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『Colorful Life』  作者: 天野太ユキ
一章
7/23

第5色

どっこいしょ!

多分本日中にもう一つ投下します。

 ひとまず、町の中央の噴水まで引き返す。一人の時に私に向けられていた視線は、今は前を歩く撫子に向けられている。見られてないと思うと気が楽だった。


リリィ「まず、どこに行くの?」

撫子「武器屋はどうだ? 三人とも武器が無いんじゃ見栄えが悪い。」

リリィ「武器屋なら、南の通りで見かけたよ。じゃあ、武器屋に行こうか。」


 武器屋に着く。たくさんの武器が所狭しと並んでいるその光景はまさにゲームという感じで、私の頬が自然と緩む。


撫子「そうだ、大切な事を聞いてなかった。お前たちはどんな戦闘スタイルにするんだ?」

ゆー「魔法使いがいいです!」

リリィ「私は全部やりたいな!」

撫子「ゆーは魔法使いか。リリィ、お前は・・・うん。自由に生きろ!何も言うことはない。」

 (あっ、投げ出しやがったな、こいつ)

リリィ「冗談だよ、いや全部やりたいのは本当だけどさ。これ!ってのはまだ決まってないかな・・。」

撫子「なら俺は・・・剣士あたりが無難か。リリィ、別に急がなくてもいいからな。そのうち決まればいい。」


 話し合った後、それぞれで武器を見る。


 (そういえば、私の防具の耐久が減ってるんだよね。スケルトンに思いっきり切られたし。)


 そう思い、店員に話しかける。


リリィ「すいません、ここで武具の修理ってできます? 後、要らないアイテムを売ったりも。」

店員「あー、ごめんね。修理は東の通りにある工房に持って行ってくれ。買取は・・、向かいの雑貨屋がやってると思う。うちは売り専門だ。」

リリィ「そうなんですか、親切にありがとうございます。」


 仕方がないので、陳列された武器を眺める。私たちが冒険を始めた段階で、所持している金は1000ゴールドだったが、ここの武器は安くても1500Gほどの値段のようだ。私たちには何も買えないだろう。


 何だか向こうが騒がしい。嫌な予感がして、私は二人を探す。


 思った通り、撫子が他のプレーヤーに絡んでいる。隣で応援しているゆーも、共犯だろう。だが、どうやら私の出番はない様だ。


撫子「おう、にいちゃーん。ちょっとGをくれ。もちろん返さす予定はない。断れば貴様を殺す。逃げても殺す。」

ゆー「いいぞー、撫子の兄貴ー。やっちゃえやっちゃえー。あっ。」

 (撫子のやつ、レベルくらいは確認したほうが良いのに・・。お、ゆーは気付いたか。) 


 数発殴られた後、撫子が沈む。勧善懲悪、慈悲はない。どうやら、筋肉の量は戦闘力には関係ないということが、撫子を犠牲にして証明された。


 無事、通りすがりのお兄さんに成敗された筋肉を引きずりながら、向かいの雑貨屋に入る。雑貨屋には様々なアイテムが並んでいるが、私はそれを無視して店員に話しかける。


リリィ「すいません、いらないアイテムは売れますか?」

店員「ああ、大丈夫だよ、なんでも買い取るよ。」

撫子「リリィ、さすがに石や枝は売れないと思うぞ?」

リリィ「そんなもの売るわけないでしょ! ちょっとアホは黙ってて!」

店員「あはは・・・。」


 店員が困った顔をしている、急いで話を戻す。


リリィ「あのー、モンスターの素材なんですけど・・・。」

店員「うん、いいよ。これを全部かい?」

リリィ「はい、お願いします。」


 使う予定もないので、とりあえず「スライムの体液」と「スケルトンの骨」を売る。


店員「スライムの体液は10G、スケルトンの骨は200Gで買い取るよ、どうもありがとう。」


 食事で支払った分を合わせてもプラスだ。所持金は1100Gになった、店から出る。


リリィ「そうそう、忘れてた。撫子、これあげるよ。」


 私は「錆びた剣」を撫子に渡す。


リリィ「ボロボロだけどさ、無いよりかはマシでしょ。あと、ゆーは500Gあげるから、杖を買ってきなよ。」

ゆー「え、良いんですか?」

撫子「おい、なら俺にもくれよ。錆びた剣ってすごい嫌なんだが・・・。」

リリィ「撫子、あんたはダメ。迷惑かけてんだから我慢しなさい。ゆーは撫子止めるのに協力すること、良いね?」


 ゆーがコクコクとうなずく。ゆーが武器屋に行っている間に真面目なトーンで撫子が話しかけてくる。


撫子「本当に良いのか? お前の武器はどうするんだ? まぁ、俺のも無いようなものだが(小声)。」

リリィ「良いっての、気にしないで。その代わり、真面目に進行役してね。まともなゲーム経験者、あんたしかいないんだからさ。」

撫子「お前、変な奴だと思ってたが、良い奴だったんだな。」

リリィ「変なってあんたが言うの? まぁ、多少変なのは認めるけども。このパーティの変な要素一位は、あんただよ?」


 ゆーが帰ってきた。


撫子「よし、次はどこに行く?」

リリィ「工房ってのに行って良い? 東通りにあるらしいんだけど、戦闘で防具の耐久が減ってるんだ。」

ゆー「その後にでも情報収集しましょうねー、忘れちゃだめですよ?」

撫子「じゃあ、工房に行くか!」

さて、徐々に物語は進んでおります(本当です)。

進行がゆっくりなのは・・一応ほのぼの系ということなので、ご了承ください。

あと、アクセス解析っていう機能を初めて使ってみたんですけど、意外にたくさんの人が見てくれてるんですね。

まぁ、もちろん誤クリックだったり、即ブラウザバックっだたり、もしくは最後まで見ても肌に合わなかったり、を含むんでしょうけども。

こんな駄文を読んでくださる方々の為にも、まだまだ頑張ります!

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