note.4 デコード高適合者育成施設・エデン ver.1.0
共和国マルエクシスが有する施設。
デコード搭乗時の適合率が高い子供達を集め、兵士として戦える様に育て上げる施設。
戦闘シミュレーションだけでなく、衣食住は全て揃えられており、学習施設としても働く。所属している子供達にとっては、第二の家であり学校と言っても良い。子供達が必要なものはほぼ全てこの施設で揃えられる様になっている。しかし、外出は固く禁じられているのに加え(そもそも外へ繋がる扉の鍵が開くことはほぼ無い)、外出できるのは限られており、作戦決行時か作戦ミーティング時、管理者であるニアの許可が降りた時のみである。そして、全てにおいてニアと共に行動する事が義務付けられている。
現時点で9人所属しており、15年以上新たなメンバーは追加されていない。
富裕層は大気圏外~火星区域、庶民層は対流圏~中間圏区域に空中移動都市で生活しているのに対し、貧困層は砂漠がほとんどを占める地上で生活しており、子供達のほぼ全員が貧困層出身である。エデンでは、子供でありながら兵士として出兵すると言う悪い面もあるが、国の直轄であるため、なに不自由なく暮らせるというメリットもあり、且つ子供を預けてくれた感謝料として多少の援助をもらえる為、生活が厳しい貧困層は、養育費の削減や子供達に同じ様な体験をさせたく無いという思いから、エデンに預けた人が多い。尚、子供達全員が1歳までに預けられている為、辛い体験をしたものはおらず、悲しいかな親の顔を覚えてる者もいない。
管理者であるニアが母親代わりであり、子供達のスケジュール管理や引率、夕飯作り等を行う。その外に教育係が3名、家事係が3名、ニアの補佐が1名所属している。
朝昼飯はメンバー全員の予定が合うことが無い為、家事係が作り、夕飯はニアが作り、ニアと9人の子供達全員で食事をすることがルールとなっている。
その他のルールとして、外出した際は午後6時までに施設内に戻る必要がある。
施設は3階建てで、外壁はガラス張り、それ以外の壁は白で統一されており、床は今ではほとんど存在しない木材が使われており、珍しい建築物と言える。(砂漠が殆どを占める様になった地上では、木は貴重な存在となり現在建築物ではコンクリートが使用されるのが一般的であり、国にとって重要な施設である事が窺える。) 木材が使われる理由としては、湿度変化の緩和やダニ等の繁殖の抑制、子供達のストレス緩和やリラックス効果があげられる。
1階は戦闘シミュレーション設備が揃えられており、2階は子供たちの部屋、カフェテリア、キッチン、食卓、風呂等、3階は学習室、運動設備、簡易的な図書室などがある。