僕達……。に愛をこめて
話が進まない・・・。
「全く君達少しは仲良くしなよ!」
「毎度毎度止めるこっちの身にもなってよね!」
「だいたい今緊急事態なんだよ?」
「なのにケンカばっかりして……ちょっと聞いてる?黒蟻?」
「スイマセンスイマセンスイマセンスイマセンスイマセンスイマセンスイマセンスイマセンスイマセンスイマセンスイマセンスイマセンスイマセンスイマセンスイマセンスイマセンスイマセンスイマセンスイマセンスイマセンスイマセンスイマセンスイマセンスイマセンスイマセンスイマセンスイマセンスイマセンスイマセンスイマセンスイマセンスイマセンスイマセ……」
「……まったく大袈裟なんだから、ね?ルリ?」
「ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサ……」
「……何をされタ?」
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ここは(略)。
頭を抱えてブツブツ呟いていた二人はようやく自分を取り戻した。
「生きとるって……ええなぁ……」
「アレはヤバ過ぎるだろ……でも少しくらいなら………」
「では現在判明していることを纏めル。質疑応答は後ほど受け付けるから黙って聞ケ」
「はーい、せんせぇー!」
生命の大切さを学んだ黒蟻と危険なことを呟きかけるルリを頭から無視しテッキパッキと説明を開始するフロスト。
このくらい強引に行かないと話が全く進まないことを彼はよく知っている。
……身をもって。
「元気があってよろしイ。とりあえず判明したのは以下の点ダ」
・NPC(モンストロオペレーター、カメラビット、黒蟻の影分身等)のAIが現在の科学では不可能なレベルで進化している。特に眼の輝きは魂があるように感じられる。
・ルリが“気”による攻撃を放った。これにより我々が“魂”ごとこちらに存在していると考えられる。
・〈ログアウト〉〈GM〉などのコマンドが反応しない。〈アイテム〉、〈メッセージ〉、〈ステータス〉、〈スキル〉は問題なし。〈クリエイト〉、〈フレンド〉は後ほど検証予定。
・“真名の理”の発動を確認。よって夢ではない。
「……ざっとこんな所カ」
「さっすがフロスト!!」
「俺達にでけへんことをいとも簡単にやってのけるぅ!」
「そこに痺れる!」
「「「憧れるぅ!!」」」
「次に我々が検証せねばならないことハ……」
「スルーされた!?」
「なん……だと…?」
「ボケ殺しとは……高度なテクやな」
「………検証せねばならないことハ……」
・現在地はどこか
・我々以外に来た連中はいるか
・アイテム、武器に不備はないか
・ゲームが現実化しているならばどこまで再現されているか、また、そこに差違はあるか
「パッと思い付くのはこれくらいカ……」
「ん?あれ?ちょっと待って?」
「どうしタ?」
「すっごく大事な一個が抜けてますよね?」
「………いヤ、心当たりはないガ…」
しばし考えた後フロストは本気で困惑しながら答えた。
「二人は?思いつくことない?」
「ないで」「ねぇな」
「即答!?……もう仕方ないなぁ、じゃあ答え言っちゃうよ?」
そこでラヴは一度区切り、全員の眼を見て口を開いた。
「僕達、人を殺したよね?」
やっぱコレ書かないとね