此方の世界の私の性格は…
パラレルワールドの桜の性格は一体どんな人なんですかね?
それから詳しい内容を海斗さんから聞いた。
どうやらパラレルワールドへ行く人やパラレルワールドに関する本が此方では多いらしくそれで、私がパラレルワールドから来たと推測したみたいだ。
「パラレルワールドだとして、ここにいた此方の世界の私は何処に行ってしまったのですか?まさか私と交換で元の世界に行ったとか言いませんよね?」
「そのまさかだ。俺が知ってる羽曽部桜は、
お前が住んでいた世界にお前と交換という形で向こうに行った。でも、俺はお前を恨んでいない。」
「どうしてですか!?貴方の話が本当なら普通私を恨むでしょう!?貴方の大切な人を私が…」
あり得ない…何で恨んでいないとか言うの?此方の世界の私の事を大切に思ってたような感じだったのに…どうして…?
「簡単な話だ。それはお前も俺の大切ないとこだからだ。例え産まれた世界が違っても同じ桜なのは間違いない。だから恨んでいない。むしろ、パラレルワールドの桜に会えたのが嬉しいんだ。」
何でこの人はこんな心から嬉しいというような顔でそんなことを言うの…?私は私であって海斗さんのいとこじゃないからそんな顔して喜ばれるような存在じゃ…
「桜、今自分はそんな喜ばれるような存在じゃないと思っただろ?」
バレてる!?何で!?エスパー!?
「本当、俺の知ってる桜もだけど、お前も顔に出やすいんだな。」
凄い大笑いしてるんだけど…え?私、そんな顔に出やすいの?というよりそんなに笑われると段々腹がたってきた…
「おっと、わりぃ、わりぃ。別に馬鹿にしたとかそういうことじゃないんだ。だからそんなむくれた顔するなよ?な?」
「頭撫でないでください。」
「そうか?でも、凄い気持ち良さそうな顔してるぞ?そこは俺の知ってる桜とは違うんだな。」
謝られながら頭を撫でられたことに対して抗議すると頭を撫で続けながら仕方ない子を見るような…愛しい人を見るような顔で私を見ていた。
何で…?この人は…海斗さんは私に怒りをぶつけても許される人物なのに何でそんな顔で私を見るの…?
そう思ってるとまた顔に出ていたのか海斗さんは困ったような顔で話し始めた。
「実はな、此方の桜はさ、めちゃくちゃ我が儘で気まぐれなんだよ。あれが欲しい、これが欲しいとか、頭を撫でられるのも気分次第で俺の手を払い除けるし。だから新鮮なんだよ。」
「そ…そんなに此方の私は我が儘な人だったんですか…?」
「ああ、すげぇ我が儘だったぜ?高級品のバックを誕生日プレゼントにねだったりとか。その様子だと…お前は違うみたいだな。」
私は首が取れるんじゃないかという勢いで首を横に振ってた。だってあり得ないでしょう!?何で自分で買うならまだしも高級品のバックを人様にねだるの!?
「やっぱり親父から聞いてた通りだな…」
「え?今、何か言いましたか?小声だったので聞き取れなくて…」
「いや、気にしなくていいぜ!それより、敬語禁止!後、俺の事を呼び捨てで呼べよ?」
小声で何か言ったような気がして聞き返したらまさかの敬語禁止されて呼び捨てを強制されたんだが!?
「そ、それは流石に…あ!あ、あの…どうやったら元の世界に戻れますか?私、仕事に行かないと行けなくて…」
「だから敬語禁止だって言っただろ?それと戻り方なんてわかんねぇよ。………本当はわかるけど帰らない。」
敬語で話したことで罰としてか頬をつねられながらも戻れる方法を聞いてみたけどわからないと言われた…てか、わかんないと言った後また何か小声で呟いてたよね!?
「まぁ、此方の桜は仕事してなかったから会社に行くとかしなくていいし、俺と一緒に暮らそうな!改めてよろしくな!」
そ、そんな爽やかな笑顔で此方の私がニートだと真実を言うことを言うなー!!
今回は文字が多くなってしまいました。申し訳ございません。




