No.110:あの日以来の実戦
7月30日 愛知県大会決勝
《ゲームセット!!!昨年夏の甲子園準優勝の邦南、今年春の甲子園優勝の亨神など、幾多の強豪校が犇めくこの激戦区、愛知県大会を制したのは、》
《瑞穂大学附属瑞穂高等学校!!!チーム打率4割を越える強力打線を擁し、豊春、亨神、そしてこの愛農大名林も撃破!!5年ぶり13度目の甲子園出場達成!!!》
日麗スポーツ速報
瑞穂大瑞穂、全国最多191校制し5年ぶり/愛知
<高校野球愛知大会:瑞穂大瑞穂 10 - 1 愛農大名林>◇30日◇決勝◇愛知・岡崎スタジアム
全国高校野球選手権大会(8月7日開幕、甲子園)の愛知大会の決勝が行われ、瑞穂大瑞穂が愛農大名林を序盤から圧倒。全国最多191校が犇めく愛知を制し、5年ぶり13度目の夏の甲子園出場を決めた。
マウンドに歓喜の輪が出来た。9回2死一塁。背番号1のエース、京極 竜二投手(2年)が最後の打者を遊ゴロに打ち取ると、ナインが笑顔で駆け寄ってきた。
打線も3番の桐谷 勝吾選手(3年)、4番の新藤 啓太郎選手(2年)、5番の高師 賢人選手(1年)の中軸3人を中心に今日も二桁安打、二桁得点。甲子園に強打・瑞穂旋風を巻き起こすことができるか。
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小宮『結局瑞穂大瑞穂かぁ。今大会通じて打撃陣は冷えることなく走りきったね。』
西口『堂金ノックアウトした辺りからもう完全にノリノリだったな。名林だって去年俺達と戦ったメンツたくさん残ってたし、かなり有力だったんだがな。』
小宮『夏は守りだけじゃなくて、打てなきゃ勝てないからね。勿論ピッチャーも2枚は欲しいし、相手もレベルアップしてるから当然高い総合力がいるし。最後の力比べには持ってこいだね。その中で瑞穂が図抜けてたってことなのかな。』
西口『エース京極も春の感じだと安定感が課題って感じだったけど、夏は大分まとまってたし。バッティングばっか注目されてっけど、ピッチャーも良いからな。』
小宮『来年は必ず取るよ。テッペン。』
西口『勿論だ。』
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7月31日 練習試合 静岡遠征
カキィィーーーーーンッ!!!
原田(あぁっ!!)
西口『ボール3つ!!』
原田『甘くなっちゃった……。』
西口(決めに行ってあれはキツいな……。)
……
磐田三|002 230 052|14
邦南高|000 000 010|1
バッテリー(邦南)・氷室-原田-滝澤-林:西口
西口『村田。第2試合は頼んだぞ。絶対にやり返す。』
村田『おうよ。完封してやる。』
西口『磐田三高、初球からガンガン来るからな。B戦も油断できん。』
村田『なんで俺がAの先発じゃないの?』
西口『この前までサボってたからに決まってんだろ殺すぞハゲ。』
村田『誰がハゲだコラ。』
………………
『ベンチ前!!』
『『おっしゃぁ!!!』』
『これより邦南高校と磐田第三高校の練習試合第2試合を開始します。攻守交代駆け足で行きましょう!』
『『お願いしますっっ!!!』』
村田が投球練習を始める。
ズバァァーーンッ!!!
西口『………………。』
(やっぱりフォームがバラバラだな。サボりのツケきてんぞ。)
村田(あの日以来の実戦……。)
『1回の表、磐田三高の攻撃は、1番、ショート、宮木くん。』
『プレイッッ!!!』




