No.21:カンジわる~い!
カキンッ!!
西口『セカン!』
滝澤『オーライ!』
『アウト!!』
西口(ふぅ。なんとか勝ったか。)
『10対8で邦南の勝ち!ゲーム!』
『ありがとうございました!!!』
邦南|042 011 020|10
長商|700 000 010|8
村田『どうよ?』
酒井『2試合目勝ったのはおまえのお陰だな。褒めてやるよ。』
村田『でしょでしょ。』
酒井『投げては1回からリリーフして6回まで打たれたヒット0。四死球3のノーヒットリリーフ。』
長澤『打っても1打席目の満塁ホームラン。他の打席ではチャンスで凡退だったけど、あのインパクトはでかいな。』
村田『むー!俺は最後まで投げれたけどね!ボスが勝手に代えやがって。』
酒井『お前はまだ入学したての1年だ。6イニングで十分すぎる。体も出来てないんだから。』
村田『ちぇっ。』
小野崎『直政ー。監督が呼んでるよ。』
村田『おっす。』
***
酒井『優太、元気出せよ。』
原田『ははは、ちょっとテンション下がるなぁ。』
酒井『初登板がいきなり先発だもんな。緊張するししゃーないよ。こっから練習してこ。』
原田『うん…。レベルがまだ全然高校野球で戦える域に達してないことはよくわかったよ…。』
小野崎『お互い切磋琢磨していこ!』
原田『そうだね。うん!』
酒井(優太と直政。かたやワンナウトも取れずに7失点ノックアウト。此方6イニングノーヒットピッチング。)
(明暗がくっきり別れたな…。)
翌日、月曜日。学校にて。
ガンッッ!!
村田『ほぎゃっ!?』
『あ、ごめんごめん!わざとじゃないの!』
村田『ま た お ま え か 。』
佳奈『だからごめんってばー。』
村田『あのな、俺は今猛烈に眠いんだ。』
佳奈『次からは気を付けるからー!』
村田『次やったらホントに怒るから。』
佳奈『あ、そーいえば昨日の練習試合、大活躍だったんだって?』
村田『は?なんで知ってんの?』
佳奈『風の噂~。投げては6回被安打0、打っても初打席で満塁ホームランだったんだって?すごいね~!』
村田『まーね。』
佳奈『なにその顔。照れてんの?』
村田『照れてねえよ!』
佳奈『照れてるクセに~わかりやす~い!』
村田『照れてねえっつってんだろ。うるさいな。』
佳奈『もー。直政の“直”は素直の“直”でしょ。もっと素直になりなさいよー。』
村田『お前は一体なんなんだ。』
佳奈『ウチは単なる野球好きな女の子だよ。てゆーか、“お前”ってなんなの?こっちがせっかく気さくに話しかけてあげてるのに?』
村田『なにって、お前はお前だろ。お前が俺の事を何て呼んでも自由なように俺がお前を何て呼ぼうが自由だ。おやすみ!』
村田が机に突っ伏して再び寝始める。
佳奈『ちょっとちょっと、寝るの早くない?』
村田『…………。』
佳奈(なんなの。同じクラスの野球部だし仲良くなろうと思ったのにカンジわる~い!)




