Ⅸ ゲームはもう始まってる
エージェ「あれ?チェシャ先輩がどうしてプールサイドに?」
チェシャ「フミィ・・・」
エージェ「え!ハッター先生に無理やり・・・」
チェシャ「ミー!ミミー!」
エージェ「その上、スク水を着せられたなんて・・・」
チェシャ「フミィ・・・」
エージェ「でも、大丈夫ですよ。」
チェシャ「ミー。」
エージェ「似合ってますから。」
チェシャ「フミィ!!」
「何でだろう。さっき、チェシャ先輩の言葉が分ってしまっていたような・・・」
俺、エージェは呟いていた。
今、俺はプールサイドにいる。
バシャ!
「うわっ!」
いきなり水が飛んできた。
「ビックリしたやろー。」
プールの中に金髪の人がいた。あ、ダイヤさんだ。
「やめてください!子供じゃないんですから・・・」
どんっ
誰かに背中を押された。
ばっしゃーん!!
「つ、冷た!」
プールの中に落とされたようだ。
「おい、クラブ!何しとんねん!!」
プールサイドには緑の髪をした人、クラブさんが立っていた。
「・・・。」
そして無言で去っていった。
「すまんな。あいつネチネチと嫌がらせするタイプやから・・・」
「いえ、気にしてませんよ。」
笑顔で返す。
「あ、ダイヤ!何しとるとー」
向こうから赤髪の可愛い子が来た。あ、男だ・・・
「お、ハートやん!1年のお前がなんでおるん?」
ハートって、ことはトランプの兵隊か。ちょっと、気まずいな。
「そっちこそ2年の授業に何で3年がおるとよ。」
こっちも、独特な話し方だな。
「わいは暑かったから、プールに来たんや。」
理由になってない・・・
「僕は昨日、25m泳げんかったけん、今日も来るようにいわれたとー。」
高校生で25泳げない人って、いるんだな・・・
「それより、そこのめんこい子、誰?」
め、めんこい?
「ほら、この前言ったやんけ、クラブの・・・」
「あ、邪魔した子って、この子と!思ってとよりめんこかねぇー」
ハートさんが俺の頭を撫でる。
「あの、めんこいって・・・」
「あ、可愛いって、こと。」
ダイヤが耳打ちする。
か、可愛いって、俺は男だぞ!
「じゃあ、練習せんといかんけんまたね。」
そう言って、泳いで行った(全然泳げてないけど・・・)
「しっかし、本当に男なん?ちゃんとついとるか?」
「つ、ついてますよ!!」
「せやったら・・・」
ダイヤさんが俺の下半身を触ってきた!
「な、何するんですか!!」
「ええやん。男同士なんやし。」
ニヤニヤと笑うダイヤさん。
「ちょ、そこは・・・」
「あ、童貞なん?」
「う、うるさい!関係ないじゃないですか!!」
「でも、ここがこんなに・・・」
「ど、どこ触ってるんですか!!」
ごすっ!
ダイヤさんの頭に金鎚が命中した。
「エージェから手を離せ!この万年発情期!!」
その先にはデルがいた。
「痛いやんけ!ってかなんで金鎚・・・」
「ちっ!生きてたか。」
「あ、あんさん確か泳げんかったな!そやから、カナヅチとかけて、金鎚を・・・」
「違う!偶然俺の横に金鎚があっただけだ!それに俺は2mは泳げる!!」
デル、2mは泳いだに入らないと思うよ。
「と、とにかく、エージェから手を離せ!!」
「しゃーないな。」
ダイヤさんが俺から手を離した。
「と、見せかけて、」
いきなり頬を掴まれたと思うと、いきなりキスされた
「どや、驚いたやろ?」
ダイヤさんが俺の顔を覗き込む。
「あ・・・」
ダイヤさんの顔が引きつった。
俺の目には涙が浮かんでいた。
「す、すまん!で、でも初めてじゃないやろ!」
あせるダイヤさん。
「うるさい・・・」
「え、初めてやったん?」
ダイヤさんが俺の頬を触る。
「うるさい!」
俺はその手を振り払った。
なんで、好きでもないやつからキスされなきゃいけないんだ!!
涙が零れ落ちる。
「エージェ・・・」
心配そうに近寄るデル。
上も、下も、何もかも分けが分らなくなった。
つづく・・・んだ。
雲行きが怪しくなってきたな・・・。
ついでに、ダイヤは関西弁。ハートは博多弁です。
間違えがあったら教えて下さい・・・自信がないので。
読んで頂きありがとうございます!リクエストがあったら、お答えします!