表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
修羅道  作者: サムライソード
妖精の楽園
31/129

楽しいサバイバル

広場にあった猪を拠点に移している最中、川を見つけたので血抜きをして猪は川に沈めた。水温は低いのである程度腐敗を遅らせることができるだろう。


川は上流へと続いていた。明日上流へ行き澄んだ水を手に入れよう。


肉を焼いて食べた後火を消して狭いシェルターで体を横にした。本当なら火を消さないほうが獣はよらずいいだろうが、この森には妖精が住む。


奴らに気付かれたら終わりだ。目を閉じ体だけ休めて熟睡はしない。



既に夜の帳に包まれていて、空を見ると幻想的な星空が広がっていた。この森は美しい。改めてそう感じるがそれに似つかずあたりは不気味なほど静かであった。虫の音も聞こえない。あるのは時折風に揺れる木々のざわめきのみ。


本当に一年間ここで暮らすのだろうか。どうしようもない不安が襲ってくる。教会のベットを恋しく思う。 


理不尽に森に叩き込められ一年間高確率で死ねる妖精の森でサバイバルを強いられている。しかし不思議と惨めで媚び諂い続ける必要があった冒険者時代よりは精神的に楽であるなと感じた。







この森で生活して一月が経過した。相変わらず熟睡できない日々は続いている。何度も心は折れたが死を目の前にすると甘えた行動はできなかった。体は痩せて日々力は衰えていく。



川の上流には夥しい数の妖精がいた。そのため拠点は出来るだけ上流から離れた場所に転居し今は洞窟で暮らしている。



食料は猪などの野生動物や妖精が食べていて毒性の無さそうな草や果実を食べた。しかし安定した食料供給の目処は立っていない。飯が見つからずポーションを使って生き延びる週もあった。


このままでは一年など到底暮らせない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ