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『Colorful Life』  作者: 天野太ユキ
一章
6/23

第4色

会話が多いです、見にくかったらごめんなさいです。

やっと物語を進められる!

進行役の変人アフロに感謝感謝。

 食事はとてもおいしかった。ゲーム内なので不安だったが、杞憂だったようだ。


撫子「それじゃあ、まず情報共有だ。この町から続くエリアは4つ、北に『森林』東に『湿地』西に『砂原』南に『平原』。俺は湿地に出たんだが、お前らはどうだった?」

ゆー「私とリリィさんは平原ですよー。」

撫子「敵Mobはどうだ?」

リリィ「スライムとかゴブリンがいたけど、どれも弱かったよ。進むとスケルトンってのが出たけどそいつは強かったかな、やられかけちゃったし。」

撫子「湿地の敵はかなり強かったぞ、レベルはどれくらいだった?」

リリィ「低いのは1、スケルトンは5だった。」

撫子「そうか、こっちは10だった。平原が初心者用のマップだな。」


リリィ「そうだ、ゆーは戦闘はしてないの?」

ゆー「はい、私は町で情報を集めてました。NPCに聞いた感じだと、平原が初心者マップで湿地と砂漠、森林が中級者向けらしいですよー。」


 平然とゆーが答える。


撫子「おいおい・・・、それは早く言えよ。考えた時間がもったいない。他に何か聞いてるか?」

ゆー「キャラのレベルは経験値で、役と技能と技は使うことでレベルが上がるらしいですよー。」

撫子「そうか。今全員のレベルと取得している役なんかがあったら教えてくれ。俺はレベル1で何もない。」

ゆー「私もレベル1、何もないですー。」

リリィ「私はレベル2で『見習い情報屋』って役と『観察眼』っていう技能があるよ。どう、すごいでしょ!」


 私は得意げに答えるが、撫子は呆れている。


撫子「いや、誇らしげにされても序盤だからなぁ。いつ役は取得したんだ? 詳しく教えてくれ。」

リリィ「なんか枝とか拾ってたら、いきなり。技能の方も同時に。」

撫子「枝を・・? てことは何かの条件を満たすと自動で取得されるのか。まさか枝・・は無いよな。観察眼ってのはどんな感じだ?」

リリィ「ごめん、まだわかんない。多分調査系なんだろうけど・・。お、撫子のステータス・・・。うわ低っ、あははっ、全部1だ。」



 撫子に殴られた頭をさすりながら話を続ける。


リリィ「いや、なんかじっと見てると表示されたんだよね・・・。2人はできないの?」

撫子「あぁ、名前とレベルしか見れないな。」

ゆー「私もです。」

リリィ「じゃあこれが見習い情報屋の特性かな?」

撫子「いや、まだ断定はできんが、おそらくそれか観察眼のどちらかだろう。大体わかってきた。よし、この後はどうする?」

ゆー「選択肢は何があるんですー?」


撫子「そうだな、まず町巡りとNPCからの情報収集、これはマップや敵Mob、アイテムの情報が手に入るだろう。運が良ければアイテムが手に入るかもしれない。次に、平原で戦闘のシステムについて調べる。システム面はプレイヤーが検証するしかないだろうからな。後は・・仲間探しだな。3人では少し心許ないからな。」

ゆー「私は町巡りがいいですー。」

リリィ「私は仲間探しかなー、仲間はたくさんいた方が心強いし。」

撫子「俺は経験値が欲しい。」

三人「・・・。」

撫子「・・冗談だ、町巡りにしよう。道中で残りのメンバーも探せばいい。戦闘はその後だ。」

ゆー「了解ですー。」

リリィ「オッケー。」


撫子「それじゃあ、行くか。」

リリィ「あ、ちょっと待って。鏡ってどこかにないかな? さっき町中でチラチラ見られてたんだけど、私にどこか変なとこある?」

撫子「・・いや、無いと思うぞ。気のせいじゃないか?」

ゆー「あっ、もしかして・・・」


 ゆーが撫子にそっと耳打ちする。すると撫子がニヤニヤをこらえながら言う。


撫子「あぁ、たぶん手洗いに鏡があるだろう。見てくればいい。」

 (なんだこいつ、とうとう頭がやられたか・・、夏は暑いからなー、仕方ないか。)

 

 手洗いのドアを開くと大きな鏡がある。


 

 鏡の中には愛らしい少女がいた。よく見ると自分の知っている顔に見えてくる、どうやら信じられないがこれが私のようだ。髪はふわっとした黄色のショートになっていた。


 (うわっ、信じられない・・・。私って普段メガネかけてるし、視力のせいであんまり大きく目を開けてないからなぁ。目と髪の毛だけでこんなに印象って変わるのか・・・。)


 どうしてもテンションが上がってしまい、鏡に向かって少し微笑みかけてみる。続いてポーズを決める。普段の私なら絶対に似合わないようなポーズも決まって見えた。


 ふと気が付くと、鏡の端にピンクのアフロと白い髪が見える。それに気づくと、体中の血液が一気に頭に上ってきて顔が熱くなった。


ゆー「いやー、楽しそうですねー。可愛いと思いますよ、私も。」

撫子「んー、可愛いでちゅねー、リリィちゃん。ほーら笑顔笑顔!」


 ゆーは本心かもしれないが、撫子の言い方からは明らかに悪意しか感じられない。撫子を蹴りながらゆーに聞く。


リリィ「あのー、いつから見てたの?」

ゆー「最初からですよー、私は止めようとしたんですけどねー。」


 本当だろうか、どう見てもゆーも楽しんでいたように見えるが。今度は撫子が鏡を見て顔色を悪くしている。


撫子「あぁ、こんなに髪の毛で変わるのか・・。」


 おそらく私とは違う意味で変わってしまっているのだろう。流石に撫子がかわいそうで私はからかうことができない。ゆーも察しているのだろう、何も言わない。



 何を思ったのか。突然、撫子が髪の毛をむしり始める。やはり頭の中身が少しやられているのだろうか、しかし顔は真剣だ。


リリィ「えぇ、ちょっと、落ち着いて! 何してんの?!」

撫子「いや、もういっそこれならスキンヘッドのほうがいい気がするんだ、止めてくれるな。」

リリィ「いや、それでもちょっとやり方が・・。ちょ、ゆーも手伝って!」

ゆー「わー、すごいですよ、皆さん。ちぎれたところから新しい髪の毛が生えてきてます!」

リリィ「驚くところそこじゃないよね、普通!」

 

 新しく生えてくることに、無駄だと気付いた撫子が手を止める。HPは減ってないようだが、痛かったのだろう、目が涙目になっている。


撫子「いつか、必ず・・・。」

リリィ「分かった、分かったから。と、とりあえず出よう!」


 支払いを済ませて店を出る。時間はもう9時頃だろうか。


 これから始まる3人での冒険は、とても賑やかになりそうだった。

なんと、リリィは、美少女だった!

作者はスキンヘッド筋肉よりかはピンクアフロ筋肉のほうがいい気がするんです、スキンヘッドだと普通に怖いですよね。

『Colorful Life』のシステムはちょっと複雑だったりしますが、いろいろと説明がないのはβ版だから、と言い訳しておきます。

他にも伝えたいところがたくさんありますが、作者の能力不足で伝えられず、ごめんなさい。

もっともっと読みやすくて面白いものを書けるように精進していきますので、これからも宜しくお願いします!

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