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《戦争》



「天皇陛下ばんざーい!」―と、叫びながら、飛行機でアメリカに突っ込む。



戦争に行かなければ「非国民」―だと、罵られ、配給が配られなくなり、飯が食えなくなり、飢え死にしてしまう。


どう考えても、バカな流れじゃ、あるわけなのだが、その時代はそれが普通とされていたのだ。


戦争に行くヤツはカッコイイとされていた。アメリカ兵を殺しまくれば勇者なんだとされていた。


日本を丸ごと洗脳しまくり、それを信じた人間共は、特攻隊に立候補する。



「戦争は間違っている!」―と、今現代、これを言う事で、敵が増える事もなければ、拍手さえ、される。


時代が違うだけでそうなる。大事な事は、その時代に、それが言えたかどうかである。



「戦争は間違っている」



こんな当たり前の発言が許されない状態だったのである。日本丸ごとバカだったとしか言い様がない。


もちろん、俺自信も、言えたか、どうかは、状況込みで、不明だが、その様な事は考えていたとは思う。


少なくとも、特攻隊なんてもんに選ばれたあかつきには、「めでたい」なんて事は思えはしなく、日本兵を、ぶっ殺してでも逃げていた。



とりあえずは、知らない奴のボウクウゴウに、逃げ込んでいたと思う。



「俺のボウクウゴウだぁーー!!」みたいに、していたと思う。



仮に戦争に参加するにしても、世界地図で島国の大きさを見た瞬間に「…いやいや、ムリっしょ…」―と、アメリカ側に付く手段を模索しなくてはならない。


とりあえずは、チョコレートを投げるヤツに話掛ける。


「すみませーん。自分、日本側じゃない方でやろうと思っているんですが、日本人の募集とかされていますか?」


―と、右手には、チョコレートも持っている。



「天皇陛下バンザーーイ!!」―と、なにを、知りもしないヤツの為にバンザイをしながら死ぬ必要があるのか、マリオと違って、人間は1機しかないのだ。


自分の命を犠牲にする程の事なんて、この世に、存在しないわけで、それを分からせない様に、日本を丸ごと教育しており、まぁ、教育なんてもんを書き出せば、今現代の、ゆとり教育でさえ、ゆとりで過ごした人間ではあるが、「天皇陛下様の為に、死ぬ事が、カッコイイのです」―と、ココまで単純な言い方では無いにしたって、伝えていたのはココだとは、全員が全員、なぜ、見抜けなかったのか、そこが、不明であるわけで、「天皇陛下様の為に死ぬのがカッコイイのです」の、バカな意見に対して、まずは…



「なんでですかー?」



―と、返せば良い。そしたら、大体こうなる。



「そう決まっているからです」



「誰が決めたんですかー?」



「天皇陛下様が決めました」



「天皇陛下様って誰ですかー?」



「エライ人です」



「なんでエライんですかー?」



「……エライからです」



「エライ理由はなんですか?」



「……理由とかはありません!」



「じゃあ、偉くないじゃないですかー」



「偉いんです!」



―と、天皇陛下様が偉い理由など、1つもないのである。イチローは他の人間より、ボールを、木の棒で打つのが上手い。星新一は、面白いを話を沢山思い付いたのでエライ。天皇陛下なんてもんは、特に何をしているわけではない。


そんなヤツの、為なんかに、大事な1機を、無駄に出来るかバカヤローー!!!



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