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 Ⅵ 女王様は赤が好き

エージェ「疲れた。何んなんだあの双子。」


白雪姫「あ、エージェ君。お帰りなさい。」


エージェ「ただいま。あれ?廊下が騒がしいね。」


白雪姫「遅刻した生徒を処刑してるの。」


エージェ「そっか。・・・ええ!!」

狂ってる。


遅刻したら処刑されるなんて、

生まれ変われるとはいえ、残虐すぎる!

俺、エージェは廊下に向かう。


「おい!」

通りすがりのデルに腕を掴まれる。

「廊下は今、危険だ。」

そんなの知ってる。

「今、廊下に出たら死ぬぞ!」

でも、止めなきゃ!

「お前は死んだら生まれ変われないんだぞ!」

でも・・・

「やっとお前を見つけたのに・・・死なれてたまるか!!」

天使のことは、関係ないだろ!大体俺は天使じゃない!

「だが・・・」

それに、こんなことで死んでたまるかよ!

「エージェ・・・。」


ゆっりとデルが手を離す。


「俺も、ついていくからな。」

俺は廊下に向かって走り出す。

もう、人が死ぬのは嫌だ!!



******************************


ざわざわ・・・


処刑される人はわき役。

処刑理由は遅刻。


目立たない人だし、死んでも気づかないだろう。


誰も止めようとはしない。

いや、むしろ楽しみにしているようだ。


「ちょっと!通してよ!」

エージェが人ごみを押しのけながら進んでいく。

「こんなの、間違ってる!中止させてよ!」

誰一人エージェの言葉に耳を傾けない。


何で、こいつは他人のことに首をつっこみたがるのだろう。

俺、デルは思う。


「あ、処刑人が来たぞ!」

緑髪の青年がわき役の方へ近づく。見た目は高2ぐらいか。

長い横髪を左側だけ、三つ編みにしている。そして右手には大きな槍が握られていた。


あれは、トランプの兵隊の、クラブのAだ。通称クラブ。

処刑人はトランプの兵隊のAだけがなれる職業だ。


エージェに教える。

「じゃあ、あいつを止めればいいのか。」

早速、クラブに近づこうとするエージェ。


まて!Aはトランプの兵隊の中で最も強い存在だ。

しかも、クラブは一番性格が悪い。お前がかなう相手じゃない!


「でも、このままじゃ・・・」

相手は緑魔法使いだ。

赤魔法なら勝てる。

「俺、白魔法使いなんだけど・・・」


だから、あきらめろ。

「そんなことできるか!!」


クラブが槍をわき役に向ける。


「もう、間に合わない!」

エージェが人ごみから飛び出す。

待て!


手を伸ばすが、届かなかった。

嘘だろ・・・


わき役をかばったエージェの肩に槍が刺さった。

*******************************


・・・

俺、エージェは驚いていた。

目の前にいるクラブって奴も驚いている。


痛い。

激しい痛みが左の肩を襲う。


クラブが槍を俺の肩から引き抜いた。


痛い。

意識が朦朧として、立つことも出来ない。


デルが駆け寄って来て俺を強く抱きしめる。

この感じ・・・昔どこかで・・・


「ちっ」

クラブが舌打ちをするのが聞こえた。


「邪魔をするならお前らも死刑だ。」

槍を俺とデルの方に向ける。


やばい、逃げなきゃ・・・

足も手も動かない。このままじゃ・・・


デルから黒いオーラが漂う。赤い目がクラブを睨みつける。

デル?逃げないと・・・


クラブの足元から無数の黒い手が出てきた。


え?黒魔法!?

「な・・・」

逃げようとしたクラブの足を黒い手が掴む。

そして、黒い手がクラブの首を強く絞めた。


「う・・・あ・・・」

クラブの苦しそうな声が廊下に響く。


やめろ!死ぬぞ!!

デルの目はいつもより赤く染まっていた。

やめろと言いたいのに口から出るのは弱弱しい声だった。


ダメだ・・・意識が遠く・・・


そして俺の視界は途絶えた。




                            続く・・・から。

まさか!6話目で主人公が死ぬのか!!

って気絶しただけだよな・・・。


呼んでくださりありがとうございます!

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