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ボクはVtuberになりました!  作者: 雪代ゆき


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第55話 「『ボク』」

更新遅れて本当に申し訳ないです...


時を戻して現在。【彼】は家事を終えて眠りに入る。



最近は同じ夢を見ているような気がする。場所がボクの家だけど、そこには【ボク】がいる。【ゆい】がいるんだ。


いつも二人で話して、気が付くと朝になっている。それをかれこれ一週間続けている気がする。


「今日は学校で面白いことがあってね」


『聞かせて!聞かせて!』


「体育でドッジボールがあったんだけど、運動神経抜群の昌くんがよそ見してたのか、ノーガードで顔面にボールが当たっちゃったんだよね」


『それ、大丈夫だったの?』


「鼻血は出てなかったから大丈夫だよ!そのあと本人が言ったことが面白くてね!」


『なんて言ったの?』


「おう...地味に痛いなこれ...痛くないけど!って。他の男子がだったらもう一回当たってみるか?って言ってボールを昌くんに投げてたんだけど、いつもは取るくせに全力で避けてたんだよね」


『それ絶対痛かったやつだよね、ふふっ』


「まだまだあってね?」


『もっと聞かせてよ!』


病弱の妹の為に兄が外の話をするようなそんな感覚でボクは話し続けた。



『へぇ〜そっかぁ〜...あ、もうこんな時間』


時計を見るともうすぐボクの目覚ましが鳴る時間。一旦ゆいとはお別れになる訳だ。


『ううん。もう、ここでは会えないよ』


「え?」


『多分ゆうきも気がついていると思うけど、ここで会えてるのはゆうきの心が揺らいでいたから。一週間も悩んでたんだよ?過去最長だね』


笑いながら話をするゆい。「どうして」とは聞かない。だってゆいが言った通り、ボクはもう気がついたから。だけどボクは「なんで」と聞く。


「なんでそうやって笑えるの!?このままだとゆいは!」


『消えないよ』


「え?」


もうここで会えなくなる。それはゆいが消えてしまうってことだと考えていたボクの思考はすぐに読み取られた。


『今までゆうきは昔お姉ちゃんのごっこ遊びでやっていた妹役を参考にして、ゆいを演じてきた。でも、ゆいの存在は想像以上に大きくなった。そのうち自然とゆいが出てくるようになったゆうきは、自分の中で区分けできていないと判断して悩み続けた。区分けと言うよりも住み分けと言った方がいいかな?まあ、大体こんな感じでしょ?【ボク】だからわかっちゃうんだよね〜』


考えがまとまらない時に口に出して言うと整理しやすくなる通り、今まで考えていたことがきれいに整理できた気がした。


あれ、なんでこんなことを考えていたんだろう。


別に分ける必要なんてないのに。


「ボクはどうして【ボク】をどかそうとしてたの?」


『普通それは人に聞かないものだけどなぁ』


苦笑しつつも答えてくれるゆい。


『怖かったんだよ。新しい自分がね』


「こわ、い?」


『そ、今までにないほどの大きな変化に対してゆうきは知らずのうちに恐怖と不安を背負っていたんだよ。そこにとどめを刺す様に【ボク】を...ゆいを受け入れると劇的に変わってしまううんじゃないかってね』


自分では新しいボクになるためにとか言っておきながら怖いって...情けない話じゃないか。


『別に恥ずかしがることではないんだよ?人間新しいものに、未知のものには恐怖する者だから。でも、もう大丈夫でしょ?』


「あれ?さっきと口調が」


気がつくとゆいの口調は変わっていた。まるでボクみたい。


『ゆうきがゆいを受け入れたってことだよ。なんだ、自分でわかってたじゃないか』


そこで視界が歪む。リビングはどこかに消えていて白い空間?にボクは浮いているだけ。


『ねえ、昔からさ、ボクはボクが嫌いだったよね』


どこからかゆいの声がする。なんでわかるの!?と思ったけど、ゆいはボクなのだから知ってて当然だと思い結論づける。


「うん...ボクはボクのことが嫌いだった」


『だったってことは今は違うの?』


「少なくともいまは嫌いでは無い...かな?」


『じゃあ好きでも無いってこと?』


「...うん」


もはや隠していてもしょうがないので思ったままに話すことにした。


『これから【ボク】は【ボク】が好きになるように頑張るから。【ボク】は【ボク】のことを好きになってよ!』


「これからはどこにいるの?」


『多分【ボク】の一部になるんじゃないかな?あ、ほらね?1番、誰よりも近くにいるからさ!ね?』


「ボクもボクを好きになりたいから、ボクも頑張る、よ?」


最後言葉に迷ってしまった。肝心なところでまたこんなことを...


『あははっ!締まらないなぁ〜』


その声を最後にボクの意識は登っていく。



「ふぁああ〜」


まだ眠たいけど学校に遅れちゃうから体を起こして朝ごはんを作り始める。


何か大事な夢を見ていた気がするけど、忘れちゃったな。


それよりも!今日は学校帰りに買わないといけないものがいっぱいあるから忘れないようにしないと。


カーテンを開けて入る朝日がいつもより清々しく見えるのは、きっと気の所為なんだろう。


※最終話じゃないです

読んでいただきありがとうございます!


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