第34話 アホな父と優しい仲間
連続投稿6/14話目!!
それは昨日の夜の事....
りんと:〈よう、調子はどうだい?〉
ゆうき:〈ねつあがっちゃった....〉
大体の仕事が片付いた後りんとはゆうきに電話を入れていた。
りんと:〈なんか食べたか?〉
ゆうき:〈あさごはんすこしたべたぁ〉
りんと:〈食欲無い感じか?〉
ゆうき:〈そんなかんじぃ~〉
りんと:〈大丈夫そうか?〉
ゆうき:〈だいじょうぶ.....だよ?〉
りんと:〈なら良いんだが...そろそろ切らないと、悪いな〉
ゆうき:〈ううん。がんばれぇ~〉
部屋をノックする音が聞こえ慌てて電話を切りデスクに向き直る。扉を開けて入ってきたのは....
「どうでしたか?」
「なんだ、草薙と六条か....驚かすなよ」
「それはさぼりをしていたと受け取っていいんですね?」
「あ、いや....あれだ!ゆうきに少し連絡とってたんだよ」
「ゆうきくんをさぼりの免罪符なんかに使わないでください!」
少し前のめりになりながら諭す草薙に対して腕を組み溜息をつく六条。
「それで?ゆうき君の容態はどうでしたか?」
「それがよ、昨日より熱があがってるらしい」
「え!?大丈夫なんですか?」
「まあ、本人が大丈夫って言ってたし....多分大丈夫だ!」
時たま垣間見える無知が最悪の方向で発動してしまう瞬間だった。
あまりの言動に草薙と六条は何も言えないでいると乱暴に扉が開いた。
「話はきいた!今から行くぞ!」
「ちょちょ!私は何で連れてこられたんですか??」
扉の前でドヤる莉奈といきなり連れてこられたのか、何もわかっていない様子の桐山。
「行くって、どこにだよ?」
「なんでわからないのかな!?ゆうきくんのところに決まっているでしょう!」
「あの...仕事は?」
全員の剣幕に気圧されるりんと
「「「そんなの後!!」」」
「は、はいっ!」
りんと、六条、草薙、莉奈、桐山の五人は車に乗りゆうきの家に向かった。
「こ、これってどういうことなんです???」
移動中の車で桐山は聞いた。
「ゆうきくんが、風邪を引いたらしいんだけど、この馬鹿は本人が大丈夫って言ったからといって何もしない気でいたんだよ!」
「で、でも、本当に大丈夫の可能性もあると思うんですけど...」
「そのあたりは多分間違いないと思います。ゆうきくんが『ひとりだけどなんとかします』なんて言ったのはこれが初めてで、普段だったら絶対こんなことを言わずに本当に一人で何とかしてしまうんです」
「もし、本当に大丈夫だったら俺たちの無駄足で済むからな。何かあるよりかはマシだ」
「確かにそうですね!」
若干困惑した桐山だったが、ある程度状況を理解できたようで表情を締める。
「ところで...りんと。他にゆうきくんはなんか言ってなかったのかい?」
「たしか...あんまり食欲がないけど朝は少し食べたって言ってた気がする」
ここで補足しておくが、今までりんとの周りでは風邪をひく人がおらず。なっても寝ていれば治ってしまう人ばかりだったため、風邪に関するというより、流行病に関しての警戒心とかかった時の危険さを知らない。
無知もここまでくると大変怖いものである。
「ダメじゃないですか!?」
「ゆうき君の性格を考えるにほとんど何も食べていないに等しいだろうな」
「このっ!ばかりんと!!!草薙っ!」
「もちろんです!」
草薙はアクセルをまた強く踏み、ゆうきの家に急ぐのだった。
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