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第4話 転機は突然に③

「えっと、、、その、、えっと、、、」


今まで父さんと話していたけど、周りには知らない人だらけ。

その父さんも纏う雰囲気が変わっている。おかげでまた言葉が詰まってたぢろいでしまう。


「そうなるのもわからんでもないが、あまり時間がないもんでな...悪いが持ち帰って考えさせてやれないんだ」


「...少しだけ考えさせてくれない?」


「行ってこい」


そう言われてボクはソファーに座り直して意識をこの大きな決断のために深く落とす。




「あ、あれ?ゆうきちゃん?」


草薙が様子が変わったゆうきに心配そうに声をかけた。

それでも反応がないゆうきを揺さぶろうとした。


「動かさないでやってくれ、あの子の癖なんだ」


「癖ですか?」


同じようにゆうきに近づいていた六条からも声が上がる。


「そう、あの子は考え事しているとなんていうんだ?意識が思考に向くっていうのかな?こっちからの干渉に反応がなくなるんだよ。本人の体感時間と現実が程遠くなるくらいにな」


「でも、それってさ、案外普通のことじゃないの~」


俺の茶菓子を食べながらちんちく...莉奈りなが聞いてくる。


「いま絶対ちんちくりんって思ったよね??」


「いやあの子の場合は少し違くてな」

「無視すんな!」


「普通いくら集中したからって()()も考え込むか?しかも本人体感5分だし」


  なあゆうき、お前が思ってるほどお前の価値は低くないぞ。

 まあ、男としてはあれだが、

 身長164㎝

 艶やかな黒髪は肩まで伸ばし、CMに出てくるような肌。

 容姿端麗という言葉が具現化したようなその姿。

  それに...


「それよりもさ~この子かわいいね~」


ゆうきの周りを行ったり来たりしながら興奮気味で言う莉奈。


「モデルでも十分活躍できますよ」


なぜか誇らしげに言う草薙。


「たしかに、テレビに出ても違和感ないな」


頷きながら答える六条。


  この一時間足らずでこの界隈のビックネームたちを虜にしているんだぞ?

 これでもお前は自分はそんなのじゃないって言うんだろうな。


「あー、一応言っておくが、ゆうきは男の子だぞ」


「「「え?」」」


「ほんと」


まあやっぱりそうなるわな


「「こんなかわいい男の子なんて...良いじゃない(ですか)!男の娘!」」


前のめりになりながら興奮する莉奈と草薙。


「容姿ならまだしも声まで...」


驚きつつも納得した様子を見せる六条。


「な?言ったろ、すごいんだって俺の息子は」


そろって頷く三人を見て少し胸を張ってしまう。


 昔言っただろう?お前はデカくなると、世界で大活躍できると。


「マスタ~」


流体のようにすり寄りながら莉奈は話しかけてくる。


「どうした?」


「ゆうきクンを私に頂戴!」


「ぜっっったいに!!やらん!!」


「ずるいです!リーダーじゃなくて私にください!」


「最初のクールはどこに行ったんだ草薙!そして渡さんぞ!」



 なあ、早く戻ってこい。準備は済んでるぞ。

読んでいただきありがとうございます!




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