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No.13:初戦スタメン!!


川越『明日は長久手商業との練習試合だ。今までは他の高校との合同練習や合同での試合が主だったが、1年が入ってようやく邦南として野球が出来る。もちろん1年も積極的に使っていく。どの1年がチャンスをものに出来るか、俺としては見物だな。』


酒井(やったるぞ…。)


村田(フン…。余裕だろ。)


林(やっぱ試合は楽しみやわ。)




 ***



村田『なぁ逸也。』

酒井『なに?』


村田『2、3年って合計で7人って言ってたよな。大場、慶野、藤武、氷室、西口、…島谷?ってひと。6人しか居なくね?』


酒井『それは俺も思ってたんだよね。小宮(こみや)さんがどうにも見当たらない。噂では怪我って聞いたんだけど…練習にも来ないの…?』


村田『は?誰?大宮?』


酒井『小宮さんだよ。小宮(こみや) 哲都(てつと)。去年1年生ながら邦南で1番ショートだった人。ピッチャーとしても凄くて、甲子園の3回戦では9回ツーアウトまでパーフェクトピッチングしたあの小宮さん。』


村田『なに?甲子園で9回ツーアウトまでパーフェクト?すごくね?』


酒井『凄いよ。投打はもちろん、守備と走塁もハイレベル。今年は2年生ながら大場さんと並んでプロ注目。』


村田『そいつなんで来ないの?』


長澤『怪我らしいぞ。結構ヤバめの。』


酒井『おお、凌平(りょうへい)。』


長澤『冬にブルペンで投げ込んでたら肘をやっちゃったらしい。聞いた話だけど。』


酒井『あれ相当やばかったんだ…。』


長澤『らしいぜ。』


酒井『今年の夏はやっぱ無理なのかな?』


長澤『そりゃ、ボールが投げられなかったら野球できないだろ。』


酒井『だよね…。小宮さんの離脱はチームにとって痛いなぁ。』








***


翌日、日曜日。

vs長久手商業(練習試合)




酒井『おっは。』


長澤『ちっす。村田もしっかり遅刻しないで来たんだな。』


村田『もちろんだぜ!』


酒井(俺が何回もインターホン押さなかったら絶対寝坊してたくせに。)


林『どーもやで。皆はん。』


村田『てめー来やがったな!』


林『へ?アカンの?』


村田『ダメ!俺はお前嫌い!!』


林『知らへんわ。朝っぱらから騒がしいねん。』



慶野『お前ら。スタメン出たぞ。』


酒井(ドキドキだな!)


林(まぁ、いけるやろ。)


村田『よっしゃ!』



vs長久手商業

スターティングメンバー

1:遊:慶野 文哉 :3年

2:二:林 大騎  :1年

3:三:氷室 佑介 :2年

4:投:大場 翔真 :3年

5:捕:西口 拓磨 :2年

6:一:酒井 逸也 :1年

7:右:藤武 将希 :2年

8:左:長澤 凌平 :1年

9:中:小野崎 恭也:1年




村田『は!?ベンチ!?は!?なんで!?』


林『そらいきなり授業中居眠りしてはるようなやつはベンチやろ。頭使わんかいアホヅラ。』


村田『お前は上位打線で俺はベンチ!?意味不明逆だろ!』


酒井『まあまあ。落ち着け。』

村田『逸也もちゃっかりスタメンだしキレるよ!?お前ファーストなんてできんの!?』


酒井『うーん、あんまり練習したことはないかなー。サードとかなら少し経験あるけど。ま、出るからには言い訳無しで頑張るよ。俺より凌平のが心配かな。凌平、内野はどこでも守れるけど、外野はどうなの?』


長澤『いける。』


酒井『ほんとに?』


長澤『せっかくのチャンスをみすみす逃すかよ。やってやる。』


林『頑張ろうや。お互い。』


長澤『ああ。セカンドミスったら俺がいつでも準備してるからな。』


林『おっかないこと言わんといてや。ま、簡単にレギュラー取ろうなんて思うてへんけどな。』





慶野『お前ら着替え終わったな!グラウンドに行くぞ!走れ!』


『『『ハイッッッ!!!!』』』






林(絶対レギュラー取ったるで…。)



村田(くっそあの鬼監督いつかぶん殴る。)


長澤(自分にできることをするまで…。)







『今から長久手商業と邦南の試合を始めます!』



『礼!!!!』




『『しゃぁぁぁっす!!!!』』






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