No.22:春の県大会観戦 享神
カキィィーーーンッッ!!
『お?行ったんじゃね?』
ボサッッ…
『今日2本目か…さすが享神の4番…。』
邦南ナインは今日、春の大会の試合を観戦しに知立球場にやって来ていた。
試合は春の大会2回戦、享神vs東山国際学院だ。
享神|300 010 2 |6
東山|000 000 0 |0
西口『さっすが春のセンバツ優勝校だな。』
氷室『東山国際学院?野球じゃ無名の高校だし、ちょっと享神の相手じゃないかな?』
西口『あの左ピッチャー、結構良い球投げてる気がすっけどね。享神はきついね。』
氷室『堂金は投げないのかな?』
西口『春の甲子園全試合完投したからな。春の県大会もガンガン登板するとは考えにくいな。』
氷室『観たかったね。春の優勝ピッチャー。』
西口『ああ。夏に備えてデータが少しでも欲しいしな。』
村田『なぁ逸也。』
酒井『なんだ。』
村田『今日は野球観戦ってことは…』
酒井『てことは?』
村田『練習無し? なぁ、休み?』
酒井『無い、って言ったら?』
村田『大喜びする。』
酒井『ったく…お前の練習嫌いは相変わらずだな。』
村田『だってだってだってあのランメニュー超キツいんだぜ??』
酒井『それも我慢して乗り越えるのがピッチャーってもんだろ。』
村田『ヤダヤダヤダー!休みたーい!!』
長澤『お。』
酒井『ん?どうした?凌平。』
長澤『都立光山が東京大会準々決勝進出だってよ。』
酒井『ま、甲子園で昨夏ベスト4、今春準優勝だからね。東京大会のその辺で負けるようなヤワな高校じゃないっしょ。』
長澤『光山は都立であの強さだからな。去年は都立史上初のベスト4、今年は既に都立史上初の準優勝。夏は本気で全国制覇狙ってるな。』
酒井『享神のエースの堂金も2年生だし、都立光山のエース舞野も2年生。しかも享神の4番、勾城も2年生だし、光山の4番の春川、正捕手の綾田も2年生。一個上にはかなり有望な選手がいるんだよね。』
西口『お、酒井結構詳しいんだな。』
酒井『享神は同じ愛知県内の強豪ですし、光山は去年旋風起こしてましたし、知らない方がおかしいですよ。西口先輩と小宮先輩は確か中学の時、勾城とチームメートだったんですよね?』
西口『そ。アイツもすっかり全国区。2年春で甲子園3本塁打だからな。』
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『ゲーム!!』
長澤『結局コールドにはならず6対0か。東山国際学院の左ピッチャー、最後は踏ん張ったな。』
小野崎『とはいっても終始享神ペースだったね。』
西口『夏を勝ち抜くために、アイツらの対策は必須になってくる。今日の試合は忘れないようにな。』
小野崎『はい!』
川越『よし!学校に帰るぞ!今日は実践中心でいくからな!』
村田『練習やんのかぁ~あ~あ~。』
川越『何か言ったか?村田。』
村田『いやいや!なんでもないっすボス!』
このあと邦南ナインは学校に戻った。
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高校紹介のコーナー
享神高校:愛知
春夏通じて4度の全国制覇を誇る名門。昨春、今春と2年連続春の甲子園優勝。
川越監督の出身校で、本人は享神の初出場初優勝時の4番エース。
2年生エース堂金 竜星、2年生4番、勾城 秀哉を中心に投打に実力がある。堂金は中3の時にも全国制覇を達成している本格派右腕。
昨夏甲子園をかけた愛知県大会決勝で邦南と激戦を繰り広げた。




