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第5話 転機は突然に④

「ふう...」


すーとボクの意識は戻っていく。


「おかえり」


少しポヤポヤしていた意識を父さんが覚ましてくれた。


「...どのくらいたったの?」


「1時間くらいだ」


「え!?」


そう言われて慌ててスマホを確認してみると一時間ほど過ぎた時刻が表示されていた。


「今回は早かったな」


「これで早いんですか!?」


「うわああ!」


ボクの横に座っていた草薙さんがそう疑問を投げてきた。


「ああ、そうだぞ」


父さんも当たり前だと言わんばかりの返事を返した。


考え事で1時間くらいって少ないんじゃないかな?《《普通》》は3時間ぐらいかかるはずだし。


「だって、ゆうきくんピクリとも動かなかったんだよ!?」


考え事してたら()()そうなるんじゃないのかな?


「え...えっと、普通じゃないんですか?」


「あ、そ、そうよね...」

(その目はずるい!!)


「?」


草薙さんは視線を外してそうつぶやいた。


奥の部屋から六条さんがお盆を持って入ってきた。


「お疲れ様。よかったら飲んでね」


「あ..ありがとうございます」


ボクにお茶を出すとにこりと微笑んでまた奥の部屋に戻って言った。

 続いてなのか莉奈さんがボクが入ってきた扉から勢いよく入ってきてボクの懐に滑り込むようにしてきた。


「ゆうきクン~起きたんだね~何か食べる~?お菓子あるよ~これとかね~あとはこれとか~」


そういいながらいっぱいのお菓子を机の上に広げだした。


「えっと....あの......その...えっと」


ボクがパニックになっていると六条さんがまたこっちに戻ってきた。


「あ、六ちゃ~ん、あなたも食べ....い、痛い!痛いから!反してよぉ!?」


「いい加減にしろよ()()!」


そういいながら莉奈さんの頭をつかんで奥の部屋に入っていった。

...大丈夫なのかな?


「ねえ、父さん」


「大丈夫だ、いつものことだから」


「それってほんとに大丈夫なの?!」


「ほんとに大丈夫ですよ。いつものことなんで」


く、草薙さんまで...


「まあ、それよりもだ」


「?」


「決心はついたか?」


いつもの優しい声で聞いてきた。


「もうわかってるんでしょ?」


「ああ、でもお前の口から教えてくれ」


やっぱり、お見通しなんだよねいつも。


「ゆうきは顔に出やすいからな~」


「声に出てたの!?」


「いいや顔を見ればわかるんだって」


(そんなにかなぁ)


苦笑いしながらボクは答えた。


「や、やってみたい。失敗しちゃうかもしれないし、向いていないかもだけど...やってみたい!」


「草薙」

「了解です」


ボクが答えると父さんは席を立ち草薙さんに指示を飛ばした。


「あ、あの...」


「おとーさんがお前に無理なこと言ったことあったかい?」


「ないけど...でもさぁ」


「だから、今から証明してやろうじゃないの」


清々しいほどの笑顔で答える父さん。


「準備は整えてある。あとはやるだけだ」


「いいの!?」


「俺から誘ってるんだぞ?」


そういいながら父さんは一つの小冊子を見せてきた。


そこには”セカンドプロダクション二期生 『氷柱ゆい』"と書かれていた。


「因みに、初配信は———」


「うん!」


少し怖いけど新しいことに胸を膨らませていたボクはワクワクしながら日付を聞いた。


「2時間後だ」


「ええええええ!?!?」


この時が新しいボクの始まりだったのである。


そして忘れていたけど、すごくいい笑顔の父さんは何か企んでいるときの顔であるということをここに書いておこうと思うよ...

読んでいただきありがとうございます!




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