20 絵に描いたような三角関係
[ 根本 菜美子・ナミの場合]
またやらかした。私は
どうしてこう自分を制御できないのか…
告白した事に後悔は、ないけれど…
ヨッシーの気持ちを想うと複雑だ。
彼女には恋愛対象は、男性だと伝えていた。
でも既に好きな人がいて
それがまさか尚君だとは思いもしなかっただろう。
言いそびれただけだと言い訳が出来るわけもない。
あの後、ヨッシーは、無言で講義室に戻った。
尚君は「ありがとう」と微笑んでくれたが
その後の言葉は、なかった。
お昼も無言で食事をした。
みんな言葉が見つからなかった。
重たい空気が三人を包んでいた。
[ 本郷 尚樹・尚の場合]
こんな展開が待っていたとは
誰も予想しなかっただろう。
ナミちゃんが僕に告白!
ありえない!
でも起きてしまったこの事実。
受け止めなければ…..
でも、どうすればいいんだ。
僕が好きなのはヨッシーだ。これも事実だ。
この事を伝えれば事たりる。
しかし、物事は、そんな単純なものじゃない。
感情がついて回るのだから…
ヨッシーはナミちゃんが好き。
ナミちゃんは僕が好き。
僕はヨッシーが好き。
絵に描いた様な三角関係。
僕達はどうすればいいんだろう?
[ 早乙女 好子・ヨッシーの場合]
今日は尚とナミに、お達しだ。
ここ何日かギクシャクしたままだった関係を
修復することにした。
また、やるぞ!うちで女子会だ!
「またやるの。それが問題の火種でしょ!」
「私また、やらかすよ!知らないよ!」
ああでもない。こうでもない。好き勝手言い放題。
中途半端な告白するから燻るんだ。
もう全部出してしまおう。恨みっこなしだ。
全ての膿を出してしまおう!
ちゃんと準備してくるように
取りこぼしがないように
なんならメモしておいで…
私も全部吐きだすよ。
心して聞いておくれ!
続く




