序章 米と水、骨と血
“人”はデザートを食べる。
だが、デザートは食べなくてもいいものだ。
食べれるなら食べる。美味しいからだ。
そう、“人”は、米やパン、肉、魚、野菜等の味が分かる。加えて食感も。
この世界には、二種類の人類がいた。
一つは、“基人”。何も不自由の無い基人。
もう一つは、“鬼人”。鬼のような人。
基人と鬼人の違いは二つ。
一つ目は、身体能力。
鬼人の身体能力は基人を遥かに上回っている。
二つ目は、食。
基人は、基本何でも食べれる。味わえるし、腹も満たされる。
変わって鬼人は、何でも食べれる。食べれるのだが、味は無い。食感も無い。腹も満たされる事は無い。喉も、癒される事は無い。
だが鬼人も、自分達が生きていけるように食べ物を探し続けた。
その結果、鬼人が腹を満たせれる物が分かった。……“骨”……。人類の骨。そして、血。
鬼人は骨と血を食べ始めた。
そこで基人は考えた。
鬼人の味は? と。
それから世界は変わり始めた。
基人は“人”へ。
鬼人は“鬼”と呼ばれるようになる。
人と鬼は、何故食い合う。
鬼は、生きるため。
人は、ただ単に美味しさを求めて。
さぁ、あなたは“人”と“鬼”、どちらの味方をしますか?
逢峰 小命 です。今回は、この作品を読んでくださりありがとうございます。
初めての投稿です。
えっと、続きが気になる方はブックマークしてくだされば、と思います。
投稿が遅いと思うので……。
後、感想をお待ちしております!
これからもよろしくお願いします。