第11話 第一回 反省会☆
配信を終えたボクはホッと一息ついていた。
(楽しかったな...)
1時間あった配信もほんの5分に感じるほどだった。
するとキャスコードの通知が鳴った。
担当:〈ゆいちゃん、起きてる?〉
草薙さん...担当さんからの連絡だった。
ゆい:〈起きてますよ〉
担当:〈これから反省会を少しだけやらない?〉
ゆい:〈わ、わかりました〉
担当:〈通話開いておくから好きなタイミングで入ってね〉
(反省会!?怒られるのかなぁ...)
飲み物を片付けてから通話に入ることにしたボクは、コップを洗いながら怒られる心構えを作るのだった。
◇
洗い物を済ませたボクはすぐにキャスコードの通話に入った。
ゆうき:〈遅くなりました、、〉
担当:〈大丈夫だよ〉
ゆうき:〈それで...反省会って〉
ボクは少しおびえながらそう聞いた。
担当:〈結論から言うと...〉
ゆうき:〈...〉
担当:〈大成功ですよ!燃えてないし、それどころか人気爆発です!〉
そう言われてボクは胸をなでおろした
ゆうき:〈よ、よかった~〉
担当:〈しいて言うと、細かなところですね。音とかその程度です〉
ゆうき:〈あ。その、ごめんなさいです〉
担当:〈いえ、もっとやっていきましょう〉
ゆうき:〈へ?〉
予想の斜め上の返答が来て驚いた。
担当:〈初々しい感じというかその少し抜けている感じ!人気の要因の一つになってますからね〉
ゆうき:〈は、恥ずかしい、、〉
担当:〈このくらい誰でも通る道なので大丈夫ですよ〉
担当さんは恥ずかしがるボクを優しくなだめてくれた。
担当:〈それはそうと〉
ゆうき:〈?〉
担当:〈よくあんなことできますね?配信初めてだし、何なら人見知りなのに〉
ゆうき:〈あんなことって?〉
なぜか配信中のことを朧気にしか記憶していなかったボクは聞き返した。
担当:〈あの、視聴者さんの要望を聞いたりだとか、最後のバイノーラルマイクの《《あれ》》とか〉
ゆうき:〈バイノーラルマイクって、あああ!!!!!〉
この瞬間ボクが《《氷柱ゆい》》のときの記憶がフラッシュバックした。
ボクは恥ずかしさのあまり、クッションに顔を埋めて悶絶していた。
担当:〈あ、今日はこの辺にしておいた方がいいですね...〉
ゆうき:〈うう.....す、すいません.....〉
反省会がお開きになった後でもボクは悶絶し続けたのであった。
◇◇◇
りんと:〈ゆうきの様子はどうだった?〉
草薙:〈やっぱり自覚無かったみたいです〉
りんと:〈やっぱりかぁ〉
草薙:〈何か含みがある言い方ですね〉
りんと:〈うーん、そうだな~また折を見て話すとするよ〉
草薙 :〈...わかりました〉
りんとは通話を切り椅子に体を沈めた。
(血は争えないってわけか...)
とっくに日が落ちて月が高く上ったころ。りんとは一人、考え事に耽るのだった。
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