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知ってる幼馴染みと知らない幼馴染み(嵐side)

今回は嵐の独白です。

僕と桜は赤ん坊の頃から家が隣同士で家族ぐるみで仲が良かった記憶があります。

その影響で昔から二人で良く遊んでいたりしました。


「いつか桜ちゃんが嵐のお嫁さんになってくれれば嬉しいわ~。」


その言葉が母の口癖でした。桜が遊びに来る度に桜の頭を撫でながらあの言葉を言うのです。

はっきり言って僕は桜の事が嫌いでした。我が儘で自己中心的で大人達の前ではイイコの振りをする桜が。


「私も嵐のお嫁さんになりたいな!」


ほら、またそうやって得意の笑顔を見せて大人に可愛がって貰おうとする。

その癖僕に対しては横暴な態度。


「嵐、勉強教えなよ。嵐にはそれしか取り柄がないだから別にいいでしょう。」


勉強位自分一人でやればいいのに、僕が断ると僕の母に泣きついて僕が叱られるから僕は断ることができませんでした。


ある日図書館に行って勉強しようと本棚を見ている最中にふと勉強には関係ないのに目に入った本を衝動的に手に取り読み進めていました。その本によるとこの世界とは同じようで違う世界、パラレルワールドと呼ばれる世界があると書いてありました。

僕は想像しました。パラレルワールドの僕はどんな人なのだろう?パラレルワールドの桜も此方の桜と同じ性格なのだろうか。

そんなことを考えても僕には関係ないですね。パラレルワールドに行くという可能性は限りなく低いと書いてありますし。僕はその本を元の場所に戻し勉強をし始めました。


それから数年後、何故かあのヘタレで桜の従兄の海斗と共にアイドルユニットとしてスカウトされアイドル活動することになりました。

海斗はファンに対して積極的にファンサを行っていましたが、僕はあまりファンサをしなかった為か僕がファンサするとその日は良いことが起きるという変なジングスがファンの人達、そしてスタッフの人達の間で流れていました。僕は気まぐれでファンサしているだけなんですけどね…


全国公演が終わり家でゆっくりしていると海斗から電話が来ました。一体何の用なのでしょうか。


「もしもし…一体「嵐!今すぐ俺の家に来てくれ!桜が桜じゃないんだ!」はぁ…一体何を言ってるのですか。第一僕の話を遮らないで「とりあえず速く来てくれよな!」ちょっと説明を…」


最後まで僕の話を聞かずに言いたいことだけ言って切りやがりました。それにしても桜が桜ではないとは一体どういう事でしょうか?僕は身支度を整え海斗と桜が住む家に行きました。


そこで僕が見たのは桜と同じ顔なのに僕の知ってる桜と雰囲気や性格が違う桜でした。

記憶喪失なのかと思って少し話をしましたが、そうでもないようで一人暮らしをしている上に働いているという僕の知ってる桜では考えられない生活をしていました。

そんな時昔読んだあの本が頭の中を過りもしやと思いながらも説明をするとまさしくパラレルワールドから来た桜でした。

何で目の前にいる彼女が此方で産まれて僕の幼馴染みとして一緒に居てくれなかったんでしょうかね。


それから自立して働きたいと訴える桜を海斗と共に説得しました。その時に見せた表情と言ったら…

僕達の説得で折れた桜は家事をしたり図書館に行って元の世界に帰る方法を探したりしていました。全く可愛いものです。そんなことしても帰る方法なんて見つからないのに。


僕と海斗に囲われ始めてると気づきないパラレルワールドから来た僕の幼馴染み。どうかこのままずっと僕達に囲われ続けていてくださいね?

次回こそ話を進められたらいいなと思ってはいますが、展開が思いつかないので更新が遅くなるかもしれません。

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