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ボクはVtuberになりました!  作者: 雪代ゆき


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第22話 新しい学校③

クラスの戻りボクは弁当を広げた。


「お、ゆうき。これお前が作ったのか?」


後ろからした声は担任の先生。女性では珍しいほどの長身で運動部の顧問もしているらしく体格がいい。急に後ろから来られると、びっくりする...


「あ、はい。ボクが作りました」


「「へ~!」」


クラス全体が驚きの声を上げる。

あれ?自分のお弁当は自分で作るのは《《普通》》じゃないの?


「みせてみせて!」


質問大会の時から話しかけてくる女子グループがボクのお弁当を見るや否や項垂れてしまう。


そんなにひどいかな?


「ま、負けた」


「勝てない....」


いつの間にか先生も話の輪に入ってきていて、ボクのお弁当を見ていた。


「この年でこんな弁当作るなんて大したものだな~うん、あたしも負けた....」


「そんなにです?」


「ああ、それこそ一人暮らしを始めて2,3年目とかでようやく余裕ができてきてそういう方向に手を出し始めるからな」


「意外ですね、ボクも一人暮らし始めたので」


「「えええ!?」」


またクラス全体に驚かれる。


「これまた思い切ったなー」


カラカラと笑う先生。


「いろいろあってこうなったんですけど、元から料理が趣味なので!」


「嘘じゃなかったんだ...」


「ごめん...少し見栄を張ってたのかと思ってた...」


そして何名かの生徒に謝られる始末。


気が付いたら半分近くの時間が経ってしまっていたのでみんな急いで食べ始める。


(この感じ...懐かしいな)


自分がクラスの中にいて一体感を感じたのはいつぶりだろう。そんな楽しい転校初日はすぐに終わりボクは帰路につく。



「...今日の配信はどうしようかな~」


ほとんどの準備が終わっていたけどボクにもやることがあったのでこの三日間配信はお休みしていた。少し疲れてるけど今日は見てくれているみんなの為にもやっておきたいな。


もともとは見る側だったボクは気が付いたら配信する側に。これから先どうなるのかは本当にわからない。でも、ボクは...


プルルルル


「も、もしもし」


担当:〈多分今頃エモい感じに考えていたと思いますけど、まだデビューしてひと月経っていませんからね?〉


「ほ、ほんとに心でも読めるんじゃないですか!?」


担当:〈ゆうきくんがわかりやすいからです〉


「そ、そうですか...」


顔を合わせた時ならまだわかるけど電話でも筒抜けなんて、ほんとにボクわかりやすいのかな?


担当:〈で、本題なんですけど〉


「は、はい」


担当:〈今日は無理して配信しなくてもいいんですよ〉


「そこまでわかりますか...」


担当:〈今回は考えを読んだとかじゃなくて単純そう考える人が多いからですね〉


「正直、3日も休んでしまったから今日はやっておかないと...」


担当:〈それで、何かやらかしたらどうするんですか?〉


「う」


確かに担当さんの言う通りだ。注意力散漫な今配信をやった時に飛んでもないことをやってしまうかもしれない。もしそんなことになれば運営さんだけじゃなくて、見てくれているみんな。下手をしたらそれ以上のところにも迷惑をかけてしまうかもしれない。


「分かりました...今日も休みますね、でも明日はやりますから!」


担当:〈それでいいんです。明日からはまた頑張ってくださいね〉


そこで電話は終わり、ボクはピピッターに今日も配信をお休みするという告知を出す。


◇◇


氷柱ゆい/セカプロ二期生 @Turara_Yui

ごめんなさい。今日も配信をお休みさせてください。

明日はちゃんと配信しますよ!

みんな楽しみにしててね?


 :大丈夫だよ!

  ゆっくり休んでね!

 

 :残念だけど、あした楽しみにしてるね!



◇◇


「みんなありがとう...」


ボクが投稿するとすぐに返信が来る。

そのメッセージはみんなボクを心配するものや、応援コメントばかりだった。


家に着いたボクは何とか気合でやるべきことを終わらせてスマホを抱きながら眠りについた。

読んでいただきありがとうございます!



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