No.18:原田の高校初登板
カキィーーンッ!
『よっしゃー!4連打!回れ回れー!』
(はぁ……はぁ…、はぁ……。)
西口(くっそ…、これどうやったら…。)
原田(全然ダメだ…。抑えられる気がしない…。)
邦南|0 |0
長商|6 |6
村田(優太何やってんだかね。)
西口(先頭から二者連続フォアボール、そっからもヒットを絡められワンナウトも取れずに6失点…。)
酒井(フォアボールが続いて弱気になって置きにいったボールを痛打か…。結果も良くないけど、内容が最悪だな…。)
川越(これも経験か…。)
西口『いいか、置きにいくのだけはやめろ。練習試合だ。それじゃあ何も手に入れることは出来ん。腕を振れ。いいな?』
原田『はい…。すいません…。』
西口『…。とりあえずこの回乗り切ろう。』
原田『すいません…。』
西口(すいません、ってさ…。マウンドにいるピッチャーが言っちゃダメだろ…。そーやって自分を追い込んでるようじゃピッチャーなんて務まんねぇって…。)
ズバン!!
『ボール!フォア!』
小野崎『押し出し四球…。7点目…。』
長澤『打者一巡してもまだワンナウトすら取れないか…。』
西口(これマジで俺どーやってリードすりゃ…。ピッチャーが勝手に死んでってる…。)
原田(………。…、………………。)
川越『ふぅーっ…。』
酒井(監督が立った…。)
川越『翔真。ブルペンから村田を呼んでこい。』
大場『はい。リリーフですか?』
酒井『ん!?』
川越『ああ。』
『アンパイア!ピッチャー村田!』
大場『村田。マウンドに行け。交代だとよ。』
村田『お!!!マジかよっしゃぁ!!』
大場『ピンチだが、気楽にな。』
村田『おうよ!!っしゃぁ!!』
バックネット裏のアナウンス席から声が響く。
『邦南高校、ピッチャー、原田くんに代わりまして、村田くん。』
原田(ワンナウトも取れずにノックアウトか…。しょうがないか…。)
大場(やれやれ…。今年の1年ピッチャーは性格に難有りだな…。)
(ピッチャーがマウンド降りてホッとしてんじゃねーよ…。)
西口(ノーアウト満塁からリリーフとはコイツも大変だな。しかも初回だしまだ肩も完璧には出来てないだろうし。)
村田(うーん、肩温まってないけど、まぁいいや!)
『ストレートな!』
村田が投球練習を始める。
西口(ま、)
ズバーーーッンッッ!!!
慶野『お。』
林(なんやアホヅラ。ええ球放るやん。)
西口(1年とは言え、このストレートはこの程度の高校ならそう簡単には打たれないはずだ。ましてやB戦の打線だしな。)
『なぁ、速くね?』
『さっすが準優勝校だな…。』
『コイツ1年ってマジ?』
村田『西口!しっかりリード頼むぞ!』
西口『へいへい。』
(ムカつくから試合終わったらシバく。)
酒井『まーた相変わらずのタメ語…。あのバカ…。』
原田(はぁ…。)
『原田!!!』
原田『?』
川越『来い。』
原田『はい…。』
川越『なんだ?その小さい返事は。』
原田『ハイ!!』
村田『ったく…。優太もこんな場面で回しやがってよぉ。』
(しゃーねえからこんなピンチくらい簡単に刈り取ってやるよ。)
『プレイ!!!!』
西口『来い。村田。』




