No.41:杉浦vs大場
ズッバァァーーーンッ!!!
【137km/h】
『ストライーク!!バッターアウッ!!』
《これも三振!!プロ注目邦南のエース大場翔真、初回天白西打線を三者三振の立ち上がり!!圧巻の投球!!》
西口『ナイボールです!翔真先輩!』
大場『おし。立ち上がりは上手くいったな。』
川越『いい投球だ。西口、翔真はどうだ?』
西口『疲れが無い初戦ってのもあってめちゃめちゃストレートも走ってるし、コントロールも文句無いです。かなり行けると思います。』
川越『よし。』
大場『ゆーてシードの無い俺達はシード校と比べると上へ行くには負担が増える。こんなとこで足踏みしてらんねえ!打って打って打ちまくるぞ!』
『『おっしゃぁぁぁ!!!』』
『1回の裏、邦南高校の攻撃は、1番、ショート、慶野くん。』
『キャプテン!先頭出ようぜ!!』
『立ち上がり崩していこう!』
慶野(先発右腕の杉浦は荒れ球。コースを絞りにくいっちゃ絞りにくいが、球速は130も出ない。せいぜい125キロ程度だ。問題ない。)
《さぁ、天白西のエース杉浦、第1球、投げる!!》
ビュッッ!!
慶野(真ん中高め!)
(甘い球はいただくぜ!!)
カキィィーーンッ!!!
《打ったァァ!!打球は左中間!!》
《抜ける!!打ったバッター慶野は二塁は余裕か!!あーっと、レフトの松木、少し処理を誤ったか!?その隙に慶野は悠々と三塁到達!!》
『2番、セカンド、林くん。』
《ここで打席には1年生の林。》
『頑張れー!!』
『林くーん!!』
林(なんや、これが黄色い声援っちゅうやつか。)
(悪くないやん。)
酒井『大騎!!初球から振ってけ!!』
原田『気楽にね!気楽に!』
林(勝負や。杉浦はん。)
杉浦(まだ点取られた訳じゃ……。まだこっから抑えれば…。)
***
『ボール!!フォア!!!』
杉浦(……………。)
《ここもフォアボール!!!2番林に続き3番小宮もストレートのフォアボール!!天白西のエース杉浦、制球が定まりません!ノーアウトフルベースの大ピンチ。》
『4番、ピッチャー、大場くん。』
原田『翔真先輩はバッティングもめちゃめちゃ良いからね。』
長澤『それな。文句なしの4番。』
《ノーアウト満塁になったところで天白西ベンチ、伝令を出します。》
西口『翔真先輩。あのピッチャー、めちゃめちゃ力んでますよ。』
大場『ボールが8球続いての俺。置きに来たらいただくぜ。』
氷室『繋ぐ感じでいいっすよ。後ろには僕達もいるんで。』
杉浦『すまねぇ。』
黒見【ショート】
『いいって。まだ点取られた訳じゃない。』
中園【セカンド】
『こっからこっから。』
島井【キャッチャー】
『打たせていけば打ち損じもあるし、打球が野手の正面突くかもしれない。打たせてなんぼだ。張り切っていこうぜ。』
杉浦『おっけぇ…!』
『プレイ!!』
杉浦(そうだ…。ストライク先攻で…!打たせて行かなきゃな…!)
ビュッッ!!
大場(外角低め、遠い!)
ズバーーッンッ!!
『ストライク!!!』
【126km/h】
《初球はストライク!満塁の場面になって少し息を吹き返したか、杉浦。》
大場(腕を振ってアウトローギリギリ一杯。いいピッチャーじゃん。手が出なかった。)
杉浦(ノーアウトフルベースで打席にあの大場。)
大場(ボール自体だいぶばらついてるし、必ず甘いボールは来る。好球必打…!)
ビュッッ!!!
島井(ナイスボール!!)
ズバーーッンッ!
【125km/h】
《大場にストレート2球続けて一気に追い込んだ!!少し先程のタイムから落ち着きを取り戻してきたか。》
大場(ふーん。まあまあかな。)
杉浦(これで追い込んだぜ…。)
《カウントツーナッシングからの3球目、セットポジションから、》
(簡単に点を…取られてたまるかよ!!)
《投げる!!!!》
大場(アウトロー!!)
(長打は要らない!!まず先制点を!!)
カキィィーーンッ!!!!
杉浦『くっ!!』
《打球はセンター返し!!抜ける!!三塁ランナー慶野がまずホームイン!二塁ランナー林も帰ってきた!!》
《先制は邦南高校!エースで4番、大場翔真のセンター前への2点タイムリー!!追い込まれてからの3球目をお手本のようなバッティング!!》
島井(ウチのエースのナイスボールを、簡単に打ってきやがるもんな…。)
『翔真先輩ナイバッチ!!』
『氷室さんも続きましょう!!!』
『おっしゃ!!まず先制!!』
佳奈『さっすがだなぁ。大場先輩。』
千夏『かっこいよね。あ、あの人彼女持ちだからね。残念だね。佳奈。』
佳奈『べ、別に狙ってなんかないですよ!』
千夏『ほんと?アンタちょっとは男に興味持ちなさいよ。女子高生は恋愛してナンボよ。』
佳奈『私恋愛は苦手で……。』
千夏『まさか今まで彼氏出来たことないの?』
佳奈『…はい。中学もずっとバスケ一筋でしたし。』
千夏『ったく…。佳奈はそんなに可愛いんだから積極的になればいいのに。』
佳奈『そんなそんな。全然可愛くないですよ…。』
千夏『あたしもアンタみたいな顔がほしかったよ。』
佳奈『千夏先輩のが全然可愛いですって。』
『5番、サード、氷室くん。』
酒井『氷室さん!初球から狙っていきましょ!』
氷室『おうっ!任せろ!』
杉浦(まだ…まだ2点…。)




