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鬼畜外道より愛をこめて  作者: キノコ飼育委員
幕間のベルが鳴りました。解答を配りますので以下の点に注意しつつ答え合わせをしてください。
25/77

年号は下一桁まで確認し、名前が食い違っていないか確認しましょう。

「あぁ、ところで、薄々気づいているだろうが、今私がいるのは“トリップ”後の世界だ。私の居場所がどんな所かは後で説明が入らない」


「で、だ。その“トリップ”前の世界の話だが、そこは君達の世界とは大きく異なる」


「そうだな、太陽の三十倍ほどの地球、そこに沢山の地球がポコポコくっついてたり半分程埋まってたり軌道上を廻ってたりしている、そんな世界だ」


「しかもその地球一個一個が平行世界の地球ときてる」


「魔法があり、超能力があり、未来都市があり、中世の景色があり、空飛ぶ車があり、空飛ぶドラゴンがあり、巨大ロボットがあり、巨人族があり、悪の組織があり、正義の味方があり、宇宙人の侵略があり、謎の生命体があり、ドラゴンドワーフマーマンエルフトレントギガント獣人ハーピーマーメイドヒューマン魔物幽霊妖怪天使悪魔魔王勇者神魔神などがあり、そして完結しない数多の物語と“主人公”と“悪役”がある」


「ようするに、子供(ガキ)の妄想をぐちゃくちゃにかき混ぜてぶちこんだ世界だ」


「何でそんな世界に成ったかというと……あぁすまん、これは別の物語の冒頭文で説明されるから今は言えないんだった」


「さて、話を戻すが、カードは好きかね?タロットカード。最近流行りだね、アルカナ」


「↑に何の関連性も無いがWoR内には三つの勢力がある」


「『私法機関』、『自由同盟』そして何の関係も飾り気も無いが『攻略組』。この三つがWoRでの勢力図だ」


「もちろん、これに属さない連中もいたがね」


「『私法機関』と言うのは、ようは悪辣なプレイヤーどもを排斥するためにいくつかのギルドが同盟を組んだ物だ。『ホワイトナイツ』もここに所属している」


「凄まじく蔓延るPKプレイヤー、盗賊、闇商人などにいつまでたっても何の対応も取らない運営に業を煮やしたギルドが連立、自ら動き出した連中だ」


「それに対抗するために悪辣なギルド同士が手を組んだ」


「それが『自由同盟』」


「随分皮肉った名前だ」


「盗賊、商人、テロリスト、PKなど……あと何かあったかな?」


「それぞれS級ギルドで代表を出して行動方針を決める」


「あぁちなみに、『ラヴァーズ』は初期の代表メンバーではない」


「もといたPKギルド代表『ジェイソン・フレディ』を皆殺しにして奪い取ったのさ」


「プレイ期間半年の新米ギルドが、十二年のベテランギルドをね」


「わずか三十分で城塞型拠点ごと虐殺した」


「この時点で彼らは既にレベル900代に到達していた」


「もちろん、異常だ」


「どれだけ効率よくやってもレベル900代には二年半かかると言われていたのに、それを大幅に塗り替えた」


「ただし、これにも理由がある」


「まだ秘密だがね」


「もちろん、無意味だが」


「そんな時代に逆らうWoRだが今回はそこに属する連中をアルカナで表したい」


「理由?」


「好きなんだよ、私が」


「というわけで、ここに22の大アルカナと4つの小アルカナあわせて26枚のタロットカードがある」


「これを使って主要な勢力を表してみよう」


「まずは登場とともに派手にかました『ラヴァーズ』。当然“恋人達”」


「『自由同盟』でPKギルド代表にあたる連中で代表ギルドのなかでも最凶最悪のギルドだ」


「あの男が手ずからへし折った傘下のPKギルド連中が狂信者のごとく従っているしな」


「あの三人もよく付き合ってられるよ」


「一PKギルドという表現は笑えないジョークだと思わないか?」


「拠点は超巨大移動空中要塞『モンストロ』。凄まじい兵器と兵力を有し、並みのギルドなら束になっても勝てない」


「というか、破壊できないから侵入できなかったら並みでなくても勝てない」


「ちなみに『ホワイトナイツ』との戦いで最終防衛ラインまで攻め込まれたのは単純に入り口を開けたせいだ」


「『要塞が敵入れちまってどうすんだよ!!』と叫ぶルリに対して『だって面白そうだったんだもん!!』とはラヴの言」


「おかげで出るわ出るわの被害の山」


「修理と強化に走り回ったフロストがブチ切れて『天界』の一部を周りの攻略組もろとも焼き払ったんだったか」


「さて、お次は『私法機関』所属の『ホワイトナイツ』。当然“正義”」


「初心者支援と悪辣な行為の排斥を掲げる連中で一種の自警団的存在だ」


「PK行為、盗賊行為を働くプレイヤーを徹底的に狩り、電子ドラッグの摘発も行っている」


「活躍が多い分、敵も多い」


「現在『ラヴァーズ』と戦争中」


「拠点は超巨大浮遊国家『バビロン』とその本体『旅立ちの城』。半端じゃない対空設備と、超広域殲滅型巨大魔砲『ソドム・イリミネイター』を有する」


「通称『ラ○ュタ』」


「身も蓋もない」


「正確な形は……独楽だな。直径二百五十キロの独楽の平面部分を上にして浮いている」


「軸の代わりに城が建っていて、独楽の円周上には城壁がある」


「高さはだいたい百キロ前後」


「行き来は団員のもつ指環の〈帰還〉スキル、または拠点帰還用アイテム、地上にある『ゲートポート』のみだ」


「……今のところ出てきているのがこいつらだけだからな」


「解説に入れない」


「残念だ」


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