見慣れた部屋に見知らぬ男性!?
本編開始です!
「ん…眩しい…あ、もう朝か…それにしても嫌な夢だったな…」
カーテンの隙間から朝日が差し込みその眩しさでスマホに設定していたアラームがなる前に起きてしまった。
「仕事…行きたくないな…」
母と父と離れ一人暮らししながら働いている私は会社に入っても一部の人から私の手の震えや仕事上での扱いについて陰口を叩かれていた。だから私は会社が嫌いだった。
だけど、上司や役員の人達はいい人でこんな私でも入社させてくれて、その上二ヶ月に一度面談をして仕事で困ってることはないかと心配してくれる。私は心配をかけたくなくて…なにより、陰口を言われてると言ってその人達の名前を言ったら今度は何か言われるだけじゃなくて何かされるんじゃないかと怖くて困ってることはないですといつも笑顔で言ってるけど…
「はぁ…もう疲れたかな…」
ため息をついた後、部屋のドアが開かれた。
何で!?ここは私しか住んでいない筈なのに!?昨日の夜玄関や窓の鍵はきちんと閉めてあるか確認してから眠った筈なのに、合鍵とかは誰にも渡していないから誰も来ることはない筈なのに!?
「お、起きてたのか桜。今日は早起きだな。折角ドッキリ仕掛けて俺が起こしてやろうかと思ったのによ。」
「あ、あの…貴方誰ですか!?泥棒ですか!?家にそんな大金とかありませんよ!」
急に知らない男性が入ってきたと思ったらドッキリ!?泥棒!?いや、それ以前に何で私の名前を知ってるの!?まさか…ストーカー!?
「寝惚けてるのか?久々に家に帰ってきた従兄の俺を泥棒って…あ、もしかして桜も俺にドッキリを仕掛けようとしたのか?まぁ、そりゃあ、昨日の昼間に帰ってくるのは明日の夜になると言ってたのに朝起きたら俺がいたんだからドッキリも仕掛けたくなるよな。」
は?この人何言ってんだ?従兄…?私に従兄とかいないし、一人暮らしなのに?何でこの男性、笑顔で頷いてるんだ?
誰か、事情を説明してください!
この自称従兄の正体は?何故名前を呼んでるのか。何故一緒に暮らしてるのか?答えは次回!




