第3.5色
撫子のゲームスタートです、本編では書けそうになかったので。
目を開けると、あたりは青い光に包まれていた。
【あなたの名前 】
俺は状況を把握する、ここがこのゲーム―『Colorful Life』のログイン画面なのだろう。自論だが、ゲームプレイヤーのキャラに対する考え方は、大きく分けて二種類だと考えている。
キャラクターは自分自身、ゲームの世界に入り込んでゲームを楽しむタイプ。
キャラクターはキャラクター、操作するキャラをあくまでプレイヤー視点で楽しむタイプ。
俺は後者だ。そして、今回のゲームでのコンセプトは、ずばり「和風お姉さん」だった。
【あなたの名前 撫子 】
名前は事前に考えてあった、撫子だ。まさに日本女児を表す言葉そのままだったが、意外に気に入っていた。見た目のイメージもできている。ただ、他のプレーヤーとの交流を素でするか、演技するかはまだ決まっていなかった。というより、ネタ方向ではないキャラクターを作るの事態がかなり久々だったりする。
(どうすべきか・・・、ネカマは、少し抵抗があるが。素でいくか・・・。)
【あなたの色を決めてください】
(なっ、色・・・、何の色だ?)
予想しない設定に少し戸惑う。いったい何の色になるのだろうか、和風・・・髪の色ならばもちろん黒だろう。しかし髪の色はキャラクリエイトで決まるのではないだろうか。ならばこの色は、イメージカラー、と考えるのが妥当か。
俺は少し考えてピンク色に決める。撫子の花、といったところか。次に目の前にタイマーが出現する。
(よし、キャラクリエイトだ。ん・・・?)
俺はタイマーの残り時間を見て驚く。残り時間は1分を切っていた。
(どうゆうことだ! まさかキャラクターは自動で理想の姿に・・・。)
そこで自分の姿を見て気づく、自分の姿は現実のそれと一切変わらない。全てを理解した。
「チクショォオオオオオオォオオ!」
叫ぶがむなしいだけだった。
作者はいつも、メインデータで自己投影キャラ。サブがネタキャラと使い分けております。
知人で見た感じだと、前者の方が少ないイメージですかね。
皆さんはどうでしょうか?