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出会い

就活から逃げたいので書き始めました

いつまで続くかな?


階段を上る。最上階からさらに上へと続く階段。その先には古びた扉があって、雨に汚れたコンクリートの床が広がる。


昔、飛び降り自殺があったらしく、以来立ち入り禁止となっていた4号館の最上は、フェンスが張られて再解放された。それでも人死(ひとしに)の現場を好むものは他におらず、普段であれば学内最高のプライベート空間。


しかし、今日はそうではなかった。数か月前からそこを占領する男、須野(すの)酩華(めいか)は、その場所で初めて人影をみた。


扉を開けて正面に見えるフェンス際に佇む女。


腰元まで伸びた、透き通った白髪は、夏の青で淡く色づいている。それよりいくらか濃い色の瞳が、こちらを確認するために振り向く。


綺麗だと、ただ思い、言葉を失った。


数秒、音がなくなり、その静寂を先に壊したのは、彼女だった。


”誰ですか”

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