表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
消された勇者パーティ  作者: 偽善舎
2/3

シーフの章

前置き長いかも知れませんが…すいませんできればお付き合い下さい

いつも見る夢、アレはトラウマから来るのかそれとも、何かの別の…


俺は現世で何も成し遂げずに死んだ、人の役に立ちたかった、ヒーロー、正義の味方、救世主、又はその仲間…

言い訳だけならセールする程あった、弱い体、家族、世間、負け犬の遠吠えにもならない。

だからこそ転生したこの世界に希望を持った、心優しい両親や村のみんなをモンスターから守りたかった。

魔王軍に皆殺しにされ、力を求めて冒険者になったが着ける職業がシーフだけ、1人でやってきたが仲間を作ったあの日…裏切られた。

正直、裏切られた事はどうでも良かった、問題は堕ちた先にあった。


「お前のそれすげぇな、えーと銃だっけ?」

戦士風の男が話しかけて来た。

「出来損ないです、火薬に呪文で日を付けて玉を飛ばす代物なんです」

銃の形をした木に筒を付着けた物を見せる、銃は知っていても構造は普通知らない、俺はライフルもどきとショットガンもどきをスズメの涙の魔力で使っていた。

冒険者などの戦闘員は洗礼で自分のステータスを知る、俺は戦士にも魔導士にもなれい盗人だった、だから現世の知識を用いた、半端な知識を使って戦っていたらスカウトされた。

「なんか、かっこいいです」

女魔導士が寄ってきて言った。

「あー、なにくっ付いてだよ!」

弓使いと女魔導士が痴話喧嘩を始める、倦怠期?

「あー、ここだ!お前ら喧嘩やめろ、着いたぞ」

戦士が仲裁しつつ続けた。

「この扉、氷で閉ざされてて魔法でも溶けなくて、君のテルなんたらでお願いします」

「テルミットね」

俺は金属の粉末を混ぜた爆弾を仕掛けていると後ろから声がした。

「フレイム!」

この世界の魔法は弱いものなら短縮キーで魔法が使える、強い魔法はスペルと言われる呪文を唱える。

初級攻撃力魔法!敵か?俺 仲間は!俺は振り返ると仲間達は離れた位置から爆弾に火をつけた!そう魔法をかけたのは味方だった。

凄まじい熱が襲い死を覚悟した、氷に亀裂が入った瞬間、亀裂から漏れた黒い何かに飲み込まれた。

仲間…だと思っていた奴らはテルミットで溶けるのが見えた。


気がつくと闇に浮いていた、上も下もない地面も空も、そもそも自分も確認できない。

なんだここは?知識の海…ちょっと待てなんで知ってる?

世界の始まり終わり… なんだ?

大いなる意志が神を作り神が人間を作った…そんな事は知らない!

始まりの魔法…だから終わりの魔法…止め…勇者と…おい…魔王は…ダメだ勝手に脳に入ってくる!

助けて…くれ


いつまで居たのか解らないが廃人寸前の所を勇者に助けられた、全魔法とほとんどの知識をを覚えたが俺には意味がないと思った、あの時までは…

上級悪魔、通称貴族との戦い、全滅寸前のあの時!


「ちょっと!寝てないであれなんとかしなさいよ!」

なんかギャルが騒いでる?

何だよ頭痛いのにうるさいなー。

「おい、小僧!しっかりしろ! 」

だから何だって…うるさいな…!

おい、今この貴族が唱えている呪文は…みんな死ぬぞ

「諦めろ終わった、みんな死ぬ」

俺は諦めた。

「はぁ?ちょっとマジ?ありえないですけど」

ギャルが騒ぎだす。

その光景を貴族は笑った…

腹立つ!腹立つ!空飛んで呪文唱えて、こっちの攻撃が届かないからって!

最後に度肝抜いてやるよ!意味が無くても冷や汗位かくだろ!

スペルジャックの始まりだった

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ