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生活モニュメント[3]

曇りクライアント

作者: 袋小路 めいろ

はぐれた雲に

何かをする事など

できないんだ

ただ浮かんで

漂うだけで

あの空を

あの青の中を

流れていく

鳥達を羨ましく

眺めながら




ヒト一人の主張みたい

一人で居られる時間は

一人で居られない時間が

作っているのに

人の存在は

ゼロにはできない

僕等はいつも人型だから




頭でムシャムシャ

色々

考えなければいけない

きっと

人は

先に考え始めたんだ

感情なんて無くて

考えて

考えて

脳内の容量が

並外れたモノになった時

産まれた副産物が「感情」




「感情的なんて」と

言い切れない人型達

光なのか

影なのか

システムだけで

立ち回れない理由

感情に支配された脳内

AIに不要と判断される理由

感情に支配された人型




命の傍に感情があるから

守られてるの?

命の傍に感情があるから

守れないの?

命の傍に感情があるから

守られないの?




痛い痛い

イタイイタイ

一秒も途切れない

一年三百六十五日

積み上がるのは

感情とは呼べないモノ



ねぇ

時計の針が救ってくれる?

ねぇ

逆さまの部屋だよ

ねぇ

あなたの「救う」は

感情なの?

それとも

あなたが「考えた」

モノなの?




空に浮いて

何かを忘れていく

選択肢が消えていく

最初は網目状になってた

確認してたよ

確認してたよ




はぐれた雲の精一杯

何処かに雨でも降らしたんだ

そんな

小さな雲が

そっと消えたんだ

「ここに居たよ」って

綺麗な空に

波紋を作って









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