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プロローグ
家から一番近いと言う理由だけで選んだ大学をものの見事に落っこちて
いちよう浪人という形におさまったから
僕は「まぁ一年もあれば大丈夫だろ!」と考えた。
それからというもの
勉強もせず
働きもせず
浪人とは名ばかりのひきこもりニートになってまして
「勉強しないなら働け!」
という母の説教を
僕は「明日から本気出す」の言葉で片付けていました
三ヶ月ほどたったところ
部屋で漫画を読んでいたら
突然親父に家を追い出されまして
鍵と5万が入った封筒と地図を渡されて
「俺の知り合いがやってるアパートだ迷惑かけるなよ、荷物は後で送ってやる。三ヶ月分の家賃は払ってやった、後は好きに生きろ…」
と言われた。
…これ勘当ってやつだよな?
ど、どうしよう・・・
とりあえず
生きねば…。
で、実家から川を挟んで隣町
駅から10分行ったところの閑静な住宅街の中に
昭和の香りといつ崩壊してもおかしくない危険な香りを醸し出す
おんぼろアパートがあったわけで・・・