まずは名前がきちんと書かれているか確認しましょう。
「……さて、さて、さて。ようこそ、かな?」
「最初に言っておくが……この話にはなんの意味もない。忘れてくれても構わないし、読ま(きか)なくたっていい」
「私のことは……そうだな、『カンニングペーパー』とでも読んでくれ。あぁ、言い間違いではないよ?いや、打ち間違いではないよ、かな?」
「まぁどちらでもいいか。何にせよ意味はない。どうせ意味の無い独り言さ」
「それにしてもやれやれ、やっと預言、というか解答が来た。これで答え合わせができる」
「といってもその答えにも、意味は無いんだがね」
「ここはあらゆる疑問に私が気まぐれで答える場所」
「今回は山積した疑問の解説やキャラ紹介、分かりにくいルールのまとめ講座を開く」
「この講座を受け持つのは私」
「生徒も私だ」
「ではキャラ紹介からだ」
「まず『ラヴァーズ』から紹介しよう」
「一人目
名前は黒蟻。
レベル999。
公式二つ名『過剰のブラッディ・ブラック』黒蟻、非公式二つ名は無し……まぁ戦隊系、魔法少女系、ライダー系ギルドの連中はいちいち名乗るからな、印象が強いのだろう。
種族は特殊上級種族『生物兵器』
職業は忍び系職業最上級職、頭領。 ……この時点で魔法少女として何かおかしいな。
スキルは忍法、種族スキル、その他」
「『ラヴァーズ』最速の殺し屋にしてラヴの親友。
リアルでは超巨大総合医療企業『森羅』の御令嬢様…………それがどうして切り裂きフェチに?
…………ほう、そうか。いや、なるほど気持ち悪い。
ん?あぁ、後々明らかになるそうだ。
だがそこにどんな感動的な理由があろうとも、無意味だな」
「二人目、
キャラ名はDr.フロスト。
レベル999。
公式二つ名『激怒博士』Dr.フロスト
非公式二つ名は『歩く不発弾』『気の長いロシアンルーレット』『鬼神二面相』『ラヴの右腕』『人型SR兵器工場』『破壊と創造って表裏一体なのね……』……くっくっく、これはひどい。
種族が特殊上級種族『太陽神ラー』、テンションに反応して吸熱、発熱を繰り返す。
職業は『趣味の悪い職業ランキング』と『浪漫職業ランキング』の上位にある職、『狂科学者』。
スキルは種族スキル以外はすべて生産系だ」
「備考は……ほう、リアルではエルフだったらしい。珍しいな。彼らは精霊魔法の担い手で、人工物とは必要最低限以下の接触しかしないというのに。
……才能が無かった訳でもないな…………科学者を志すとは。
まぁ例えどれだけ高尚な目的があろうとも、無意味な話だ」
「三人目、
キャラ名ルリ
公式二つ名『歩く戦争』ルリ。
非公式二つ名は『撃鉄侍』『ラヴの恋人』『攻略不能な絶壁』『えっ、あいつ女だったの?!』……これもひどいな。
種族は特殊上級種族『ジュエルスライム』、
職業は『乱射魔』。
スキルは乱射、指揮、種族スキル、その他」
「…………この世のありとあらゆることに尽く勝利する運命にある女、つまりは主人公……やばいなコイツは。チートにも程がある。しかもコイツ、半径500メートルだと?そんな奴がいたら……いやそうか、そういうことか…………だが既に終わってしまっている…?」
「あぁ、すまん。ついカンニング行為に熱中してしまった」
「ん?ルリが主人公で必ず勝つなら何故ラヴに勝てないのか、だと?」
「勝利とは相手を倒せばいいわけではない。彼女にとって都合のいい形になることが勝利なのだ」
「つまり彼女は“誘い受け”だ」
「まぁ多少びっくりしたが、例えどれだけ優れていようと、やはり無意味だな」
「ラストだが……すまない、私は奴のことを“知りたくもない”」
「だから私に彼のデータは無いのさ」
「いや、あるにはあるんだが口にしたくない」
「…………と言っても、ここで私が口を開こうと開こうまいと、」
「全くの、無意味だがね」