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修羅道  作者: サムライソード
邪悪な魔女の箱庭
125/129

瘴気

空に浮かぶと上から橋の様子がよく見えた。オレンジの街頭がその頭をどこまでも連ねている。黒い道路はオレンジ色に照らされて、その下は果てしなく黒い海が広がっていた。


ヴァンの体を源力操作で掴もうとするが掴めない。帰還者達は源力変換を習得していた。そのことから考えるとヴァンも源力変換を手にしているのだろう。


「キャリアを応用したのか?ヴァン。」


源力変換された源力は他の源力の影響を受けないように出来る。星のない、薄い雲だけが漂う夜空に問いかけた。


返答はない。どうやら完全に隠れたつもりらしい。


「瘴気」


怨力を習得してから様々な状況で実践を重ねた。怨力は魔力の様な多様性は無いものも、その破壊力は魔女のお墨付きだ。


先程、帰還者の1人に使った毒蜘蛛は対象者を暴走させ傀儡に出来る。完全に制御する必要性の為、魔女戦で使ったようなランクアップまでの暴走は出来ない。


そして、瘴気。これは黒い怨力の粒子を体から放つだけの技だ。しかし、少しだけ怨力の性質を変えてある。それは黒い粒子を浴びた者の寿命を削り、体を腐らせるという性質だ。


意図してこのような性質に怨力が作用したわけでは無い。前世での体験が無意識のうちに表象へと現れてきたのだろうか。いや、単純に吸い慣れた物が体から出ているだけかもしれない。


俺の体から黒い粒子が飛び交い、空から降り落ちる。暗い夜に粒子は溶けていくが、一部分だけが不自然に瘴気を受けて変色している。






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