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これは攻城戦その一ダ。

お久しぶりです!!!



ここは超巨大空中要塞『モンストロ』。

の上に突き出てる塔。

の中のブリッジ。



「さテ、状況を確認しようカ。」


そう言ってモニターに近づきカメラを起動させようとする。


が、


「外部カメラですね、すぐに出します!!」


と言ってオペレーターの一人がモニターを出す。


「……ありがとウ。」


なんなんだ……もう少しでわかるんだが何かがおかしい。


「さテ、敵拠点の上空まで微速前進。同時に第一兵蟻部隊を投下しロ」


「了解。『モンストロ』、前進します」


「ヒューヒュー、ノリノリやんwww」


「羨ましいだろウ」


「俺にもやらしてぇなwww」


「フロスト様!!敵拠点の上空に到着しました!!」


「うム、では投下しロ」


「了解、第一兵蟻部隊、降下してください」


『了』


「グッド・ラック!」


「どれだけ持つやラ」


「5分かからへんに100円や」


「賭けにならんナ」




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




城壁の上は大混乱だった。城全てを覆ってまだ余りありすぎるソレは、日の光を完全に隠している。まるで夜そのものが形となって襲い掛かってきたかのようだ。


城壁で指揮をとる魔導士たちはなんとか混乱を収めようとしていた。


「えぇい、鎮まれ、鎮まらんか!!〈ブレイブ〉!〈ブレイブ〉!!」


〈ブレイブ〉とはその名の通り、対象に勇気をもたらし、恐慌状態を鎮める魔法である。


この場を任された指揮官は空を睨む。


「アレは……船、なのか……?」


(先発隊を一瞬で消し飛ばしたあの魔導兵器、なぜ使ってこない?下にはついていないのか?いや、さっきもただの壁からいきなり現れた。いくら結界があるとはいえ、油断はできないな)


「伝令!謎の物体がこちらに向けて降って来ます!」


「なにぃ!?」


その報告に目を凝らす。


(確かに小さなゴミのようなものがたくさん、いや、あれは人か?バカな!あの高さだぞ!?……いや、魔導士部隊か!)


なるほど、魔導士部隊ならばあの高さでも〈浮遊〉で飛ぶことができ、そのまま奇襲できるだろう。


だが、


「バカめ!!」


どんどん近づいてきたソレは、突如上空に現れた雷撃の結界に阻まれ感電していく。


城壁で歓声があがる。


「ハハハハハハ!!魔王様が直々にお張りになられた結界だ。じっくり味わうがいい!」


いや、実際結界がなければ危なかっただろう。いま結界に焼かれているのと空を飛んでいるのを合わせると軽く100を越えている。

と、結界に焼かれているのが動き出した。


「な、バカな!!」


動き出したソレらの腕が回転する。回転し回転し回転して……一本の鋭い槍になる。


ソレらは結界に槍となった腕を突き刺した(・・・・・)


結界が槍を通すまいと、さらに硬質化し、雷撃する。


だが今なお激しい雷撃に襲われているというのに、そんなことにはお構いなしでソレらは攻撃を続行する。


そしてなんと宙に逃れていたソレらも雷撃を受けながらの攻撃に加わる。


「ば、ばかな……」


呻く彼の耳に、ガラスが割れる音に似た、美しい調(しらべ)が聞こえた。


そう、つまり、結界が壊された。


とても綺麗な、澄んだ音とともに。


同時に飛び込んで来る敵。

呆然としていた彼は、しかしすぐに自分を取り戻した。


「そ、総員迎撃せよ!!一匹たりとも城に入れるなぁ!!」


そう言った彼の前にも、ソイツが降り立った。


それは袖の無い装束、全身に巻き付く鎖、顔は覆面をしていてわからない。足からはゴウゴウと炎が出ている。どうやらそれで飛んでいるようだ。

だがなにより目を引くのはその全身が(装束から覆面まで全て)光沢ある金属でできているところだろう。


黒蟻が外見から装備まで全てクリエイトし、名付けたモンスター。


レベル280、マシンソルジャー。『マジカル兵蟻』である。


……まんまである。


ちなみに『ラヴァーズ』メンバーはそれぞれ特色豊かな兵隊をそろえている。



覆面の上。目のあるはずの場所には暗闇だけだ。


と、暗闇に浮かび上がる火の玉のごとく、紅く光るひとつ目がそこに灯った。


ヒュッとそのモノアイが指揮官に向き、



「殺」



金属的な音が聞こえ、クイッと腕が彼に向けられる。


その腕から、銃口が覗いていた。


「ッ!!!」


とっさに後ろに飛びのき、障壁を張る。


軽い何かが弾け続ける音と、金色に輝く小さな筒が当たりに散らばる。


衝撃が障壁を襲い、見る見るうちに罅が入る。


「クッ!!<三重障壁>!!!」


と、新たに障壁を張りなおす。



だが。


彼の前に、新たに二体のマジカル兵蟻が着地する。


「「殺」」


感情の欠落した声。


その二体は手腕を槍のごとく回転させ、そしてそのまま障壁に突き立てた。


結界が槍に抵抗し、火花をシャワーのように散らす。


「う、おおおぉぉぉ!!」


結界にどんどんヒビが入る。


一枚につき5秒。


一枚目が破れ、二枚目が砕け、三枚目がぼろぼろになっていく13秒間。


「くっ、しょ、〈障へ(パリィィン!!)」


最後の2秒が経過、彼はそのまま弾丸の嵐と槍に貫かれた。




「ゴガアアアア!!!」


興奮したオーガが力任せに2メートルはある戦斧を振り回している。


その威力たるや城壁ごと削り飛ばすほどだ。


そんなやつらが何体も暴れまわり、嵐のような有り様だ。


だがマジカル兵蟻達はその嵐の中に次々に飛び込んでいく。


瞬く間に嵐に血が混じり始め、肉が飛び、そしてすぐに嵐は収まった。


代わりに城壁には血の雨が降ったが。




地面がひとりでに盛り上がる。


偽りの命を与えられた骸骨の兵士が土の中から這い出てくる。


骸骨兵士とは言うが装備はしっかりしているし、魔力で動くために見た目と違って力も強い。


そんな兵士たちがワラワラと現れ、マジカル兵蟻たちに跳びかかる。


それに対し兵蟻は手の甲から刀を出し、弾丸をばら撒きながら切り込む。


結果、そこら中に゛パズル゛が転がった。




ゴブリンの強みは数の多さと毒の武器、そして卑劣な手を使うことを躊躇しないことだ。


ゴブリンたちは時に徒党を組み毒矢を放ち、時に味方の死体に紛れて毒に濡れたナイフで兵蟻達に襲いかかった。


そんな矢の雨の弾道を計算し、矢を切り落としながらマジカル兵蟻はその徒党を血の海に沈めた。


ナイフで襲いかかったゴブリンはそのナイフを手の上から掴まれ、そのまま喉笛に毒ナイフを刺し込まれた。



城壁内は阿鼻叫喚の地獄絵図と化した。



あぁ、もっと素早くかけたら・・・(泣


あ、あと皆様の感想、ご意見お待ちしています!!


ただし作者はアルミのハートですので優しくお願いします。

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