先ほどの打席では変化球を捕らえて右中間へのツーベースヒットを放っています。》
西口(さっきは打たれた。今度はお前が抑えろ。)
村田(来たな三瓶ちゃん。)
二瓶(7者連続三振ね。調子に乗られると困るからもう1発かましちゃうか。)
西口(この二瓶さえ撃ち取れば覚王山の得点力は半減以下だ。だが、逆にこいつに打たせると覚王山打線自体が乗ってくる。ワンナウトランナー無しとはいえ、塁には出したくない。)
村田(さっきだって抜けたスライダー打たれただけだし。大丈夫だろ。)
《初球、投げる!!!》
ビュッッ!
カキィィーーーンッッ!!
村田(は?)
《痛烈───────────!!!》
『ファール!!!』
西口(あっぶね…。今のインローのストレートを真芯かよ…。)
《左打者の二瓶の打球はライト線を襲いますが僅かに切れてファールボール。》
村田『ほー。やるやん。』
西口(コイツはほんと良いバッターだな。)
村田(で、次の球は?)
西口(これで行くぞ。)
《第2球、投げる!!!》
ビュッッ!!!
二瓶(甘い!いや、)
カクッッ!!
二瓶(やっぱスライダーか!!)
西口(左打者のインコース、思いっきり抉るぞ!!)
カーン!!
二瓶(くっそ!)
《インコースへのボール気味のスライダーに手を出しましたがこれは少し窮屈なバッティングになってしまった!ピッチャー村田が落ち着いてさばいてツーアウト!!》
二瓶(かなりキレのあるスライダーだな…。今まで対戦したことあるスライダーの中でも指折りだな…。)
西口『村田、その球だ!』
村田『あいよー。』
***
ズバァァーーンッッ!!!
【142km/h】
《空振り三振!!これでこの試合既に9個目の奪三振!!!4回表の覚王山高校の攻撃も無得点で終了です。》
西口『よし。初回以外は特に文句無い。やっと乗ってきたか。』
村田『つかさっさと点取ってくれよ。あの程度のピッチャーから3回無得点は情けねえぞー。』
西口『お前もチャンスでゲッツーしたじゃん。』
村田『むむむ!そうやって人の痛いところ突くの好きだな西口は!』
西口『タメ語をやめろっつってんだろ。』
村田『痛い痛い痛い痛い痛い!!』
西口『マッサージ。』
村田『どこがだ!!!ふざけんな!!いてーよ!!』
カキィィーーーンッッ!!
西口『お?』
村田『ん?』
ガンッッ!!
《入ったァーッッ!!先制点は邦南高校!!4回の裏、先頭の4番大場翔真のライトスタンド奥のネット直撃の特大アーチが飛び出した!!1回戦の天白西戦に続く2試合連続となる今大会自身2本目のアーチ!!》
小宮『さっすが。』
氷室『いやー。今の1発でやっと完全に主導権握れたね。』
西口『お前のせいで見逃しただろ。』
村田『いやー。打って欲しい時に打つ。素晴らしい。』
西口『翔真先輩が打ったしこの回確実にお前まで回ってくるぞ。もっと点取ろうぜ。』
村田『へいへーい。』




