第87話 完成に近づく人達
元々生姜焼きは早く作れることでも有名だ。なので仕上げに入る人達も現れ始める。
<ク ロ>『あとは焼くだけで出来上がるけど、大丈夫かい?』
<シ ロ>『同じく』
<ラムネ>『温かいうちに食べないと美味しくないですよね?待っていましょうか?』
料理下手の様子を横目で確認した三人は時間がかかると踏んでかこちらに確認を取ってくる。
<六道>『もう焼き始めて大丈夫だ。いっそのこと誰が一番下手なのか選手権にでもタイトル変更しようか...』
<アイン>『優勝は間違いなく私だね!』
<六道>『威張るな!』
<アイン>『自覚あるからいいでしょー!』
<六道>『だったらレシピ通り作れよ!』
<アイン>『それじゃあオリジナリティが』
<六道>『だからお前には10,000年早いんだよ!』
【コメント】
:本日の突っ込み担当は六道か
:伸びてるw
:え、他の三人早くね?
:普通このくらいでできるもんなぁ
:これを見越したうえでのメニュー選択か
<しゃちょー>『そこの二人と一緒にされちゃ困るな!俺もできたぞ!』
<ゆ い>『え?もう?』
<しゃちょー>『ガチ目で想定外のような反応するなよ...へこむだろ...』
待っているのもあれだということで、四人は肉を焼き始める。そこに一歩遅れてマネちゃんが肉を火にかけ始めた。
ほどなくして肉は焼き上がり、全員の完成を待っていたら冷めてしまい、美味しい物もマズくなってしまうので先に四人は食べ始めた。
ボクらも一口もらって食べたけど、同じものを作っていてもやっぱり人によって味が違う。
クロ先輩の生姜焼きはアレンジで何かを入れているようであっさりとした味になっていた。
<ゆ い>『クロ先輩、この生姜焼きは何入れたんですか?』
<ク ロ>『塩麹を入れたよ。これを入れるとあっさりした味になるからね。僕の好みの味さ』
:はへ~
:はっ!同じように作れば実質クロに作ってもらったことになるのでは!?
:↑天才
:↑↑落ち着け
:てか、そんなものまで用意してあったのかよw
<ゆ い>『塩麹まで入ってるって...スタッフさんたちそんなにたくさんの食材を用意したんだね』
ボクがこうしてつぶやくとまたカンペが届いた。
『大体のは入れておきました』
<六道>『そんなに入れておくからこのバカが変なアレンジを始めるんだろうが!』
こちらの方をみていたのかアイン先輩が調理している所にいる六道さんの叫びが聞こえる。
『材料だけだと味気ないので』
:こんなに会話してくるテロップいねーよw
:俺は嫌いじゃない
:同じく
『いえーい』
:www
:草
:なんだこいつw
時たま聞こえてくる六道さんのツッコミの叫びをを背に、ボクはみんなと一緒に食べるのだった。
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